I love you more than you'll ever know. | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

月曜日

モデル12人(女性7、男性5)

カメラマン、俺1人。

火曜日

モデル11人(女性6、男性5)

カメラマン、同じく。

 

こんな無茶な撮影やるの(受けるの)俺くらいだろなー

流通で何年もモデルばっかり撮ってたから撮れちゃうけどさ。

相当なもんだよこれ。

立ち会ってるクライアントとディレクター「こ、腰がぁ」

デザイナー「足パンパン」

スタジオの固い床、一日中歩き回ってるとなっちゃうんだよね。

俺?

んー、気が張ってるからねぇ。

 

 

水曜日

別クライアント

火曜の撮影の合間に銀座の駐車場を予約。

探してうろうろすんのやだし、駐車場代日本一高い場所だし。

早めに停めて機材担いで、某宝飾品メーカーさんのショールームで撮影。

クライアントの偉い人にご挨拶して開店前に店内で撮影終わらせて、さて店外、

 

ここさ、

三脚立てていいのかな?(都内のかっちょいい建物はダメなとこある)

 

「大丈夫です。メールでちゃんと連絡してあります」

 

ファインダー覗いてアングル考え中、ものの3分で、

警備員すっ飛んで来た。

(あー・・・やっぱな)

(え。)

(え? 許可取ってないの?)

(い。ありえんだろそれだめだろ三脚どころの話じゃないだろ)

 

そらショールームの中はクライアントさんのものだろけど、外は共用部だ。

日本中どこでも管理会社に許可取らないと撮影出来ない。

でもってその許可は当日出ません。

 

クライアントの偉い人、苦い顔。

そりゃそーだろ「そんなことも知らないの?」だし、軽く恥かかせたんじゃない?

 

「すみません。もう一度別日でお願いします」

 

わかりました。

(んだけどさ、それギャラ二日分くれんの?)

(てことはさ、月またぐから今月請求書切れないじゃん)

 

 

 

疲れてんだよ。

へとへとなんだよ。

トコットを安全に運転するだけでいっぱいいっぱいなんだよ。

お腹空いて、帰りに西友であれこれ買って、食べ始めると「・・・なんかもういいや」「いらない」「入んない」

あーやっぱり風呂に入れないってこういう時つらいな。

なんて言ってもしょうがない。

3日間で160GB(5,000コマくらいかな?)の画像処理して納品が日曜夜中まで。

でも金曜また撮影。

 

上手く行ってないな。

 

仕事はあっても風が後ろからじゃないな。なんか斜め後ろからな気がする。

いや、

久しぶりに、

バリバリのフリーカメラマンやってるからか?

なまったか。

でーもね、

 

俺やっぱ写真上手いわ。

 

この人数このカット数、この香盤(撮影のスケジュール表みたいなもん)で、

このクオリティは俺しか無理だ。

(てことにしといてくれ。)

 

 

筋トレはおろかギターも触ってない。

風呂に入れなくて困るのは筋トレの後。

汗かくし筋肉ほぐれないし。

 

 

 

撮影中、会社の仲良し管理職から業務連絡「本庁総務のFさんに大至急連絡してください」

(えー、俺休んでのんびりしてるわけじゃないんだよ)

(月曜出勤するからそん時じゃだめ?)

(大至急って俺またなんかした?)←懐かしい・・

(インフルの割引券のことかな? コロナワクチンの1/4くらいの「ミニチュアか?」て瓶。なのに3,800円。を2,000円。異動があるのでスムーズに発券してくれなかった。先週金曜「ちっくん。」左肩まだぐりぐりしてる)

 

ちょっと電話して来ます。

 

大変丁寧に対応してくれた総務のお姉さん。

離職票とか特別徴収or普通徴収、職員票、保険証、事業団なんちゃら・・

「来月から部署が変わるだけで、うちの職員のままでしたら住所と電話番号だけで」

「あとはこっちでやっておきます」

 

おてすーおかけしますー

 

 

 

ガリガリに集中してノって勢いで攻めて両手の指の腹の皮が剥けるくらい撮る。

それでもふと気が緩むと、

 

考えてしまう。

 

やっぱり。

 

まだ。

 

どうしてるかな。

元気でいるだろうか。

もう誰かと一緒にいるのだろうか。

可愛い人だもんね。スタイルもいいし、何よりあのお尻。

そりゃあ、ね。

 

急行を降りて階段を上がり改札。

コンコースで待ち合わせの人達の中に居てくれたりしないだろうか。

待っててくれたりしないだろうか。

毎夕、ほんの一瞬だけ思う。

 

(今まで生きて来てそんな都合のいい事が一度でもあったか?)

(ない。)

(そんな奇跡は一度もない)

 

なんてことを想ってもしょうがない。

 

 

ただ会いたいし恋しい。