秋の蝉 | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

「じーこ」

「じーこ、じーー」

「・・ツク、ツク、オーシツクツク・・」

 

窓の外で蝉が鳴く。

午後の明るい風呂場。

いつも通り4時半に起きて洗濯4回、軽く筋トレして靴洗って、アルカリ性の業務用洗剤で浴室洗った。初めて使ったけど凄い匂い。仕上がりはカビキラーとは違ったつや消し。石鹸垢は確かに落ちる。鏡の水垢はカビキラーと変わらない=落ちない。

終わって流すついでに風呂沸かして入る。

もう蝉も終わりだな。

この夏、蝉の声ちゃんと聞いたの初めてだな。

最後の蝉か。

 

 

 

昨日会社で、

「駐車場のパイロンを7つ重ねて梱包して欲しい」

QQ車と民救用のスペースの為(ピークは3台並べて、更に通りで1台待ってた)にパイロンが49本。それを7つの梱包に分ける。

皆んな「kenさん今日は休んでていいよ」と言ってはくれたけど、

 

(じゃー誰がやるんだよこのたくさんの梱包の並べ直し。俺明日あさって来ないよ)

 

朝から肉体労働でくたびれたしちょっとイラッと来てたんで(だーれも手伝わない。俺調子悪いの知ってるよね?)皆んながパイロンを「あーだこーだ」するの眺めてた。

 

(そーじゃあんめいよ)

(だめだこりゃ)

いーよ。俺やるから。やっとく。

 

 

パイロンの円錐の付け根の太い所を紐で円形に囲む。

そこで結んだ紐を横から下に回して対角線でまた円錐に結んで沿わせてずらして・・

でっきったっ

 

パイロン亀甲縛り。

 

正確には八角形(亀甲は六角)だから縁起縛りか(八角形は縁起がいい)。

ちゃんと緩まないように『留め』と『かんぬき(きんばく用語)』も入れた。

俺、腕落ちてないじゃん。

ははは。

で、

右人差し指突き指したから今日ギター弾かない。

 

 

 

今朝から3回「あ。」と軽い立ちくらみがあっただけで回復。

今回とっても怖い思いをしたので、

 

いや、怖くはない全然ない。

思い知らされたので、

 

それも違う。

思い知らない。

「認識した」かな。

 

 

倒れないよう、しゃがみ込まないよう、イスの背を「がっし」と掴みながら、

 

俺死ぬのかな。

 

と思った。

 

ここで死ぬのはやだな。

 

と思った。

 

 

死ぬのはいい。

だけど周りに知ってる人が居ない所で倒れさせてくれ。

駅とか電車とか歩いてる時とか。

あの強烈な立ちくらみの後、心臓が止まるなら(多分そうだろう)、

車の運転をしてない時、ハーレーに跨ってない時(持ってないじゃん。これから買うかも知れないだろー)にしてくれ。死ぬ時まで迷惑を掛けたくない。

 

多分、

こういう感じで俺は死ぬんだろう。

次回かも知れないし、67回目かも知れない。

今回それが認識出来たのはとっても良かった。

 

 

今出来てること。

働けること。

撮影を依頼してもらえること。

身体を動かせること。

筋トレが出来ること。

楽譜を見ることが出来て脳が理解してギターが弾けること。

仕事で評価してもらえること。

俺を構ってくれるわずかな人達。

今持ってるもの。

 

そういう全てのことを大事にしなきゃいけないんだなと思った。

同時に、

感謝しなきゃならないとも。

 

 

今日はこれで良かったんだろうか?

もっと他にやりようあったんじゃないか?


どうもありがとう。