PANAMA. | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

これは現実なのかな俺なんか変なもん連れて来ちゃったかな引っ張って来ちゃったかなもぅー

 

 

違和感を感じるほど人の居ない乗り換え駅ホーム。

なんかあったのかな?電車止まってんのかな?

考えごと。

 

ちくわにマヨネーズ「ぴと。」とつけて食べたいな。

俺馬鹿だなぁ。いやここ2年ほど大馬鹿だけど。

皆んなわかってるんだよね言わないだけで。だってさ、車じゃないと段ボール3箱なんて運べないもん。地下の駐車場に停めてるの誰よ?公務院は『公共交通機関以外での通勤は禁止』されてんだから。

マヨネーズ?そんなものはうちにはねえ。毒だ。

わかってるけど大人の対応でうやむやにしてるんだよね。だってそこ追求したら管理責任突っ込まれるじゃん。真っ先に言われるの俺じゃん。だって俺が倉庫やってんだもん。俺がぐだぐだ言ってる時には皆んな「4台停めてるもんね」とか思ってたんだろな馬鹿だな俺。

我が家には塩すらねえ。そう言えば塩無くて困ったことないな。

だから本庁の担当さんが「kenさんそのシャネルのTシャツ本物?!」て言いながら2箱2,000枚、急いで台車で持って来てくれたわけか。

そんなわけないじゃないですかー。ロゴが『ベアブリック(熊の形のブロック玩具?)』で隠れてます。

「え。それ版権的にやばいやつ?」

ですっ。買った途端、サイトからなくなります。こういう悪戯?嫌味?大好きなんです。

「kenさん変なTシャツばっかり着てるんです」と、うちの管理職。

要はさ、帳尻合わせる為に本庁と「2,000枚どっかにない?」てすぐ話してたのか。大人だなー大人ってすごいなー

丸く収めるってこういうことか。

 

で、

だ。

この夕方の、

陽が落ちるのが早くなり薄暮の気配のホームに突っ立ってる俺の、

 

 

隣に誰かいる。

 

 

気が付かないふり(いや近過ぎて無理)をして顔を正面に向けてるけど。

いやこいつなんなの?近過ぎんだろ。俺より背の小さな(181cmの俺から見ればだいたい小さい)誰か、何か。

俺の左側、しかーも10cmくらいのとこに立ってる。

のみならず、

 

 

俺の顔を見上げて何か言ってる。

 

 

うわーなんだよこいつ。

大概のことには驚かない。世の中の汚いものずるいもの醜悪なもの、ひと通り見て来た。

ふむ。

ならば、

まーしゃーないか。

首を左下に向ける。

 

(うっわ。)

 

制服の、中学生だろう男の子。

俺を見上げて俺の目を見ながら「ぶつぶつぶつ」聞き取れない、日本語だけど呪文みたいな。

なんと言うか、うーん・・しょうがいを持ってらっしゃるようだ。

そういう子供がホームの端に立ってたら危ないよな。と思った。付き添い居ないの?

で、

ん?

えっ

 

 

左腕血だらけじゃんっ

 

 

指先から「ぽたぽた」血が落ちてる。

左肘から血が流れる真っ赤な筋。

駅員さんとこ、連れてった方がいいかな。でもこういう子って暴れたりしないかな? 線路に落ちたりして最悪の事態とか。いや駅員さん呼んで来た方がいいか。見たところ喧嘩の傷じゃないな殴られた切られた傷は見慣れてる、これ転んだとか擦ったとかの・・・

 

 

待て。

 

 

これ現実か?

こいつほんとに居るか?

ひょっとして、

俺にしか見えてなかったりしない?

 

 

「ぶつ」と何かひと言呟いて「くるっ」と軍人みたいに綺麗に180度回れ右して離れてく。

ホーム途中のトイレに直角に曲がって入って行った。

入れ替わりに出て来たおっさん、何事もなかったような顔。いや今、血だらけの中学生がトイレに入ったでしょ。気が付くでしょ?

え。

 

つけっぱなしのイヤフォン(JVCの新しいの買ったの。いい音♪)から『ヴァンヘイレンのパナマ』が流れてた。

 

 

 

いやだからさ、

なんでカニカマ買った?

そういうとこ。