偶然の中の必然

私は、「偶然の中の必然」*というユング心理学*の中のことばが好きです。私はこう解釈しています。

人の一生の中で、その時、その時に偶然起こることは、偶然のように見えて、その人の人生の中で必然性を持っている。それは、「運命」のようなものではなく、その出来事を自分の人生の中でどうとらえるかによってその後の自分の生き方が方向づけられていく、人生の創造の過程です。

その人生過程をユングは自己実現の過程(個性化の過程)*とよんでいます。

 私が病気になったのも偶然のようで私の人生の中で必然性を持っている。そして、病気と向き合い、つきあっていくことが、自分のこれからの自己実現(個性化の過程)*である。そう考えれば病気になり障害者として生きていくことが楽しくなっていきます。

 これからしばらく私に起こった「偶然」について書いていこうと思います。ただ、最初に述べたようにユング心理学に対する理解、解釈が私独自のものであり、「個性化の過程」はきわめて個人的なものであると思うので、一つの「物語」(ナラティブ)として読んでいただければと思います。

 ブログはしばらく毎週末(土日ごと)にアップしていくつもりですので、読んでくだる方は週末にチェックしていただき、ご感想ご意見をメール等でいただければ幸いです。


*参照 「ユング心理学入門」河合隼雄






AD