持ってはいけない「心」を持ってしまいました。

映画の予告でこのフレーズがとても切なげで
なぜか耳に残って、頭から離れなくて、気になって
とうとうDVDをレンタルしてきました。

なんとなく・・・この映画。

"僕の彼女はサイボーグ"と似たような展開なんだろうなと
そう思ったので、チビと一緒に観ることにしたのですが・・・
やっちまったなぁ!
ひとことで感想を言うなら、それに尽きる。
やっちまうんだもの、序盤でいきなり。
で、チビはまだ小学4年生で
ただHっぽいことは分かってても
ナニをあれしてこうしてって言うのは無知の世界だし
非常に困ったっ!(〃ー〃)ゞ
しかも・・・空気人形イコール・・・
大人のおもちゃ的抱き人形(正式名称:ダッチワイフ)だなんて
思いもしなかったもんだから・・・(〃ー〃)ゞ
冴えない中年のきしょいおっさんが、人形に抱きついたり
一緒にお風呂に入ったり・・・アレしたりコレしたり・・・
変態じみてて吐きそうな気分になった。
こんな変態エロじじぃにやられちまうぺ・ドゥナが
かわいそう過ぎて哀しくなる。
詳しいストーリーは、こちらで!
切ない恋物語なんだけど
ラストは衝撃の展開になるんだよ。そして、痛々しいの・・・(ノД`)・゜・。
この映画全体に漂うキーワードは虚無感。
僕も中身の無い空気人形と同じ・・・その一言の致命傷。
人形が人間に恋をして、命を知り
心が満たされることを知る・・・そんな映画。
ぺ・ドゥナが淡々と読む詩も印象的だった。
生命は
自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や 風が 訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者の総和
しかし
互いに欠如を満たすなどは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときにうとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのはなぜ?
花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
~吉野弘「生命は」より~
これ!観たーい!って思った方は
ここを→

ダッチワイフなんて初めて観たので
アレがあんなふうになっていて
取り外せて、へ~洗えるのか・・・なんて
だけど、どう考えても小学4年生には早すぎだったと思われる。