子供の頃から本を読むことが嫌いだった私が、
ある恋愛小説をきっかけに・・・野沢尚の恋愛時代・恋人よが始まりだった。
近頃はどうしたことか読書愛好家になってしまった。
しかもミステリーだったり、残酷であったり、スリルがあったり・・・。
読み出したら次へ次へと、深入りし、
あたかも自分が探偵にでもなったかのように、考え巡らせてしまう。
はまっちゃってます。推理小説ってやつに・・・。
前回、ここで紹介した・・・火の粉 も、かなりテンポがあり
想像もしない隣人の恐怖を味わうことになり、嫌な汗を感じたものだが・・・
この虚貌(上・下)においても、苦々しい汗がまた流れた。
解雇した従業員から恨みを買い、襲撃された運送会社の社長一家。
社長夫婦は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。
間もなく、解雇された従業員3人は全員逮捕され事件は終わった・・・
・・・かのように見えたのだが・・・。
この犯行に1番、乗り気ではなかった男・荒勝明は仲間にはめられ
主犯に仕立て上げられ、21年の刑に付し、出所する。
そこからまた新たな事件が幕を開ける。
襲撃の描写はグロテスクで、子供にガソリンをかけ火を放つところでは
歪んだ顔が元の戻せない衝撃だった。
ヒリヒリとした熱さや痛みが伝わってきそうなくらい・・・。人間のすることじゃないです
すでに刑期を終え出所し、何食わぬ顔で社会復帰していた当時の
加害者達が次々と何ものかによって殺されていく。
荒の仕業か?
誰しもそう思うところだが、私は違う、違う、荒は人を殺せやしないと
滝中刑事の意見にうなづきながら、推理に没頭していく。
話の流れがどんどん加速していくさまが、なんとも言えない。
ラストの衝撃がまたいい。
ヽ(゜ロ゜;)ノえっ?・・・・
3回・・・前に戻って話を読み返した・・・。
どこでどうなってしまったのか?えんち・・・しっかり正念入れて読めよ!
最後は複雑に人間関係が絡んでくるので、
これも話を一層、面白くさせているのかもしれない。
最後に明らかとなる犯人へのヒントは、
文中に散りばめられているので、それも探るにいと愉し・・・といったところ?
読みはじめに・・・
これは荒勝明が主人公で話は進むのだろうと思っていたのだが違った。
癌に侵された老刑事・滝中守年が命がけで最後の捜査に繰り出した・・・
主人公はこの老刑事・・・。
人情味あふれる滝中の最後の捜査を是非、みなさんも読んでみませんか?
ラストはえんち好みの・・・
そして・・・
誰もいなくなる・・・みたいなっ……(-。-) ボソッ
- 雫井 脩介
- 虚貌〈上〉
- 雫井 脩介
- 虚貌〈下〉
人間の心の中に芽生える復讐って、はかりしれないものですね。
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復 讐 劇
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携帯サイトで連載時から感動の声が続々。
100万アクセスを突破した、切なく暖かい恋愛小説。
雫井さんの新しい感動の話題作。
これも読んでみたいと思っています。
- 雫井 脩介
- クローズド・ノート