これは銀色夏生が憂鬱で暗い気分の時を選んで書いたという1冊。
はかなくてもどかしい気分たちが、走り書きのように書き連ねられています。
あっ(* ̄o ̄)σ・・・憂鬱・・・というような、そんな書きかただったり・・・。
私は夏前のけだるい午後を想像しながら、目を通しました。
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かなしい恋をさがして
かなしい恋をえらんで
かなしい恋に安心して
まだ何にも
ぶつかってない僕たち
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ちゃんと人の顔を見て
そしてちゃんと目をそらす
ちゃんとした僕たちの
ちゃんとした失礼
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「こんなに長い幸福の不在」
きっともうすぐに、たのしいたのしいしあわせが
やってくるにちがいない。
だって、こんなにも長い幸福の不在。
僕はもう長い間、ひとりぼっちだった。
みんなの、たのしそうな顔をみてても
じっとがまんしてたんだ。
あんいなウソのなぐさめを
求めたりしなかったから。
ああ、なんて長い長いトンネルの中。
けれど、僕は信じる。
たぶん。
きっとすぐに、しあわせが
僕用のが、きちんと
りっぱに、かがやかしく
やってくると。
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どうして人は、ただひとつの確かな恋だけを
知ればすむ生きものではないんでしょう?
銀色夏生のこのつぶやきのような一言に、
( ̄o ̄*(_ _*( ̄o ̄*(_ _* ) そうそう…
・・・なんて、大いに賛同する私がいます・・・。
人は欲張りな生きものだなと・・・そう思います。
*書籍名・・・・・こんなに長い幸福の不在
*著者名・・・・・銀色夏生
*出版社・・・・・角川文庫
*発刊年・・・・・1990年
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