君のそばで会おう | ×××えんちの事情×××

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恋は愉しいものじゃなく・・・苦しいもの・・・。

愛は永遠ではなく・・・うつろなもの・・・。

感情など持たないほうが、今より少し幸せなのかもしれない・・・。

・・・そう思う私です・・・。




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「苦しい恋」


苦しい恋の羽の下

すこしだけ息をしながら

どうしようかと考えた

どうしてこんなに世界が

せまくなってしまったのだろう

すべての考えがみんな

彼へと向かっていく





。。。。。本刊より引用。。。。。





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「夢の嵐」


あなたへと手をのばした

できるだけ近くへ この願いが届くように

私たちは結ばれない恋だった

それをどうすることもできなかった

私がいけなかったのかも知れない


開けはなした窓へ聞いてみる

強い風に体を打たせて 空に雲に聞いてみる


夢は嵐のようだったのに

熱い陶酔に胸がふるえたのに

恋はどちらかをいつもおきざりにして 先へと進んでいく

すこし遅れた時に私が あなたをつめたいと思い

すこし遅れた時にあなたが 私を気紛れだと言った


私たちは結ばれない恋だった それをどうすることもできなかった





。。。。。本刊より引用。。。。。





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「君のそばで会おう」


終ってしまった恋がある

これから始まる恋がある

だけど

僕たちの恋は決して終りはしない

なぜなら

終らせないと僕が決めたから


自信をもって言えることは

この気持ちが本当だということ


いろんなところへ行ってきて

いろんな夢を見ておいで

そして最後に

君のそばで会おう





。。。。。本刊より引用。。。。。





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決して結ばれることのない恋の、

行きつく先はどこだろう。

決して身をまかせてはいけない恋の、

行きつく先には何があるのだろう。

そんなことをふと、思った・・・。




      *書籍名・・・・・君のそばで会おう
     *著者名・・・・・銀色夏生
     *出版社・・・・・角川文庫
     *発刊年・・・・・1988年