携帯型熱中症計。
最近発売されたらしく、新聞に掲載された記事を読んで、「これだ!」と思ったんですよね。
5段階評価で熱中症の危険を教えてくれるというもので、朝も早くから趣味の畑仕事に熱中する父には、ちょうどよいストッパーになるのではないかと。
余談ですが、18日にお稽古で千葉に出た時に探して歩いたのですが見つからず、その日の夜にネットで取り寄せました。
配送予定日が20-21日となっていたので、間に合わなかったらアイスを買って帰って誤魔化すか――と思っていたのですが、無事に到着。
間に合って良かったです。
さて、帰宅後、地球に優しく家にあったL○ftの袋に入れ替えて「ん。」とプレゼントすると、父は早速開封し、説明書を見ながら使い方を模索し始めました。
義理は果たしたからもういいや、と私は夕食タイムに突入。
一心不乱に食べている私とは別の部屋で、どうやら父は電池の絶縁シートを外し、あれこれとボタンをいじっていたようですが――
「…………おぅ、」
「ご飯食べ終わってからね。」
ごめんねお父さん、お腹空いてたの。
それに、お母さんの作ったちらしずしが、とっても美味しかったの。
人間衣食足りて礼節を知るものなの、だから少し我慢してね。
さて、腹が満たされれば気持ちにゆとりも生まれるもので、私は改めて父の相談に乗ることにしました。
「これがよ、押したらすぐに鳴るんだけどよ……」
「どれどれ」
――この時初めて、携帯型熱中症計とは「気温が上がると自動的に警報を鳴らす」のではなく、「自分でボタンを押して危険度を確認する」ものであることを知りました。
果たして父は、「ヤバイ」と思った時に、ちゃんと自分でボタンを押して危険度を確認するだろうか――と一抹の不安を覚えつつ、私も説明書で示されたボタンを押してみます。
その瞬間、「ピーッ!」と鳴り響く警報音。
そして、画面に表示される気温と危険度は。
「35℃で厳重警戒!? ありえねぇ!」
「壊れてるのか?」
「いや、さすがにそれは……」
自分ではわからんと判断したのか、父は熱中症計を私に託し、フリーセルをするために2階のパソコン部屋へと去っていきました。
居間に残った私は、『龍馬伝』をBGMに説明書を読み直し――ようやく原因を解明。
どうやら父がずっと手に持っていたために、その熱で検知機能に狂いが出たのではないかと。
というわけで、しばらくテーブルの上に放置しておきました。
たぶん、明日には正常に作動するようになるでしょう。
残る問題は、ちゃんと父が携帯してくれるかどうか。
父よ、ちゃんと健康には気をつけて、元気でいてくれ。
