トランジット天体のハードアスペクト | 「私の羅針盤」

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ミラーダが占星術の研究発表をしているブログです。
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この記事はオフィシャルホームページに掲載したブログを修正して掲載しています。

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運勢四大代表である「ASC、MC、太陽、月」に対して、力の強いトランジット天体がハードアスペクトのとき、大きな事象が表れやすいと言われています。

 

特に、木星・土星・天王星・海王星、そして冥王星の5惑星が関わる時です。

 

土星までは「人間の顕在意識を象徴している」と言われているため、木星と土星はある程度、意識しやすく、理解がしやすいと思います。

 

木星は「最大の吉星」や「幸運の星」と言われることが多いですが、ハードアスペクト(合含む)を作る時は、手放しで喜べません。
木星は、寛大で大盤振る舞い、なんでも拡大させます。
ソフトアスペクトの時は良い感じで拡大、つまり繁栄・発展させてくれます。
しかしハードアスペクトで関わる時は、際限なく広げますから、気を抜くと収拾がつかない状態になるのです。


良いことならいくら広げてもらって構いませんが、良くないことでも同じなので、気持ちをしっかり持って、その時に備える必要があります。

極端な例で言えば、買い物しすぎて自己破産したとか、過食しすぎて健康を害した、などが可能性としてあるからです。


土星がハードアスペクト(合含む)を組む時も、違った意味で緊張感を持つことになります。
例えば、木星がハードで来た時は、夏休み明けで明日から日常生活を送る時のように、「感覚を通常時間に戻さなければ!」というような気の引き締め方ですが、土星が来た時は、「受験に向けて勉強を始めるぞ」というような、ある程度、「長期戦の覚悟」のようなものを持つ必要があるのです。

試練を与えて成長を促す土星の作用はわかりやすくもあるので、心の準備がしやすい側面があります。

 

一方で、「人間の無意識の領域を象徴している」と考えられているトランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)においては、なかなか肌感覚で把握するのが難しいかもしれません。

 

「はい、チェンジ!」と突然の「人生の方向転換」を余儀なくさせる天王星と、「全てを壊すから一からやり直して」と言って「人生の建替工事」を命じる冥王星に関しては、もう「やるしかない」ので、前向きに考えられます。

 

海王星は「曖昧」を示す天体であるだけに、はっきりしないのです。

「成長を促している」という大前提はわかるのですが、「具体的に何を学べと?」と思う場合が多いのです。

皆様もトランジット海王星がアングルやライツにハードに関わるタイミングを、人生で数回、経験されているかと思いますが、振り返ってみると、「自分でも何がしたかったかわからない」とか「いつもならしないのに」というように、渦中においてもそうですが、振り返っても同じような感想になる場合があると思うのです。

 

当然、出生図で海王星の作用が強い人とそうでない人がいるので、全員が同じ出方をするわけではありません。

出生図で海王星が吉角のアスペクトしかない人は、夢も現実も疎かにしないバランスの取れた想像力、という出方になりやすいですが、その逆で、ハードが多い人の場合は、夢見がちが過ぎる場合があります。

 

私の場合、出生図で海王星は、金星とスクエア、木星とスクエアを取ります。
つまり、海王星を頂点に金星と木星でTスクエアができるので、妄想癖や空想癖があり、夢見がちが過ぎます。(楽しいのですが時間の浪費…)


占星学を学んでこのコントールの方法を知ったので、今では「意識が宇宙に飛びっぱなし(空想癖)」ということも減ったように思いますが(多分)、意識してコントロールする必要性を強く感じています。

 

個人的に、かもしれませんが、トランジットの海王星がハードで来た時は、「いつもの自分ではない行動を取る」という印象があります。
「いつもの自分が取る行動」が、常に最善というわけではないですし、いつもと違う行動ができたからこそ、世界が広がったり、新しい出会いがあったりするので、良し悪しで判断することではありません。

経験できたことへ感謝して、自己成長や未来への自己へのステップアップに活用できたらいいのかなと思っています。

 

次のブログに、トランジット海王星がアセンダントに来たときの体験談を書きます。

 

ミラーダ