昨日5月16日、
「勝手にワクチン混ぜて接種」
「複数ワクチンを混ぜて接種」
などの見出しで、
東京都内の小児科クリニックがワクチンを混ぜて接種していた、とニュースになっていました
保護者の方が、混ぜて接種されたこと疑問に思って区へ問い合わせして発覚、
となっていましたが、これは、『同時接種』とは違いますからねーーーっ
混ぜて接種:1本の注射器に複数のワクチンを混ぜて注射するので、注射の回数は1回
のみ
同時接種:同時に複数のワクチンを3㎝以上の間隔をあけて接種すること
接種するワクチンの種類分の注射回数。
2種類(2本)であれば、右腕に1回、左腕に1回
3~4種類を同時に接種であれば、片腕に2本、もう片腕に1本ということもありますし、
太ももに接種することもあります。
この後者の同時接種は全く問題ありません
下記のサイトもご参照ください
Know★VPD!(ワクチンで防げる病気を知って、子どもを守ろう!)より
Yahooニュース
上記のニュースの中で、長崎大学の森内先生が
「例えれば、居酒屋でビールやワインや焼酎をそれぞれ飲むのには問題がないと思いますが、あらかじめ全て混ぜてから飲むと全く違う、気持ち悪い飲み物になってしまうようなものです」
とおっしゃっていて、なんてわかりやすいんだろうと思った次第です
同時接種を「かわいそう...」と思われる方もいるかも知れませんが、
接種が遅れた、接種しなかったことで、ワクチンで守れる病気に罹ってしまい、
一生の後遺症が残ってしまったり(おたふく風邪の難聴など)、
最悪、死亡することだってあります。
最近もあちこちで発生し、ニュースになっていた麻しん(はしか)は、
今でも罹ってしまえば、死に至る可能性がある感染症ですからね
ワクチンがある感染症は、有効な治療法がなかったり、罹った時に死んでしまったり、
重い後遺症が残る可能性があるものです
後から、あの時ワクチンを打っておけば...となった時には“時すでに遅し”
ワクチンで防げる病気は防ぎましょう
でも、この東京の先生、2015年12月にも1回注意を受けて、予防接種実施医療機関としての登録解除
昨年4月に「もう混ぜて接種はしない」というお約束をして、再登録。そして、このニュース
知っててまたやってたんじゃ...なんというか、もう残念です