病院だって倒産するんです | まったり暮らし ~ 天使と侍(サムライ) 実は『トド』 ~

まったり暮らし ~ 天使と侍(サムライ) 実は『トド』 ~

看護師の妻と元・自衛官の旦那… 
周囲は「きっと真面目で働き者なのよ…。」と時々言いますが、
実は 自宅では2人とも『トド』のようにダラダラぐでぐで
そんな2人とセキセイインコ2羽の『まったり暮らし』です。

今朝のニュースで『北見中央病院 突然の閉鎖』というニュースがありました。

このニュースで 「病院って つぶれるの?」って不思議に思う人もいるかもしれません。

でも、病院だって倒産します。

看護師も 医療従事者も 突然職を失うのは他の職業と一緒です。

 

実は 私が最初に勤務した病院は突然閉鎖しました。

高校卒業後 経済的な理由で大学進学をあきらめて、市内の病院に勤務しながら定時制看護学校に通学し看護師免許をとりました。

入職した時は ものすごく羽振りがよかったんです ¥笑い

『看護学生(看護師見習い)』という立場ですが、正職員でしたので給与や福利厚生は 他の高校新卒の求人の中でもいい方でした。

さらに 看護学校卒業までの入学金 授業料 実習・教材費だけでなく、制服代 修学旅行積立金 追試の受験料まで出してくれました。

ほぼ無償で看護師免許が取れましたが、けっこう大変でした。

『医師会立』だったので、院長の見栄による命令で 常に上位の成績でいなければいけなかったとか、仕事がハードだったとか…

まぁ この辺の話は またの機会で…

 

そんな状況も ある日突然 終焉の気配がきました。

院長の功績とスキルで運営してきた専門病院です。

当時は国内だけでなく海外でも それなりに知られていて、テレビ局も何度か来たくらいでした。

しかし、院長が脳血管疾患で倒れたのです。

幸いなことに1カ月も経たずに復帰しましたが、患者数の落ち込み 理事長の資金使い込みの発覚 中核だった医師や医療従事者の退職などドミノ倒しのように色々なことが起きました。

そのうち 経営コンサルタントという会社の人たちが入ってきましたが、状況は悪化の一途…

この時には 看護学校を卒業し、看護師として勤務していました。

しかし、休みの日に師長から 突然電話で

「病棟に入院患者さんがいなくなったから、今週はお休みでいいわ。

 でも、来週の〇日は 大切な話があるそうだから 出勤してきてね。」

… なんのこっちゃ? 

とりあえず 大変な状況だってことは分かったけど 汗うさぎ

 

そして、突然の電話 第2弾 びっくりマーク

町内で わりと交流があった ご近所の兄ちゃん。

医師で 前年に自宅の近所にクリニックを開業した人です 病院

「よっ、ひさしぶり。元気か? …っていっても 暇なんだろ ニヤリ 

 うちのクリニックの看護師さんが お子さんの病気で しばらく休むんだよ。

 お前 手伝いに来い。給料や保険は ちゃんとしてるぞ笑い 」

 

… いや、兄ちゃん。私 ちゃんとA病院に勤めているし 無気力

 

「大丈夫。お前んところの病院 つぶれたから爆  笑

 

… はい?

 

「来週 全職員 集められるんだろ。きっと その話だよ。医師会が その話で大騒ぎだったからさ。」

 

… ごめん  理解不能 ガーン

 

「そんなわけで 明日から研修。

 その話し合いの次の日から採用ってことで よろしく ウインク

 あ、おばさん(うちの母)に代わって 一応 承諾得るから。 」

 

おい、まて! 私は返事してないぞ!! 

もう決定事項なのか~~ 物申す

 

(翌日 兄ちゃんのクリニックで おとなしく 他の看護師からオリエンテーションを受ける私の姿がありました )

 

そして、運命の日。

ホールに全職員集合。

前に 院長やお偉いさん、経営コンサルタント会社、ハローワークの担当者

突然に…しかし、淡々と病院の閉鎖と廃業、全職員の解雇、給料や退職金についての説明が始まりました。

私は 近所の兄ちゃんのリークで知っていましたが、他の職員は初耳です。

予感は なんとなくありましたが、みんな茫然… 無気力

次にハローワークの担当者が

「これだけの大人数になりますので、今回はこの場で失業給付と求職登録の手続きを行います。」

そして、そのまま ホールは ハローワークの特設窓口になりました。

 

職場の駐車場で同僚や後輩と今後のことを話しました。

私と1年下の代は 看護学校を卒業し免許取得済みでしたが、問題は その下の代…

まだ看護学校の途中で 突然 学費支援と仕事がなくなったという悲劇 えーん

(後日 看護学校から後輩たちは呼び出され、学校と医師会が動いて 無事に次の所属病院にうつりました。)

 

 

この時の経験から 『倒産や事業閉鎖に 医療機関だって例外はない』と学び、リスク管理の必要性を理解しました。

たぶん これも 私のキャリアとして役立っています。

『自分の身を守れるのは 自分。いざという時のためのスキルとキャリアは 自分で培わなきゃ!』

 

私が キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思った原体験の話でした。

長文の読了 ありがとうございました 笑ううさぎ