言霊(ことだま)。
日本では、古来より、言葉に霊的な力があると言われてきました。
といっても霊感の話がしたいわけではなく。
自分で口にする言葉は、全部自分に返ってくるよ、という話。
「脳は主語を認識できないから、人に向けて言った言葉でも、自分に向けて言った言葉でも、脳は「自分は」そうなんだ!と認識し、そのようにあり始める」と言われることもあります。
例えば、人に「かわいいね!」と言っても、自分に「私ってかわいい!」って言っても、脳は「自分はかわいい」と認識して、かわいいようにあろうとする。
ということは、「自分にかわいいなんて言えない!」と思っていても、周りの子を「かわいい!」って言っていると、自分までかわいくなれるということ。(お得!)
かわいくなれる、というのはどういうことか?というと、脳が「自分はかわいいんだ。かわいいところはどこだろ?」と自分のかわいいところを探し出す。
そうすると、自分のかわいいところが目に付くようになり、「自分もかわいいかも!」と思えるようになり、本当にかわいくなっていく。
これは、いろいろなバージョンに使えます。
「自分はできる!」だったり、「自分は素敵!」だったり「自分は頼りになる人!」だったり。
なりた自分をイメージして、口にするようにすれば、なりたい自分に近づいていける、という事。
でも、そうは言っても、良いところなんて口に出せないよ、ということもあると思う。
私がそうでした。
自分に良いところなんて何もない、と思っていたから。
でもね、よく考えてみた。
口に出すだけで良いんだよ。
言っても誰にも迷惑かけない。
口に出したからって、悪いことも起きない。
だったら試してみてもいいかなって。
小さな変化を、少し起こしてみるのが大事。
で、言おうとした当時の私。
ポジティブな言葉が言いにくい。
そりゃそうだ。
今までさんざん後ろ向きな言葉ばかり考えて言ってきていたから。
私にはできない。
私には価値がない。
かわいくない。
気遣いができない。
人に迷惑をかける。
要領が悪い。
・・・
ちょっと待って。
口に出していたことは自分がそうなるようになる?
ってことは・・・
「できない」「価値がない」「かわいくない」・・・・という自分にしていたのは自分では?!
これはマズイ!
私、大変な人になっちゃう!
気づいて、少しずつポジティブな言葉を口にするようにしました。
まず始めたのは消極的ポジティブな言葉から。
「わたしはできない・・・」と思ってしまうところを、
「わたしはできない・・・こともないかもしれない」(どっちやねん?!)
いいんです。
ちょびっとでもポジティブな言葉になっているから。
次は
「わたしはでき・・・るかもしれない」
「わたしはできるかも?」
「たぶんできるかも」
「できる気がする」
「できると思う」
「たぶん・・・できる」
ね、こんな風にちょびっとずつポジティブな言い方にしていけば怖くない。
自分にも無理に言ってる感がなくて取り入れやすい。
他の言葉もそんな風に少しずつポジティブにしていきました。
「ポジティブな言葉を口にすると良い」とはよく聞くけれど、いきなり強いポジティブ言葉だと、自分の心がついていかなくて。
「なんか違うのに」って思いながらだと、言いにくいから。
今の自分より、少し良い自分に合わせた言葉を使っていると、少し良い自分になっていけるから。
大きな変化を起こそうとするのではなく、小さな変化を少しずつ。
小さな一歩をたくさん重ねれば、前にも進める。
ちょっとずつでいいんだよ!それでいいんだよ!って、あの頃の私に言ってあげたいなと思いながら書いています。
「少しずつでも前に進んでくれてありがとう。おかげで今の私があるよ」ってね。