それを祈りと呼ぶのだろう(ジュエリー編) | En attendant Boolean  ~ブーリアンを待ちながら~

En attendant Boolean  ~ブーリアンを待ちながら~

このまま何も起こらないんじゃないかと思えるほど長いRhinocerosのブーリアン待ちの時間を利用して、サミュエル・ベケットへのオマージュを綴るですよ
  嘘八百とか口から出まかせとか欺瞞とか韜晦とかあることないこと満載のいんちきブログですか?

銀座和光で、実物が見られるそうです。
Gianmaria Buccellatiのリング
(↑リンク先では豪奢なハイジュエリーの数々がご覧になれます)
$En attendant Boolean  ~ブーリアンを待ちながら~


ジュエリーCADの練習にと、ジュエリーの画像を検索しては、それを模倣する毎日なのですが、こればかりはCADで作るのは申し訳ないような気持になりました。

ジュエリーCADというのは、大まかなサイズの指定や、磨きの道具を入れる為のクリアランスなどの制約はあっても、全ての数値が細かく指定されているようなものではありません。
そんなところが、工業系や建築系でCADをお使いになる方から見ると「ふざけてる」のだそうですが(笑)

しかし冒頭の画像のリングは、CADでは絶対に守らなければいけないとされている数値さえも、あっさりと、なかったことにしています。
細工には、髪の毛ほど太さの糸のこを使い、磨きの道具が入らないところは、シルクの糸に磨き粉をつけ、手で磨くのだそうです。
機械を使っては作れない本物の芸術品というのは、こうものなのでしょうね。

ジュエリーの神様がいるのなら。
多分彼女は穏やかな微笑みを湛えながら、こう言ったことでしょう。
「あなたには、到底たどり着けない場所に私はいるのですよ」

ちょっとだけ、ジュエリーの神様に笑われてしまったような気持ちになりました。