銀座和光で、実物が見られるそうです。
Gianmaria Buccellatiのリング
(↑リンク先では豪奢なハイジュエリーの数々がご覧になれます)
ジュエリーCADの練習にと、ジュエリーの画像を検索しては、それを模倣する毎日なのですが、こればかりはCADで作るのは申し訳ないような気持になりました。
ジュエリーCADというのは、大まかなサイズの指定や、磨きの道具を入れる為のクリアランスなどの制約はあっても、全ての数値が細かく指定されているようなものではありません。
そんなところが、工業系や建築系でCADをお使いになる方から見ると「ふざけてる」のだそうですが(笑)
しかし冒頭の画像のリングは、CADでは絶対に守らなければいけないとされている数値さえも、あっさりと、なかったことにしています。
細工には、髪の毛ほど太さの糸のこを使い、磨きの道具が入らないところは、シルクの糸に磨き粉をつけ、手で磨くのだそうです。
機械を使っては作れない本物の芸術品というのは、こうものなのでしょうね。
ジュエリーの神様がいるのなら。
多分彼女は穏やかな微笑みを湛えながら、こう言ったことでしょう。
「あなたには、到底たどり着けない場所に私はいるのですよ」
ちょっとだけ、ジュエリーの神様に笑われてしまったような気持ちになりました。
