ブログではご無沙汰しております。
一口出資馬の近況も書かずにいきなり何かと思われるかもしれませんが、備忘録も兼ねて記録として書いていきます。
先に結論から申し上げますと、オーストラリアで共有馬主になることにしました。
いきなり何言ってんだと思われると思いますが、調べてみるとオーストラリアの馬主はほぼ資格審査がないため世界中で見ても非常に敷居が低く、しかも、現地で普及活動をされている日本人の方々のお陰で、日本にいながら、英語がさっぱりでも、一般的な社会人の経済力でも、簡単に馬主になって夢を追いかけられるというすごい世界でした。
(詳しくは先人の紹介記事や体験記がすでにたくさんあるので、「オーストラリア 共有馬主」とかで検索してみてください。)
というわけで、まだ手続きの途中のため共有馬の詳細などは追って書くことにして、あれよあれよという間に私が馬主への道を突き進んでいった記録を簡単に書き残しておきます。
10月17日
いきなり日付を書き間違えたと思われそうですが、正真正銘、3日前のことです。
このところあるクラブの募集馬が1頭気になっていて、追加出資をしようか迷っていました。
信頼できる厩舎ではあるものの、父産駒の成績が未知で、値段も高め。立地的にも会いに行くのは難しい…。
そんな「気にはなるけど踏ん切りはつかない」という状態でモヤモヤしていました。
ひょんなことから、出資馬関連のツイートにいいねをくださった方のプロフィールを覗いてみると、「オーストラリアで共有馬主をしています」の文字が。
ほう、そんな世界もあるのか…と思い、興味本位でTLを覗かせていただくと、ちょうどオーストラリアの日本人調教師の方の共有募集のツイートが出てきました。
注: 厩舎公式ラインアカウントと現在当厩舎で共有を行われている馬主様への先行募集で予約満口となったため、キャンセル待ちのお申し込みをお受けさせて頂きます!
— Daiki Chujo (中條 大輝) (@DChujo) October 16, 2023
ハービンジャー産駒3歳牝馬-レインボーラインの近親の共有募集!
厩舎名 ムシャ(競走馬名未定)
2020年8月26日生 3歳牝馬… pic.twitter.com/6LmC7g5254
(こちらの中條先生に、このあとお世話になることになります。)
これを見た私「なんか…募集、すごくカジュアルじゃない???」
急に気になってきて、オーストラリアの共有馬主について調べまくりました。
どうやらオーストラリアでは調教師さんが直々に共有馬を募集することが一般的だそうで、なおかつ、日本に比べて非常にリーズナブルな馬も存在し、庶民でもめちゃくちゃ気軽に共有馬主ライフをエンジョイしているのだとか。
そして日本人の共有馬主を積極的に受け入れている団体として、ジャパノズ厩舎(中條先生の厩舎)やRising Sun Syndicate(日本人元騎手が運営するシンジケート会社)などがあることを知りました。
取り急ぎ上記2団体のTwi…Xをフォローし、ジャパノズ厩舎のLINEに登録しつつ、各所の募集馬を食い入るように見る私。
しかし、南半球の時期感覚がまだよくわからないので違ってたらごめんなさいですが、見てみた感じだと、10月はどうやら募集時期としてはピークを過ぎた時期のようで、現状の選択肢は少なめ。そんな中、中條先生の厩舎の募集馬の中で唯一「SOLD OUT」の文字がなく、かつ私の予算に合う子が目に止まり、しばらく情報とにらめっこ。
日頃の行動力はノミ以下なのにインターネット上だと行動力が数万倍に跳ね上がることでおなじみの私なので、問い合わせフォームからこの馬の残口があるかどうかの質問を送りました。
このときはダメ元の気持ちで、「まあ、売り切れてたら気長に次の募集開始を待とう」くらいに考えてました。
10月18日
なんと翌日午後、さっそく中條先生ご本人から直々にメールのお返事をいただきました。
私が問い合わせた募集馬はすでに満口。
まあ、記事が上がったのが結構前のようだったので、そうですよね…と思いつつメールを読み進めると、なんと、その馬の代わりに同程度の価格帯の別の未公開馬を紹介してくださいました。
近況動画、写真、血統表、価格情報がずらりと…
どこの馬の骨かもわからない(馬だけに)私相手に、いきなりこんなに親切にしてくださるなんて!
(私はこういう親身で手厚いサービス精神にとても弱いです。ウイン万歳。)
しばらく馬のプロフィールを眺めた頃には、私の気持ちはもうだいぶその子に傾いていました。
中條先生に、可能な範囲で馬の測尺を教えていただきたい旨と、支払い手続きの方法について伺う返信をしました。
10月19日
早朝、さっそく中條先生から測尺・歩様動画・支払い方法についての案内をいただきました。
なんと迅速かつ丁寧な対応なんだろう…突然問い合わせフォームからよくわからない質問をしてきた私のような人間相手に…と、メールを繰り返し読みながらしみじみ。
(サラッと書きましたが、私は測尺しか質問していないのに歩様動画も送ってくださいました。)
そしてそのメールには、「共有をご決断されましたら」ということで、申請書類も添付されていました。
測尺については先生が父産駒の傾向を補足説明として付記してくださっており、見慣れないオーストラリアの種牡馬産駒ながら納得して見ることができました。
ちなみに歩様動画はとても私好みでした。
※オーストラリア競馬は早熟の短距離志向が強いらしく、この子も例に漏れずそういうタイプでした。私はギュッと筋肉が詰まった、ともすれば「コロンとしている」と言われるようなタイプの馬体が好みです。
半日ほどメールの履歴と動画・写真等を何度も見返した後、必要書類を記入し、身分証のコピーを添付してメールに返信しました。
10月20日
はい、今日です。
朝、中條先生からのメールのお返事には、さっそく「ご共有いただきまことにありがとうございます」の文字とともに馬代金の支払いの事務連絡が。
もう私、馬代金の支払いが完了したら馬主になるみたいです。
現在は支払いのための書類を送っていただくのを待っている段階のため、一通りの手続きが終わって晴れて正式に共有馬主になった暁には、共有馬についても色々書けたらと思っています。
(近況レポートの内容等は、基本的にSNSへの転載OKとのこと、あらかじめご案内いただいています。)
なんと手軽に馬主になれてしまうんだ、とびっくりしてます。
ちなみに記入した必要書類はすべて日本語で(英語での手続きは調教師さんが代行してくれるそう)、支払いも日本のクレカや銀行振込(海外送金サービス)が使えるとのことで、普通に社会生活を営んでいる日本人成人であれば何も難しいことはありません。
そして見ての通りこのスピード感。もう、びっくりですね。びっくり。
あまりの急展開に、せっかちな私ですら自分でびっくりしてます。
何回びっくりって書くんだってくらいびっくりしてます。
というわけで、今回は突然始まったオーストラリア馬主編のプロローグをお送りしました。
一口馬主のほうも22年産の出資がおおよそ出揃ったので、近々、前世代と同じように全員の紹介記事を書ければなぁと思ってます。その気力があれば、ですが。出します、気力。
この件で進展があったら、もしくは、一口馬主のほうの話題で、またブログ更新します。
では、今日はこのあたりで。