■あらすじ
組織から金とコカインを盗んだフレディは、腹部に銃弾を受けながらも命からがら逃げ出し、長距離バスに乗り込む。冷酷無比な女ボスのヴィックは、裏切りを絶対に許さない。フレディと共謀した仲間たちは、次々と捕まり殺されていく。しかし、フレディには何としても逃げ切らなければいけない理由があった。それは、ひとり娘のリリーのためだった。犯罪を繰り返し、父親らしいことは何もできなかった。この金は、せめてものリリーへの償いだった。ヴィックの追手が迫る中、出血多量で意識が朦朧としていく。さらに、車内には怪しい行動を取る乗客もいる。フレディは、藁をもすがる思いで疎遠になっていた父親に助けを求めるが―。(メーカーサイトより)
■ネタバレ
【マック】フレディの仲間。彼の居場所を訊かれた後で射殺された。
【フレディ】ヴィックという元締めの女から、金とコカインを奪って逃走。銃で撃たれ、レイクシティ行きのバスに乗る。行先をバルドスタへ、そして終点カイロに変更。元妻クリッシーに娘リリーの養育費を渡したい。
【JJ】フレディの仲間。レイクシティで追手に捕まる。フレディは「次の停留所はパインパークだ」と嘘を吐く。その後、射殺される。
【レイチェル】バスでフレディと乗り合わせる。21歳(17歳、本当は15歳、実は14歳)。誰にも告げずに、SNSで知り合ったスモーキーという男に会いに行こうとしている。
【クソ野郎】フレディの携帯電話での登録名。バルドスタに居る。実はフレディの父親。フレディは輸血を頼もうとするが、バスに乗り込んで盗んだ金額を言い当てる。(ヴィックに密告した。)揉み合いになり、乗客がフレディに味方した結果バスから降ろされる。
【ウィル】ソーシャルワーカーの男。レイチェルに親身になるが、正体はスモーキー。フレディの鞄を奪ってバスを降り、その際レイチェルには逃げられる。フレディがヴィック宛にウィルの特徴を送信しておいたので、射殺され鞄を回収される。しかし、現金は10万ドル不足していた。
【ヴィック】金とコカインを追い、最後にはバスに乗り込む。フレディの母親で、瀕死の息子に寄り添い涙を流す。元妻と娘の安全のため、フレディに射殺される。
【クリッシー】フレディの元妻で看護師。フレディに適合する珍しい血液を病院で確保したため、クビは確実。フレディから「いつでもお前よりもヴィックを選ぶ」と告げられ涙を流すが、それは彼女を待ち合わせ場所から遠ざけるためだった。フレディはレイチェルに10万ドルを託し、クリッシーに届けるように頼んでいた。
■雑感・メモ等
*映画『ワイルド・ロード』
*レンタルにて鑑賞
*コルソン・ベイカー(マシン・ガン・ケリー)主演のクライムスリラー
*殆どバスの中で展開。会話が主でアクション要素等は僅か。地味だけど、制限の中で抗う主人公の姿勢は良い。
*主人公を取り巻く登場人物も面白い。外見の雰囲気がちょっと近くて、ベイカーとベーコンの親子設定が良かった。親としては屑なんだけども。
*専ら車内で展開する点は『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』と類似。携帯電話で嫌いな相手の登録名を[クソ野郎]にしているのも共通。(今作では父親を[ASSHOLE]で、『オン・ザ・ハイウェイ』では上司を[Bastard]で登録している。)