■あらすじ
クリスマスを目前にした、ある日。退役軍人でPTSD(心的外傷後ストレス障害)治療中のジェイソンは、妻で女医のジェニファーの診察を受けるため、第33退役軍人病院《VA-33》に向かう。その頃、国際テロリストのラビコフ率いる武装集団が、VA-33を占拠。病院スタッフと軍幹部を人質に、政府に5,000万ドルを要求する。事態を知ったジェイソンは、爆弾で封鎖された院内に単身で潜入。妻たちを救出するため、自らのPTSDとも戦いながらテロリストに立ち向かうが…。(メーカーサイトより)
■ネタバレ
*オークサイドVA-33(退役軍人病院)を占拠する武装テロリスト。彼等の目的は、軍に捕獲されたデイヴィッド・ラビコフ(テロリストのリーダー格であるエイドリアンの弟)を取り戻すこと。任務に就いた部隊員を拷問し、ウェルチ大将の指示であったことを突き止めている。
そこで病院での診療のタイミングを狙い襲撃したのだ。
*一方退役軍人ジェイソンは、妻が医師として勤務するその病院で診察を受けていた。その後で娘を迎えに行き、妻と合流する予定だったが、妻に急な予約が入ってしまう。病院の敷地内で見慣れない職員や不審な車・挙げ句に銃火器等を目撃するジェイソン。
*妻の態度から軍の高官の診察があることも察しており、通報するが警察には相手にされない。「PTSDを患う退役軍人の被害妄想」と捉えられているのだ。娘には車に居るよう伝え、ジェイソンは已む無く単身戦いを続ける。1人ずつ敵を倒していくジェイソン。
*やがて銃撃戦が起こり、近隣からの通報もあり漸く信じてもらえる状況に。警察署長マローンと話し「建物内のテロリストは7人、1人は爆死。3人は始末したが、あと3人は居る」と伝える。その後、仮眠していた医師の振りをして敢えて捕まるジェイソン。携帯電話のカメラで、現場の状況を警察へと送信する。
*外で待機していた1人も加わり、犯人グループは4人に。彼等は5000万ドルと車・ジェット機を要求。一方でウェルチ大将から、ラビコフの居場所を聞き出そうとする。妻と娘を人質に取られたウェルチは「そもそも捕獲していない、射殺した」と白状。激高したエイドリアンはウェルチを激しく殴る。
*そんな中、一味が送信した映像からウェルチの妻子の居場所が判明、救出される。ジェイソンは人質の1人に密かに銃を渡して協力を依頼、混乱に乗じて犯人達を撃退。テロリスト4人は逃走するが、ジェイソンの娘サラと遭遇。父を待ち兼ねて車を降り、病院の入口で待っていたのだ。サラを人質に、走り去る4人。
*追い掛けようとするジェイソンに、警察署長マローンと警官リーノが合流。地の利を活かして先回りし、空港で4人を待ち構える。署長や娘と連携し、敵を倒すジェイソン。「車で待ってろって言っただろ?」「ごめんなさい、次はそうする」「次はないよ」
■雑感・メモ等
*映画『アサルト33 要塞病棟』
*レンタルにて鑑賞
*S・P・フラナリー主演のアクション作。
*全体的に薄味。敵が弱過ぎて、吃驚するくらい盛り上がらない。警察も相当無能で難あり。
*邦題は『アサルト13 要塞警察』に寄せているけど、内容的には貧相な『ダイ・ハード』という風情。マイケル・ジェイ・ホワイトやマーク・ダカスコスも出演しているのに、殆ど見せ場がなくて勿体ない。
*父と母が「足裏を見せてスライディングタックルした娘が、サッカーチームを外されそう」と相談する場面が序盤にある。終盤には、倒されて床に投げ出された娘に「足裏を見せろ」と指示して犯人にキックを入れさせるという展開が。他がシオシオ過ぎるので、ここはちょっとだけ面白かった。