■あらすじ
フォトジャーナリストのジェイクは、妻と幸せな生活を送っていたが、とある出来事がきっかけで別れてしまう。自暴自棄になったジェイクは仕事を失い、生活のため働き口を探していた。ある日、新聞でふと目に止まった太平洋の離島にあるロッジの監視員の求人広告に応募し、働くこととなる。島には唯一の住人であるベテラン管理人スパーキーがいた。 スパーキーに仕事を教わりながら、自然の中で写真を撮ることで徐々に心癒されていくジェイクだったが、まもなく彼の撮った写真に奇妙なものが写り込むようになる。やがてそれは、現実となってジェイクに襲い掛かる。（動画配信サービス作品頁より）
■ネタバレ
＊1989年、冬のハイダ・グワイ。フォトジャーナリストだったジェイクは、自分の写真に［未来］が写り込むことに気付く。未だその場に居ないウサギや、後に自分で割ってしまう鏡といったものだ。この森では時折、奇妙なことが起こるらしい。
＊やがて同僚であるベテラン管理人スパーキーの死を、写真から知ったジェイク。島から離れさせるためにナイフでスパーキーに襲い掛かると、返り討ちに遭う。
＊拘束されるが、2人で嵐に備えるために解放されるジェイク。写真を見せて忠告するも、スパーキーは理解出来ず、悪天候の中をロッジから飛び出してしまう。追い掛けるジェイク。
＊森の中で危険な熊と対峙したジェイクは、自分がスパーキーの黄色いジャケットを着ていると気付く。荒天で停電になり、暗闇の中で掴んだものだ。写真に映し出されたスパーキーの死体が、自分自身に変わろうとしている。
＊事態を受け容れたジェイクは熊の犠牲になり、1人残されたスパーキーはジェイクの写真を燃やす。その中には、鏡を割らず、真っ直ぐに前方を見据えるジェイクの姿もあった。
■雑感・メモ等
＊映画『ウッドランド』
＊動画配信サービスにて鑑賞
＊カナダ製森系＋カメラ系スリラー
＊全編極めて地味。登場人物同士が相手に対して（衝突はするものの）否定的ではなく、その部分でのストレスは少ない。そして新味はないけど好きなタイプの捻り。
＊スパーキーはトロール船に乗っていた頃にアクシデントから若い甲板員を死なせ、世捨て人のような暮らしをしている。ジェイクは口論の後、妻が事故に遭い死に別れた。
＊写真には［未来］以外にもジェイクの妻の姿も映り込むけど、そこは幻として見るだけで良かったのでは。（幻覚を見る場面もあるので。）単に森の精霊は気紛れということなのかな。