■あらすじ
離婚寸前のアメリカ人夫婦が、仕事でコロンビアを訪れる。仕事の合間に二人は熱帯雨林をハイキングするが、車に戻ると何者かに襲われてしまう。嵐の中、逃げる途中で流砂に足を取られ、泥沼にハマって身動きが取れなくなってしまった二人。携帯の電波がなく、助けを呼べない中、弱っていく二人に忍び寄る猛毒のヘビ。脱出するため、そして生き残るために二人の協力が必要になるのだが…（メーカーサイトより）
■ネタバレ
＊仕事で故郷のコロンビアへ戻ったソフィア。夫のジョシュも一緒だが2人は離婚間近で、ソフィアは常に不機嫌だ。しかしラ・チョレラ滝へ行きたい気持ちが勝り、2人だけで山へハイキングに出掛ける。
＊ホテルで案内された安全な道を選んだが、やがて雨雲が迫り2人は引き返すことにする。車まで戻ると、そこには車上荒らしと思しき男の姿が。実はホテルのフロントが、男に観光客の情報を流しているのだ。ジョシュは男を追い払おうとするが、銃を向けられて逃げ出すことに。2人はホテルで危険だと警告されたラス・アレナスへと足を踏み入れる。男は2人を見失ったが、鞄は男に奪われた。
＊逃げている内にソフィアが、流砂が生み出す底なし沼に落ちてしまう。ジョシュは必死で助けようとするが、藻掻いたソフィアが泥の中に沈み込む。堪らず自分も沼に飛び込むジョシュ。ソフィアを救い上げるが、2人揃って身動き出来なくなる。
＊やがて、何かが沼の中にあると気付いたソフィア。持ち上げてみると、それは2人より前にこの場所に落ちた男の死体だった。医師である2人は、皮膚の状態から男が餓死したのだと判断。救助は期待出来ない、脱出を急がなくてはならない。死体は再び沈め、男の鞄を掴み上げる。弾が2発残っているショットガン・ナイフ・双眼鏡・聖書…。
＊鞄がキャンバス地なので、ナイフで切り裂いてロープ状にすることを提案するジョシュ。投げ輪を作って少し離れた岩へ投げるのだ。しかし繋いで投げてみると、2ｍ程足りないと分かる。
＊一方、2人の不在に気付く友人マルコス。ハイキングに出掛ける旨のメッセージは届いていたが、その後連絡が取れない。マルコスがホテルのロビーに居ると、ジョシュの鞄を持った男が現れる。「友人に何をした」と男に詰め寄り、揉み合いになるマルコス。2人は揃って留置所へ。
＊森では上空を遊覧ヘリが横切る。気付いてもらうためロープを燃やそうとするソフィア、必死に止めるジョシュ。
＊次いでソフィアが蟻に襲われる。ジョシュは隠し持っていたウォッカを渡し、蟻に振り掛けるよう指示。蟻は追い払えたが、ずっと止めていた酒を密かに飲んでいたジョシュを詰るソフィア。ジョシュは「仕事や離婚のストレスで」と涙を浮かべる。
＊そんな2人の傍に毒蛇が接近。銃を撃った経験がないソフィアをジョシュが励まし命中させる。致命傷ではなかったが、蛇は姿を消す。しかしその前に、ジョシュが噛まれてしまう。諦めの表情のジョシュ。ソフィアは「6時間以上の余裕がある筈」とジョシュを鼓舞する。
＊毒の影響で、ジョシュの首筋には血栓が発生。ジョシュは現場から退いているソフィアを制止しようとするが他に手段はない。ソフィアはライターで炙ったナイフで血栓を除去する。しかし次第に衰弱していくジョシュ。
＊留置所のマルコスは父親の形見の時計を差し出し、一緒に勾留されている男からジョシュとソフィアの居場所を聞き出す。
＊キャリアを犠牲にして家庭を選んだソフィアは、焦燥から苛立ち、離婚問題へ発展した。しかし夫婦で危機に直面し、互いの想いを伝え合う。
＊ソフィアは蛇を殺して、ロープの一部にすることを思い付く。卵が沼の傍にあるため、遠くへは行っていないだろう。双眼鏡で周囲を探し、蛇を発見するソフィア。物を投げて蛇を誘い出し、接近した蛇に発砲するが失敗。ソフィアも蛇に噛まれる。更に身体に巻き付かれて締め上げられるソフィア。その時、既に意識を失っていると思われたジョシュがナイフで蛇を突き刺し、ソフィアは危機を脱する。
＊蛇を鞄製のロープに繋いで、少し離れた岩へと投げ輪を試みる。すると何度かの失敗の後、輪が岩に引っ掛かる。必死に這い上がるソフィア。ジョシュに腕を伸ばすが、彼はもう全く身動き出来ない。仕方なくジョシュを残し、ふらつく身体で助けを呼びに走る。
＊やがて夜になり、森を抜けたものの意識朦朧とした状態で道路に倒れ込むソフィア。そこへマルコスが手配してくれた救助隊が到着。マルコス自身も駆け付けており、率先してジョシュを探してくれる。治療を受けるソフィア。ジョシュの救助も無事に間に合い、担架で運び出される。笑顔で手を握り合う2人。
■雑感・メモ等
＊映画『底なし…』
＊レンタルにて鑑賞
＊コロンビア製サバイバルスリラー
＊シチュエーションはなかなか特殊。派手な展開はないけど、尺に対して妥当なエピソード数。且つ夫婦及び友人が常識的なので苛立たずに見易い。
＊沼に沈んでも綺麗な顔面、というのも見ている方としては見易いポイント。違和感もあるけどね。