デーモン・ハンターズ | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

辺境の地に佇む、一軒のバー「ディーの金食い虫」。妖しい雰囲気に満ちたその店は、客が絶世の美女ばかりらしいが、その正体は人間ではないと噂されていた。そこに足を踏み入れた男たちは、その後消息不明となってしまうというのだ。一方、元軍人のGや神父たちはチームを組み、各地で悪魔退治を行っていた。彼らは、それぞれ悪魔を狩る理由を内に秘めていた。そんな中、Gたちは「ディーの金食い虫」の噂を聞きつけ店を訪れる。そこには美しさと強大な力を持った悪魔たちが巣食っていた―。(メーカーサイトより)

 

■ネタばれ

*砂漠のバー[ディーの金食い虫]。失礼な態度のバイカーが、女の手の一閃で首を切り裂かれる。怯える連れの男も、赤く目を光らせた女に首を掻き切られる。彼等は過去に強盗殺人を起こしていた。
*駆け付けた保安官も慣れたもので、2人の死体を見ても平然としている。「店の前に車が溜まり始めたから、牽引を頼んでおくよ。でもこいつらのバイクは解体したくないな」と店に協力的だ。「バイクは好きにして良い、あんたには恩がある」とバーテンダーが言う。
*砂漠を自転車で走り、布教活動中のモルモン教徒トーマスとポール。彼等もバーに立ち寄る。店の前で空腹を訴える老人チャーリーに、快くご馳走する2人。店の女達に布教しようとすると「私達、あらゆる神の言葉を知り尽くしてるの」と断られる。2人は女達に退店を匂わされ、急いで店を出る。その時、店に居た男性客が「妻と恋人ならどちらが悪いか」と呟く。「恋人よ」「それは何故?」「恋人が13歳だからよ」女の目が赤く光り、男は鋭い爪で切り裂かれる。
*5人組で悪魔退治をする男達。メンバーは元軍人のG・神父デュプリー・チームの頭脳ロシャン・バイクに跨がるフランクリン・そしてスチュアートだ。彼等は「先週大きな木を掘り起こした後、娘の様子がおかしくなった」と依頼を受ける。対面してみると、明らかに悪魔が取り憑いている状態だ。元の住人が埋めた[疫病の悪魔]が解き放たれたらしい。病気が化身となって現れ、村なら1週間・都市なら1ヶ月で破壊。近距離に居るものは全て死ぬ。少女が死ねば別の誰かに取り憑くので、生き埋めにするしかない。他に手段はないと知り、フランクリンは耐え切れずメンバーから抜けることにする。
*皆と別れてバイクで走るフランクリンも、バーに辿り着く。空腹を訴える老人チャーリーを伴って店内へ。その後、少女を生き埋めにした4人もフランクリンを追って西へ向かう。悪魔退治を止めても匂いを嗅ぎ付けて悪魔が追って来るので、この稼業から手を引くことは出来ない。フランクリンを放ってはおけないのだ。4人もバーへ入るが、店の女達が人間ではないと感じ取り狼狽えるロシャン。「古来の悪魔の巣に入ったのは初めて?」「悪魔なのか?」「死ねない者、と言って欲しいわ」
*一触即発の状況の中、モルモン教徒の2人組が再び来店。場の雰囲気には気付かずご機嫌な様子だ。女達は2人には敵意を見せず、5人にも退店を促す。無傷で解放されたのは意外だったが、分からないことが多い。ロシャンは「車で1日掛かるが、専門の図書館に行こう」と提案する。
*ロシャンが仲間を導いたのは、一見すると砂漠の寂れたガソリンスタンドだ。司書の男が状況を聞き取り、書物で調べてくれる。女達は闇の天使、謂わば[神の赤い右手]だと言う司書。役割は、過ちを起こした者に罰を与えること。邪悪な魂の死を待ち切れなくなり、審判の過程を加速しようとしている。全ての人間の罪を見抜けるが、根っから善良な人間は殺せない。外見からすると、世界各地の闇の天使が一堂に会しているようだ。
*自分達と敵対する存在ではないように思えるが、神父のデュプリーは「人は変わる、自らの行いを悔いて改心するかもしれない。自分は罪を犯したことがないのか?償いをせずして今、死を迎えられるか?」と主張。ロシャンも「俺達は善人だから殺されないだろう」と言う。罪を抱えるGは逡巡するが、今が贖罪の時なのだと考え直す。結局5人は(それがどんな悪人であれ)ヒトを殺す闇の天使と戦う決意を固める。
*闇の天使は不死身で、倒せず追い出せない。切り刻んでバラバラに埋めれば、動きを止めることは出来る。バーの前で作戦を練っていると、カーリーが出迎え5人と対峙。銃火器では然程ダメージを与えられない。彼女は罪のないロシャンを殺せず睨み合いになり、転がった手榴弾で弾け飛ぶ。肉片を分けて小袋に収める男達。すると次は5人の闇の天使が出現。1人ずつ霧の中へ連れ去られ、罪を暴かれることになる。
*フランクリンは母親から、ダンス教室へ行った妹を迎えに行くよう頼まれていた。それを失念、妹は(恐らくは惨い事件で)命を落とした。フランクリンは涙を流して妹に詫びる。すると当時のままの姿の妹に引き合わされる。直接謝罪すると妹は「良いのよ、色んなことを忘れちゃうもの」と言う。ずっと持ち歩いていた形見のボタンを、妹に手渡すフランクリン。
*神父デュプリーはある男の告解を受けた。「妻が自分の親友と浮気したので、親友を殺した」と。デュプリーは困惑しつつも「本当に悔やんでいるのなら、神は赦してくださる」と男に告げる。男は神父に感謝を示して帰宅。その後、妻や他の家族を撲殺した。「自首すると思った、心底悔いていると…家族全員を殺すとは分からなかったんだ」と項垂れるデュプリー。チャンティコはその男にハンマーで殺された5人分の痛みを、1人分ずつ順番にデュプリーに与えていく。「お前は学ぶ必要があった」と言うチャンティコ。
*スチュアートは、赤ん坊を殺して平然としていた自分の妻を突き飛ばした。転倒した妻は死んだが、そのまま放置した。当時を思い出し憔悴するスチュアート。「偶然殺しても地獄へ送られない、意図的かどうかなの」とイザナミが言う。「妻に取り憑いたのはどんな悪魔だったんだ?」と問い掛けると、イザベルは「悪魔じゃなくて彼女自身よ」と答える。「あの女は地獄で灼かれてる。地獄では心神喪失での無罪はない。サイコパスでも善悪の区別は出来る、気にしないだけよ」
*元軍曹のGは戦場で、自爆のため接近した少年を射殺した。仲間を救うことを選んだのだ。彼は抵抗せず、イザベルに「殺せ、心臓をもぎ取って俺を地獄へ送れ」と促す。イザベラが動かないので自ら銃口を頭部へ向けると、彼女は「罪は子供を武器にした奴にある」と言う。「背負いたくても罪にならないものもあるわ」逆にイザベラは、銃口を自分へ向けさせる。「あんたは無実だけど、悪魔退治するんでしょ。獲物を求めてる」「人間を殺してるからだ」「悪人をね。あんた達は[疫病]を埋めたでしょ、私達と同じよ。購えない罪もあるの。地獄の底に沈むのは止められない。神に赦しを請うたヒトラーはまだ地獄に居る」
*ロシャンは「殺せなくても拷問は出来るわ」と言われ、逆さ吊りにされる。いたぶられるものの、やはり彼には罰すべき罪がない。間もなく解放されるロシャン。店内へ入ろうとすると、檻に入れられた男が「酷い怪我をしているな、見せてみろ」と声を掛けてくる。「離れろ、こいつに触れたら飢えるぞ。次の犠牲者が君に触れるまで、そのままになる」と、バーテンダーが助けてくれる。これは[飢饉の悪魔]なのだ。常に空腹を抱えるチャーリーも、この悪魔に触れたのだろう。
*5人が合流すると、そのまま解放される。立ち去る前にロシャンが「何故君達は、同時に1箇所に居るんだ?」と尋ねる。女が「戦争が始まる。黙示録の四騎士の[戦争の悪魔]が、ここに居る[飢饉の悪魔]を救いに来る」と言う。バーテンダーが続ける。「疫病・飢饉と戦争…そして死。何処かで戦争の悪魔を見掛けても、戦いには加わるな。奴を殺す者は、肉体を奪われる。だから彼女等に任せるんだ」5人の男達はそそくさと退散する。
*バーテンダーが安全な場所に退避させていたため、モルモン教徒の2人は戦いに気付かず帰って行く。イザベルは疫病に取り憑かれた少女の持ち物である人形を差し出す。少女の母から預かり、一緒に埋めた物だ。「これを返すと良いわ」「あの子は無事なのか?」「兄に頼んだわ。…あんた達は正しいことをした。前回は世界の1/3が死んで、食欲をそそる宿主を差し出す羽目になった。後でやっておくけど」
*夜が明け、5人は車とバイクで移動中。すると徒歩の大男を追い越す。古い時代の戦士のような出で立ちだ。もしかしたら、戦争の悪魔なのか。「悪魔よ、今日は止めてくれ」と呟くスチュアート。今は遣り過ごすが、あれも悪魔ならこちらの匂いを嗅ぎ付けられるかもしれない。

■雑感・メモ等
*映画『デーモン・ハンターズ』

*レンタルにて鑑賞
*悪魔ハンターvs.闇の天使なホラーアクション
*とは言えホラー要素もアクション要素も僅か。バトルが始まるのかと思ったら、店が懺悔室に変わって戸惑う。
*「5人組で悪魔退治」という設定は良いけど、それぞれの役割が全く分からないのはマイナス。辛うじて神父はまあ、と思うけど神父らしい挙動は特になかった気も。相対する死の天使も、全員の名前は分からない状態。(ネタバレに書いた名前も一部推測。)
*闇の天使は目が赤く光り、光の魔方陣みたいなもの(ドクター・ストレンジのアレみたいな)を操りつつ戦うよ。
*「チャーリーは飢饉の悪魔に触れた」という解釈でネタバレには書いたけど、イザベルに行動を促すような態度もあって謎。

*疫病の悪魔、随分カジュアルに埋まってるのな。(一般人が木を掘り返したら出現するのは如何なものかと。)
*敵と遭遇して向かうのが図書館(見た目はガソリンスタンド)なのは面白い。
*5人組とバー、時々図書館も交えて1話30分のテレビシリーズとかにしてくれたら楽しそう。