ハロウィン・レポート | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ
ハロウィンの時期になると、アメリカの各地では数多くのお化け屋敷が出現し、地元民や観光客で賑わうのが通例である。しかし、本場アメリカのお化け屋敷では、オバケを演じる役者たちの度が過ぎて、トラブルになってしまうことも多々あるという。しかし、ザックやマイクたち5人の仲間は、どこにでもある普通のお化け屋敷に飽き飽きしていた。そこで、巷で噂される究極のお化け屋敷「青い骸骨(ブルー・スケルトン)」を探し求め、アメリカの各地を旅することにする。ハロウィン当日が近づく中、ザックがついに「青い骸骨」の情報を手に入れるが―。(メーカーサイトより)

■ネタバレ
*「オオカミ男・吸血鬼・お化け屋敷なんか怖くない。怖いのは、人が人にする行為」(ウォルター・J・ウィリアムズ)

*アメリカでハロウィンに出現するお化け屋敷は約2500軒。究極の恐怖体験の要求と共に事故・怪我・犯罪も急増した。お化け屋敷で犯罪者を雇ったり、本物の死体を使ったりと言った噂が流れるケースもある。17歳のお化け役が縄で首を吊られる事故も発生。客は演出だと思い、それを素通りした。
*2013年10月、ブランディ・シェーファー、ザック・アンドリュース、ボビー・ロー、マイキー・ロー、ジェフ・ラーソンの5人組が[究極の恐怖]を求めてキャンピングカーで旅をした。各地のお化け屋敷を訪ね回り、その様子を記録したのだ。記録映像の最後の部分は、非合法のお化け屋敷[青い骸骨/BLUE SKELETON]が撮影したとされる。
*ハロウィン6日前。5人はテキサス州タイラーに集合。ブランディは何でも怖がるタイプで、お化け屋敷に行くのは8歳か9歳の時以来だ。旅を先導するのはザック。ボビーとマイクは兄弟で、主に運転席に座っているのがジェフだ。
*ハロウィン5日前にはテキサス州キャドー・ミルズの[ザ・お化け屋敷/THE HAUNT HOUSE]にやって来る。棺桶に横たえられ、チェーンソーで追い立てられる。笑顔で絶叫するブランディ。建物の裏手では役者にインタビューする。そこで梯子を発見し、マイクが屋根に上る。「俺はハロウィンの神だ」と拡声器で叫ぶと、待機列の客は喜んで盛り上がる。しかしお化け屋敷のピエロが怒って追い掛けてくる。車の前に立ち塞がる赤髪のピエロ。ハンドルを切って、ピエロを避けて通過する。
*ハロウィン4日前。キャンピングカーで移動して、お化け屋敷へ行く前に森でキャンプする。そこに近くに住んでいると言うお化け役の男が姿を見せる。既にメイクをしていて、何を考えているのか表情からは読み取れない。今日の訪問先はテキサス州ユーリカの[ライズ/RISE]。『ゾンビ避難経路』と書かれた看板が立っている。ここは徒歩移動ではなくライド式で、ゾンビをペイント弾で撃つ。能動的なアトラクションに盛り上がる5人。
*次の目的地へ移動しようとすると、車の傍に女のお化けが現れる。陶器のようなマスクに僅かな毛髪。それは1軒目の[ザ・お化け屋敷]に居たお化け役だ。何故こんな遠くに居るのか?マイクが車を降りて話そうとするが、彼女は何も言わない。マイクが車に戻ると、続いて車に乗り込む。5人を見回して、彼女が突如奇声を上げるとカメラのシグナルが乱れる。そして彼女は車を降りて立ち去る。
*ハロウィン3日前。最終目的地であるお化け屋敷は「青いドクロだか骸骨だか、そんな名前の屋敷だ」とザックが言う。人里離れた場所にあり、入るにはパスワードが必要らしい。毎年場所が変わる。パスワードは田舎で探すが、お化け屋敷自体は都会に建っているとの噂もある。
*今日は5人でテキサス州マンスフィールドの[テラープレックス/TERRORPLEX]を訪れる。トイレが長蛇の列だったため、森に入るザック。すると斧を握った血塗れウサギの着ぐるみに追い回される。かなり田舎にあるお化け屋敷で建物も立派には見えないが、様々なコンセプトのエリアがあり絶叫が止まない。お化け役に自分の名前を呼ばれたブランディは怯えている。
*ハロウィン2日前。テキサス州シャローウォーターの[ミッキー・マーチンの舵/MICKEY MARTIN'S SHIP WHEEL]に来店する5人。そこはストリップ・クラブで、ブランディは顔を顰める。女達はゾンビのようなメイクをしたり、モンスターのマスクを着けたりしている。
*次いでテキサス州248号線沿いの[フォビア/PHOBIA]へ。仮設トイレに入る客達を、ピエロが脅かしている。ここは屋敷内は撮影禁止だ。ザックはこれまでも熱心に聞き込み調査をしていたが、遂に有力な情報を掴む。究極のお化け屋敷と言われる場所は[青い骸骨]、今年はルイジアナで開催される。車に乗り込もうとすると、青髪のピエロに「屋敷内で撮影してただろ、カメラを渡せ」と詰め寄られる。5人のキャンピングカーを監視する誰かの影。
*ハロウィン前日。自分達の寝顔を撮影した動画がチャットに投稿される。仲間の誰かの悪戯かと思ったが、5人全員の顔が写っている。誰が撮影し、何のために投稿したのか。冷蔵庫には動物のものか、何等かの臓器が入れられている。夜には『バトンルージュのD&Dと言うバーでギグルズに会え』とのメッセージが届く。
*ルイジアナ州バトンルージュへ向かう一行。指定された店にはお化け役らしき者が多く居る。長く待たされた後「ギグルズは外に居る、カメラは置いて行け」と指示される。ブランディとカメラを残して外へ出ると、彼女がトイレに入った隙にお化け役の1人がカメラを掴む。女子トイレに侵入して、撮影しながらブランディに絡むお化け達。そこへ仲間達が戻って来る。
*旅が進むにつれて状況は不穏になり、車内にも険悪な空気が流れる。そこで車が強い衝撃を受ける。外に誰かが居るようだ。車内が停電になりヘッドライトを点けると、車の周囲を多くのお化け役が取り囲んでいるのが見える。戸惑っていると、一瞬の後にはもう誰も居なくなる。
*ハロウィン当日。皆幾らか疲弊している。朝食を準備していると、また車が衝撃を受ける。ザックが外へ出ると『これを彫れ』とのメモが貼り付けられたカボチャが転がっている。カボチャを割ってみると、中から黒い封筒に入った招待状が出てくる。『バーボン通り、夜10時』…ブランディやマイクは乗り気ではないが、どうにか説き伏せるザック。気が付けば青い骸骨のマスクも人数分ワイパーに挟まれている。
*街は仮装した人々で溢れている。青い骸骨着用の人物を探そうとする内に、賑やかな通りで仲間とはぐれるジェフ。ボビーらしき後ろ姿を追い掛けて大通りを外れると、ピエロや陶器のマスク、ウサギの着ぐるみ達に囲まれる。ボビーの呻き声と「口を開けろ」と言う別の声。引き摺られていくボビーの姿が、道に転がったビデオカメラに残る。
*ザックがジェフに連絡しようとすると、留守電のメッセージが『青い骸骨に行くなら12時までに交差点に来い』とある場所を告げる。街の喧騒を離れて、暗く舗装されていない田舎道を走る4人。やがて道の反対側からマイクロバスが現れる。車から降りて来た骸骨マスクが「来なければ仲間が死ぬ」と言う。ザックは已む無く車の外へ。程なく何かが車に投げ込まれてガラスが飛散する。続いて複数人が車に乗り込んできて、3人は拘束される。
*青い骸骨が撮影を引き継ぐ。拘束された3人は、ザックと共にバスの中へ。後ろ手に縛られて、頭部に黒い袋を被せられている。暫く走るとマイク・ザック・ボビーが順に車を降ろされる。1人バスに残されるブランディ。バスで更に移動すると、男の声が「30数えてから袋を取れ。直ぐ傍にビデオカメラがあるから、見るもの全てを記録するんだ」と言う。
*腕を縛っていたロープを切られて、ブランディは指示に従う。カメラを持ち近くの家へ。ソファに座り、スノーノイズが映し出されるモニタを眺める人。ブランディには反応しない。やがてマスクを被った巨漢の男がブランディに接近する。ボビーもまた見慣れぬ家を彷徨っていると、ガラス張りの部屋に捕らえられている弟を発見する。マイクからはこちらの姿は見えていないようだ。ジェフは暗い箱に横たえられており、光源はケミカルライトの青い光のみ。仲間の名前を呼ぶが反応はない。やがてチェーンソーの音が響き渡る。
*朦朧とした状態で、車のトランクに入れられ運ばれるブランディ。その後棺桶に横たえられ、蓋を閉められる。蓋にはカメラが取り付けられていて、彼女の姿を捉える。棺桶に無言で土が被せられていく。マイク・ザック・ボビーも同様に棺桶の中だ。何が起こっているのか漸く気付いたブランディが、助けを求めて叫ぶ。しかし、その声に応える者は居ない。

■雑感・メモ等
*映画『ハロウィン・レポート』

*レンタルにて鑑賞
*恐怖売ります系POVホラー。[恐怖]を商材とする集団・刺激を求める客・究極の恐怖はリアルでの死…と言う展開は些かお安い印象。各々の怖い物の話をしてたけど、それを反映する訳でもない。
*序盤で「マイクが撮影する」みたいな事を言ってたと思うんだけど、実際にはカメラマンが固定ではなくマイクも画面に頻繁に映る。お陰で誰が撮影者なのか分かり難い。撮影自体も安定しなくてかなり見難い。それもまたPOVの醍醐味かもしれないけど、これキャストの役名が全員Himself/Herselfと言う映画で、敢えて計算された見辛さとも思えないんだよね。
*バス以降は特に分からない。ブランディは唯一の女性だから声で分かるけど、他の聞き分けが出来なくて推理と勘が入り混じる。ジェフは先に捕獲・殺害されていて、ケミカルライトはザックかなとも思ったけど、確か途中でザックの名前を呼んでいたような?間違ってたら詫びる。丸々端折ろうかと思ったけど、あの部分がこの作品の肝なんだよね多分。(他のパートは実在のお化け屋敷に協力してもらって撮影してるのかなと言う雰囲気。出来が良い。)
*因みに本編だけ見ると主要人物は死んでしまいそうだけど、レンタルの場合は再生すると1本目に続編の予告編が流れるネタバレ仕様。1作目終盤の展開と、それが配信された結果救出されて皆生き残るんだなと言うのが分かる。