テイカーズ | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

綿密な計画と意表をつく作戦で、次々に大掛かりな銀行強盗を成功させゴージャスでスタイリッシュな生活を楽しんでいる男たち5人のチーム《TAKERS/テイカーズ》。普段は別々に身を隠しながら1年に一度集結して犯行に臨んでいた。ある日、警察に捕まっていた元仲間ゴーストが出所し、2000万ドル強奪の大仕事を持ちかける。メンバーは躊躇するも、ゴーストへの負い目と大金に目がくらみ、新たな強盗の準備をたった5日間で行うことを決める。しかし、それを阻もうとロサンゼルス市警のウェルズ刑事が執念で立ちはだかる。これまでにない大金を狙うTAKERS。執念で追う刑事たち。裏切りに敵意むきだしのライバル・ジャングも巻き込んで、事態は、予想外の展開に…。(メーカーサイトより)

 

■ネタバレ

*あるビルの工事中のフロア、26階。仕立ての良いスーツを着込んだゴードンとジョンが落ち合う。ゴードンは仲間内では専ら[G]と呼ばれている。「どうだ?」とGが問い掛けると、ジョンは笑顔で「万事OKさ」と答える。これは2人のお決まりの遣り取りだ。それぞれが配達員と清掃員に扮したジェイクとジェシーの兄弟も合流する。彼らはここを拠点にし、ビル内にあるフェデカル銀行を襲うのだ。
*G達は強盗に馴れており、銀行で手際良く金を奪う。その姿を監視カメラが捉えるが、目出し帽のお陰で顔の識別は出来ない。1人の行員が非常通報ボタンを押すと一味に見咎められる。しかしそれに対して彼等が怒る事はなく、逆に行員に改めて電話での通報をさせる。
*電話の結果、銀行強盗の情報を掴んでTV局のヘリコプターが飛来する。そのヘリをビルの屋上で誘導する警備員。「着陸の許可がない」とパイロットは躊躇うが、リポーターは特ダネを目前にして躍起になっている。結局ヘリは問題のビルの屋上に着陸。しかしその警備員は強盗団の1人、AJが化けていた。TV局のクルーがヘリから飛び出すと、AJは彼らに銃を突き付けて俯せにさせる。間もなくGが仲間達と共にビルの屋上へ到着し、彼らは奪ったヘリでまんまと逃亡する。
*一方その頃、刑事ウェルズと相棒ハッチは情報屋からのタレコミでケチな麻薬取引の現場へ足を踏み入れていた。ウェルズは部屋から逃げ出した売人を追って取り押さえるが、ハッチの方は顔を殴られて取り逃がす。
*ウェルズとハッチはフェデカル銀行の事件を担当する事に。警備会社の協力を得てエレベータの監視カメラ映像を調べるが、強奪犯が利用したと思われる工事中のフロアではカメラは動いていなかった。エレベーターの映像も、どの階で乗降しているかは分からない仕様になっている。憤り警備担当者を口汚く罵るウェルズと宥めるハッチ。被害額は200万ドル、使用されたC4爆弾はネバダ州の炭坑から2ヶ月前に盗まれたものだと分かる。
*強盗団のリーダー格であるGの本名はゴードン・コジエー。彼を補佐する立場に居るのがジョンだ。一仕事終えてGと別れたジョンが帰宅すると、警備システムを嘲笑うかのように家の中でゴーストが寛いでいた。ジョンは元々ケチな車泥棒だったが、Gとゴーストに誘われて仲間になった。Gとジョンがゴーストと一緒に仕事をしたのは2004年が最後だ。それはゴーストが強盗中に負傷し、逮捕されたからだった。模範囚として予定より1年早く出所したと言うゴースト。彼は仲間達については何一つ自白しなかったが、自分だけが捕まったことを快くは思っていない筈だ。ジョンは警戒するが、ゴーストはお構いなしに儲け話を持ち掛けてくる。
*ゴーストはジョンに会う前に、ロシア人のセルゲイを訪ねていた。入所中に知り合ったミハイルと言う男からの情報でセルゲイを知り、腕尽くで彼の一味に加わったゴースト。セルゲイは現金輸送車の配車係から次の火曜日以降の走行ルートを入手しており、それを基に一仕事企ている。
*G達がフェデカル銀行から奪ったのは200万ドル。印付きの札は全て処分するため実際にはそれよりも少ないが、彼らの今までの稼ぎの中では最高額だった。一方セルゲイからの情報によって見込まれるのは、2500万~3000万ドルの儲け。[仕事]の間隔は少なくとも1年は空けるのが仲間達で決めたルールだったが、見逃すには惜しい。
*ジョンが仲間を集めてゴーストの仕事について検討していると、そこへ本人が乗り込んでくる。ゴーストは置き去りにされて逮捕されたと感じている上に、元恋人のリリーが現在はジェイクの恋人となっている。リリーを挟んで険悪なムードになるゴーストとジェイク。それでもゴーストは「映画の『ミニミニ大作戦』さ」と計画を説明し始める。
*この仕事では2500万~3000万ドルが現金で入手可能。しかし準備期間は僅かに5日間…次の火曜日には現金輸送車を襲う必要がある。輸送車の配車係から火曜日以降のルートを入手したが、その後はいつルートが変更になるかは分からない。そのため確実にそのルートを通る火曜日に決行する必要があるのだ。仕事が成功すれば、ロシア人には25万ドルを渡す手筈になっている。「配車係のせいで失敗すれば、ウクライナに居る家族を皆殺しにすると脅したんだ。犬も含めてな」「信用出来るのか?」「犬のためならやるさ」
*ゴーストが立ち去った後、結局はその金額の大きさからG達は[仕事]の話に乗る事にする。現金輸送車を唯一狙えるポイントは古い地下鉄の方向転換所。充分な広さがあるためそこに身を潜め、オリーブ通りで輸送車を襲う計画だ。
*刑事達は被害に遭った銀行の捜査を継続。エレベーターの監視カメラ映像を確認するがこれと言った成果はない。一方使用された爆弾からイーサンとコンスタンティンのシマンスキー兄弟に辿り着く。しかし彼らにはアリバイがあり、フェデカル銀行の犯人ではない事は確実だ。アジトにはロスの地下鉄・公共事業らしきオリーブ通り付近の地図が残されていたが、目的は不明だ。
*G達は地下で作業を進める。周辺の信号機を自在に操作する仕掛けも準備した。作戦決行まであと3日と言う段階で、姉ナオミがGの元へ転がり込んでくる。ナオミは依存症患者で1週間後に退院予定だったが、予定より早く許可が出たと言う。「目標を持たなければ死ぬと言われた」と話すナオミ。彼女の目標は故郷のカリブに帰る事。しかしGにとってはタイミングが悪過ぎる。1週間、せめて3日はホテルに滞在して我慢するように説き伏せる。
*寝る間も惜しんで資料に目を通すウェルズ。ロシア人のアジトに残された写真にゴーストの本名[デロンテ・リバーズ]が入ったタグがあるのを発見。ウェルズは保護観察中の面接に現れたゴーストを泳がせ尾行する。助手席には娘のサンデーを乗せている。ゴーストの傍にいたジェシーの仕草に気付いて、ウェルズは彼らが強盗団だと確信する。監視カメラの映像で同じ動きを見たのだ。ゴーストと直接話していた事で狙いを定め、Gの乗った車を追う。サンデーからクレヨンとノートを取り上げて、車のナンバーを書き留めるウェルズ。G達は尾行に気付いて車を停める。警察かと警戒するが、通り過ぎた車の助手席に少女が見えてそのまま遣り過ごす。
*ウェルズは書き留めた車のナンバーからゴードン・コジエーを割り出す。逮捕歴はないが、身体的な特徴は銀行の防犯カメラの映像と一致する。エレベーターの監視カメラ映像でGの姿が確認出来れば尋問が出来るだろう。
*Gには「ナオミが金を持って姿を消した」と連絡が入る。ジョンが掘削作業を代わり、Gは一晩中ナオミを探すが見付からない。翌日の夜に漸くナオミが保護され、Gは身元引受のために警察署を訪れる。同じ頃、ウェルズ達も同じ警察署の風俗課へ。100ドルの新札を大量に持って、盗品を売ろうとしていた男が捕まったためだ。印付きの札ではなかったが、盗まれたものである事は確かだろう。

*ラリっているためにまだ取り調べされていない男を、ウェルズが手厳しく締め上げる。すると男は、知り合ったばかりのナオミ・コジエーと言う女に借りたと言う。ナオミは男と共に拘束されていたが、20分前にGが引き取りに来ていた。ウェルズはゴードン・コジエーと言う男に「2日で2回も接近した」と言い、ビデオ映像の精査に本腰を入れる。Gの方は、またナオミに逃げられてしまう。作戦の決行は明日で、今夜は探していられない。
*翌朝ウェルズは、内務調査官のガーバーから呼び出される。暴力的な取り調べの件だと勘違いしているウェルズは「弁護士を呼ぶ権利がある」と喚き立てるが、実際には相棒ハッチの件での呼び出しだった。麻薬取引の現場に踏み込んだ際に向かいのビルで麻薬課が張り込んでおり、記録映像が残っていた。ハッチは麻薬の売人である男を見逃す見返りに、金を受け取っていたのだ。彼は内務監査室から今日にも告発されると言う。その前に6年組んだ相棒を代えても良いと持ち掛けられるが、それは断るウェルズ。

*デスクに戻るとハッチが監視カメラの映像からGを発見していた。これで尋問が出来る。車に乗り込むと「何故賄賂なんか」と相棒を詰るウェルズ。最初は惚けていたが、観念して白状するハッチ。ローンがあるが妻は失業、腎臓が悪い息子の透析にも大金が必要だったと話す。
*苦悩する刑事を余所に、大金を奪おうとしている強盗団。工事を装い走れるコースを狭め、信号機を操作しておいてゴーストが警官の制服で交通整理に立つ。ジョンは見張り台であるビルの屋上から狙撃の準備をする。ゴーストが裏切った場合に射殺するためだ。予定時間を過ぎても輸送車が現れずに苛立つ面々。Gはゴーストに嵌められたと考えて、狙撃の指示を出す。そこへ漸く輸送車が到着。ジョンが目視してタイミングを見計らい爆破を指示するが、自転車が飛び出して輸送車がブレーキを踏んだためにタイミングが狂う。爆破で路面に穴が空くが、輸送車はその手前で止まる。

*Gは無線で撤退の命令を出すが、ジョンは諦めずにビルから駆け下りる。地下鉄跡の強盗団と、輸送車を守る地上の警備員との間で激しい銃撃戦に。そこへジョンが到着。ダミーとして輸送車の後方を走っていた同じ型の車両を奪い、現金を積んだ輸送車に追突して強引に穴へ落下させる。更に地上には逃げ場がないため、自らも車に乗ったまま穴に落ちる。落下した輸送車をこじ開けて現金を入手、下水道のトンネルを使用して逃走する。
*警察無線でオリーブ通りでの強盗の報せが入る。その無線には従わず「お前を送る」と言っていたウェルズだが、ハッチに「俺はまだ警官だ」と叱責されて車を回す。現場に到着してみると、地下鉄・下水道・C4爆弾…ロシア人のアジトにあったものと条件が重なる。ロシア人の計画をコジエー達が奪ったのか。現場から一番近い駅であるパーシング・スクエアに向かうウェルズとハッチ。
*呑気にアイスを食べながら、大きな鞄を背負って駅の構内を歩くジェシー。そこへウェルズがやって来る。ホットドッグ屋で見掛けた男だと瞬時に見抜いたウェルズはジェシーを追う。車と接触しながらも走り続けるジェシー。驚異的な身体能力で、行き交う車の合間を縫い、或いは車両を踏み越えて逃げる。途中で金の入った鞄を植え込みに隠し、やがてジェシーはモンロー・ビルへ。二手に分かれて追っていると、ハッチが6Fの調理場付近でジェシーを追い詰める。しかしハッチは発砲せずにジェシーに撃たれ、ジェシーはそのまま5Fに逃走。更に窓の縁から隣りの立体駐車場の屋上へとジャンプして、そのまま逃げ去る。

*他のメンバーも逃げ果せている。ゴーストはロシア人のセルゲイに電話を入れる。「自分の渡した情報で、別の連中と仕事をするなんて」と激昂するセルゲイ。彼は自分がそのヤマをものにするつもりでいたが、ゴーストに騙されたのだ。「殺してやる」と喚くするセルゲイを「今、俺を殺せば分け前が手に入らないぞ」と嘲笑うゴースト。「ルーズベルト・ホテルで仲間と配分の相談をする。後で部屋番号を連絡するよ」悪怯れもせずゴーストは言うが、セルゲイは襲撃の準備をする。

*ジェシーに撃たれたハッチは命を落とす。告発前であり家族の状況も配慮されたのか、殉職として扱われて遺族年金も出ると言う。内偵ビデオは闇に葬られる事になる。
*ホテルで金を分配している強盗団。Gは取り分とは別に、ロシア人に渡す25万ドルをゴーストに託す。そして2004年の取り分を預けてある口座のカードを手渡す。その場に居ないのはジェシーだけだ。兄のジェイクは落ち着かずに部屋の中を歩き回り「悪い予感がする、あいつを信じるんじゃなかった」と呟く。そこへ激しいノックの音がして、ジェシーが転がり込んでくる。「刑事に追われて1人撃った」とジェシーが言うと、メンバーは騒ぎ出す。ジェシーは「追い詰められて仕方なく撃ったが、相手は撃ってこなかった。まるで撃たれたがってるみたいだった」と言う。仲間達はその話を信じられない。そもそも何故ジェシーを一味だと見破ったのか、その理由も分からなかった。Gは怒り狂い、ゴーストは「警官殺しは死刑だぞ、覚悟しろよ」とジェシーを煽る。
*協力者であるスコットがヴァン・ナイズ空港に金を運ぶ。約束の時間は20時30分。「これが最後だ」とGに告げるスコット。間もなくセルゲイが仲間を連れて到着する。ホテルの窓越しにそれを確認すると、ゴーストはまた「警察官を殺して金を失う気持ちはどうだ?」とジェシーを囃し立て、更にリリーの件でジェイクを煽る。室内は険悪なムードになり、ゴーストはバスルームに消える。そこへセルゲイから着信があり、部屋番号1116号室を告げるゴースト。そしてスーツのままでシャワーからお湯を出す。
*スコットに金を託したGとジョンが部屋に戻ってくる。Gがスコットの自家用機に乗る段取りを話し始めるが、ゴーストの姿が見えない。ジョンが様子を確認すると、バスルームからはシャワーの音がする。扉を開けても中は空。シャワーの音で誤摩化して、窓から逃げたのだ。ゴーストの裏切りを知り、危険を察知したGが急いで部屋を出るように指示するが手遅れだった。壁越しにセルゲイ達に銃撃され、相手の顔も見る前にAJが撃たれる。激しい銃撃戦の中、G達は隣りの部屋へ移動。AJは致命傷ではなかったが、倒れた位置が悪く逃げるには支障のある傷を負っており、結局敵の銃弾に倒れる。壁を挟んでの銃撃戦が続く。壁にベッド等を立てるが充分ではなく、弾切れも近い。ジェイクが廊下へ出て様子を窺うとそこにもロシア人の仲間が居り、外へ逃れる事は出来ない。ジェイクはテラスを回り込んで外から廊下のロシア人を撃つ。廊下から元の部屋へと戻り敵の背後を取ると、ジェイクはセルゲイやその仲間達を倒す。
*親友AJの遺体の傍らに座り込み呆然とするジェイク。それを囲んで言葉もないジョンやジェシー。しかしいつまでも留まってはいられない。Gはこの場からの逃走を促す。非常階段を駆け下りてロビーへ。周囲は先刻の銃撃戦のせいで逃げ惑う人々の喧騒に包まれており、G達もそれに紛れる。警官達と擦れ違うが見咎められる事もない。状況から、ゴーストがロシア人にも同じ計画を持ち掛けてこちらに実行させたのだろうと話すGとジョン。2人は空港で落ち合う約束を交わすと、握手して別れる。
*一方ジェイクとジェシーの兄弟は自宅へ。リリーの姿を探すが悪い予感は当たり、彼女は経営するバーのカウンターに横たえられていた。もう冷たくなり動かない。部屋に隠していた金も消えている。リリーの亡骸を抱えて泣き叫ぶジェイク。やがて警察が到着し店が取り囲まれる。「逃げないと」とジェシーが促すがもう手遅れだ。「俺に付き合う事はない、自分の人生を大切にしろ」と言う兄に「刑務所には戻らない。俺は兄貴と一緒に行く」と弟は答える。ジェシーは服役中の父の面会に行く事さえ拒絶していた。「俺の車は裏だ。お前のは?」「正面に」「お前の車で行こう」「兄貴らしい」2人は正面の扉から、銃を手に外へ出る。忽ち銃弾が2人の身体に浴びせられる。
*ハッチの死後、同僚からの無線にも答えず単独行動するウェルズ。侵入したGのオフィスで空港の駐車券を見付ける。戻って来たGが鍵を開けようとするが、微かな人の気配を感じ取る。部屋の内部ではウェルズも同様に外の気配を感じ取っていた。扉1枚を挟んで相対する2人。ウェルズが銃を手に扉を勢い良く開くが、そこには誰も居ない。
*Gは急いでオフィスを後にして駐車場へ。車まで戻るとそこでナオミが蹲っている。「家に帰りたい」と泣き崩れるナオミを宥めて車に乗せて走り出す。ウェルズがビルの外に出ると、先日尾行したGの車が走り去るところだった。夜の道を追跡するウェルズ。まだそれには気付いていないG。

*Gにジョンから電話が入る。最初から皆殺しにするつもりだったゴーストが、2004年の金だけで満足するとは思えない。今回の金も独り占めするつもりではないか。金はスコットが持っている。約束の時間にはまだ早いが、急いで空港に行かなくてはならない。Gはまず電話でスコットに危機を伝えようとするが、丁度通話中のスコットには繋がらない。スコットと彼の相棒が自家用機に乗り込むと、既に身を潜めていたゴーストが2人を撃ち殺す。

*アタッシュケースを小型飛行機から運び出すゴースト。空港に他の人影はない。しかし暗がりから声がする。「何処へ行くんだ?最初から全部奪うつもりだったんだな」現れたのはGだ。「これは俺の分だ」
「今日射殺しておくべきだった」「2004年にやっておくべきだったのさ」「捕まったのはお前だ、リスクは承知の上だろう?」「あんなに簡単に俺を見捨てやがって」そこへ銃を構えたウェルズが2人に近付き叫ぶ。「銃を捨てろ」
*高揚している2人は、相手が刑事でも聞き入れる様子がない。「邪魔をするな、俺達の問題に首を突っ込むんじゃない。お前も殺すぞ」Gの言葉にはゴーストも同調する。ウェルズは銃を置けと繰り返すが、ゴーストは「うるさい」と吐き捨てるとGを撃つ。それを切っ掛けに3者がそれぞれ発砲。最後にはゴーストだけが立っている。倒れ込み呻くGに歩み寄るゴースト。「俺が協力すると思ったのか?金を奪われ女も奪われ、仲間から追い出されたんだぞ。水に流すとでも?」それでもGは「お前は捕まったんだ」と言う他はない。ゴーストは「分かったよ、お前にとってはただのビジネスだ。だが恨みは晴らすぜ」とGに銃口を向ける。銃声が響き、倒れたのはゴーストだった。ジョンが到着し、ゴーストを撃ったのだ。

*ジョンは2人に近付き、動かないゴーストを見下ろすと転がった銃を蹴り飛ばして遠ざける。「俺を待てよ、G」「そんな時間はなかったんだ」Gに手を差し出して助け起こそうとするが、ウェルズに気付いてまずはそちらへ向かうジョン。ゴーストの物と同様に、転がった銃を蹴り飛ばす。こちらはゴーストとは違ってまだ動いている。その姿を見下ろして「子連れの警官か」と呟く。傷を押さえて唸るウェルズに「邪魔するからだ」と呟く。
*「金を持ってさっさと逃げるぞ」と言うGの言葉に了承の返事をして、アタッシュケースを運ぶジョン。太腿を撃たれたウェルズには為す術もない。Gとジョンは車でその場を離れる。Gは腹を撃たれている。空港に寝転がったまま、どうにか携帯電話を掛けるウェルズ。救急へ繋がると「警官が1人負傷、ヴァンナイズ空港の12番格納庫だ。…俺が撃たれた」と告げる。
*ジョンが運転するGの車では、後部座席で眠り込んでいたナオミが目を覚ます。「G、帰れるんでしょ?故郷に帰れるのよね」と手を伸ばすナオミ。その手を握り返すと「ああ、帰ろう」と言うが、傷の痛みに汗を流して顔を歪める。「大丈夫か?」とジョンが問い掛けると「万事OKさ」とGは答える。

 

■雑感・メモ等

*映画『テイカーズ』

*レンタルにて鑑賞

*出演陣が豪華で、スタイリッシュなサスペンス・アクション

*メーカーあらすじだと[TAKERS]がチーム名みたいになってるけど別にそんな事はないよね?あとライバル・ジャングて何だギャング?

*鑑賞前は気楽に楽しめるクライム系なのかと思っていたけど、刑事側にも比重が置かれていてどんな視点で見るのが妥当なのか分からない。強盗団の中ではGとジョンが中心メンバーだけどナオミ以外は目立ったエピソードがなく、銃撃戦で活躍して親友と恋人を亡くすジェイクの方が見せ場があるかも。幕切れがまた微妙。

*鑑賞前にはマット・ディロンが如何にも悪そうだ…とも思っていた。

*強盗団だけど「ケイマン島も捨て難いがアンティル諸島の方が金利が高い」「変動が大きくて1ヶ月先も読めない」「ブルームバーグも見通しは暗いと」「1割は寄付する」なんて会話もあって、お洒落感が強い。映像も暖色と寒色が印象的でコントラストが高く、お洒落感が強まる。

*兄弟が警察に包囲されたのは、特に説明がなかったと思うけどゴーストが通報したのかな。弟が隠した鞄は回収されていない?