ラサルテの屋敷 | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ
リマ郊外の一軒家に引っ越してきた一家を襲う恐ろしい現象の数々。次第にエスカレートする恐怖に追い詰められた一家は、悪魔祓いに最後の望みをかけるが…。(動画配信サービス作品頁より)

■ネタバレ
*引越したばかりの3人家族。明日は荷解きが待っているが、今夜はリビングで家族揃って悪魔祓いの映画を見ている。就寝時間になると、娘ソフィアは自分の部屋のクロゼットが気に掛かる。引越し前から置かれたままの物が多くあり、オルゴールを回してみるソフィア。深夜、クロゼットが独りでに開く。
*父マテオの再婚によりモニカが継母となったソフィアだが、父に向って「ここは知ってる人が居ないから退屈なの、仕事に連れて行って」と言う。カメラマンであるモニカに「一緒に写真を撮りに行こう」と誘われるが、その言葉を完全に無視する。
*家に備え付けの家具には白布が掛けられている。モニカが捲った布が元に戻り、物が動く気配がする。子供の笑い声も聞こえて、ソフィアの仕業だと考えるモニカ。マテオに報告すると、ソフィアは週末の外出禁止を言い渡される。とは言え周囲には何もない場所だ。
*深夜、ソフィアが怖がって夫婦の寝室にやって来る。外から物音がしたためマテオが念のため通報すると[ラサルテの屋敷]と言われるが、何の事か分からない。警察は直ぐには来ないようだ。廊下の壁には爪痕のような傷と小さな穴があり、穴を覗いてみるとその場所が薄い壁紙で覆われているのが分かる。見せ掛けの壁を破いてみると扉が隠されていた。奥には地下室があり、ソフィアも下りて来る。勝手に落ちて割れる花瓶。3人で部屋へ戻るが、地下室には何かが居る気配がする。
*後日カフェで[ラサルテの屋敷]からの通報について警官達が話している。それを傍で聞いていた眼鏡の男が、連れを置き去りにして立ち上がる。
*モニカの撮ったマテオの写真には、不気味な影が写っている。ソフィアがリビングの壁に飾られた絨毯を捲ってみると、後ろに僅かなスペースがある。そこへ入ってみるソフィア。ちょっとした秘密の場所だ。今夜はマテオの帰りが遅くなる。ソフィアとモニカだけの食事。相変わらずソフィアはモニカに対して頑なで、食事も一緒に摂ろうとしない。都会を離れた寂しさと懐かないソフィア、何か奇妙な家。モニカは最近眠れていない。
*地下室への扉が少し開いていて、下りてみるモニカ。子供が描いたらしい不穏な絵がある。壁にも首を吊ってる絵が描かれていて、横には[ママ]と書かれている。突然電灯が割れたためライターを点けると、背後から何物かに吹き消されてしまう。モニカはそれに気付かない。ソフィアは部屋で赤いボールを転がしていて、地下室から戻ったモニカに名前を呼ばれる。残されたボールを青白い手が掴む。外では眼鏡の男が屋敷の様子を窺っている。
*ソフィアの部屋に飾ってある写真立てが、落ちてもいないのにガラスがひび割れる。ベッドの下を覗くと誰かの足が見え、ベッドの上にはいつの間にか赤いボールが置かれている。オルゴールが勝手に鳴り始め、中からピエロの人形が飛び出す。絶叫するソフィア。モニカは一緒に眠る事を提案するが、マテオは嘘だと取り合わない。モニカは相変わらず眠れず、マテオの身体には覚えのない傷や痣がある。
*翌日、地下室に下りるソフィア。怖い思いをしたオルゴールを棚に置いて1階へ戻ろうとすると、誰かの泣き声が聞こえる。声のする方に行ってみると、少年の亡霊が潜んでいる。絶叫して駆け出すが、ドアが開けられず出られない。どうにか逃げ出して絨毯の裏で怯えているところを発見されると、ソフィアは泣きながら「神父様を呼んで欲しい」と訴える。引越の晩に見た映画を思い出したのだろう。困惑するマテオ。
*モニカは食べたものを腐っていると感じる。眠れず食欲もない彼女をマテオが心配すると「妊娠しているのかも」とソフィアが言う。漸く眠れたモニカが叫んで飛び起きて、マテオが引越を提案する。翌日、写真に写った不気味な影に気付くモニカ。その頃ソフィアがクロゼットに引き込まれ、駆け付けたモニカが助ける。

*モニカは神父ラファエルに助けを求める。それは噂を聞いて以来家の様子を窺っていた男だ。神父に家を清めてもらうが、それによりマテオは不機嫌になる。神父はマテオに「ラサルテの屋敷には住むな、直ぐに出た方が良い」と話して十字架を置いて行く。
*家についてネットで調べるマテオ。男が妻と息子を殺害、その後[神秘主義者]がその家にとどまり謎の死を遂げたと言う記事が見付かる。その神秘主義者の息子の名前がラファエルだ。マテオは神父の家を訪ねる。「父親がシャーマンだったのか?それとも悪魔祓い?」と訊くと「超常現象捜査官だ」との返事。屋敷に居る霊は殺されたヴィクトリアと息子ガブリエルで、彼女は復讐心に満ちていると言う。
*眠っていたモニカの前に亡霊が現れる。絶叫に驚いて駆け付けようとするソフィア。しかし階段から赤いボールが転がり落ちてきて、ソフィアも叫ぶ。モニカに近付けず、リビングの絨毯の裏に隠れて父に電話する。
*神父を連れて帰宅するマテオ。ラファエルは「悪魔祓いは無理だが、君等を逃がす」と話す。以前も倒した訳ではなく封じ込めただけだ。隠れていたソフィアは無事だが、モニカは2階で叫び続けている。神父が祈りの言葉を唱えながら部屋へ行くと、ベッドが宙に浮いている。ベッドが落下してもそこにモニカは居ない。彼女はマテオの背後から現れて襲い掛かる。ヴィクトリアに憑依された状態だ。

*どうにか手錠でモニカをベッドに拘束すると、ソフィアに向かって「あんたの母親は地獄で腐ってる」と言って笑う。表情が変わり苦し気に「助けて」と言うモニカにソフィアが「ママ?」と呼び掛けるが、正気に戻った振りをしただけだ。神父は弾き飛ばされ、マテオは宙に吊り下げられる。「父親は臆病者だった」と言われてモニカを平手打ちする神父。「リカルドは墓で笑ってるさ、お前はもう復讐なんて出来ない。自分の息子も守れなかった」と[ヴィクトリア]を罵ると、神父は血を吐いて倒れる。

*モニカの身体からは離れて、ヴィクトリアが目視出来る状態になっている。お陰でモニカは正気に戻り、親子3人で外へ出ようとするが、マテオが捕まり窓に磔になる。身動き出来ないまま「逃げろ」と叫ぶマテオ。ソフィアは父を助けようとするが、モニカがソフィアを抱えて必死に逃げ出す。家を振り返ると、2階の窓辺からこちらを見下ろすヴィクトリアが見える。

*モーテルの同じベッドで眠るモニカとソフィア。部屋の中を、赤いボールが不自然に転がった。

■雑感・メモ等
*映画『ラサルテの屋敷』

*動画配信サービスにて鑑賞
*身を慎み目を覚ましていなさい。悪魔が喰い尽くすものを求め、歩き回っている/ペテロの第一の手紙5章8節(結尾)

*ペルー製の引越系+vs.悪霊系ホラー

*自分がNetflixで見た時には『We Are Not Alone』と言う英題での表記だったけど、後から邦題が『ラサルテの屋敷』になったみたい。Netflixでそんなパターンの(原題での表記から後に変更される)タイトルのホラー・サスペンス系映画を何本か見たけど、大袈裟ではなく何を言いたいのか理解出来ない事が複数回あったから、この作品はそれらと比較すれば随分まとも。(ハードル低い。)終盤まで大きな動きはないので退屈には感じるけど、筋道は割と整然としている。

*[引越]はホラー映画で最も多く描かれるシチュエーションの1つではないかと思うけど、引越の日に悪魔祓い映画を見るのは稀なケース。

*夫に殺されて悪霊と化した妻が復讐心を漲らせてるらしいんだけど、そこで新しい住人の父親を狙うのはまだしも家を離れてまで(義理だけど)母と子まで狙うのは何故だろう。他人が幸せなのは許せない同じ目に遭わせてやると言う感じ?この母と子は既に結構不幸だけど。

*ラサルテ/Lazarte て何?と言うのも実は分からない。最初の一家の苗字かと思ったけど、新聞記事の場面を見ると苗字は Mella なのかなと。ラファエルの方は Echecopar で、地名なら通話中のマテオがあの反応はしないと思う。

*『超常現象捜査官』はちょっと面白いからそこ詳しく教えて欲しかった。