リヴォルト | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

男が目を覚ますと、そこは留置所らしき檻の中。外から聞こえてくるのは銃声と爆音。壁の隙間から外に目をやると、爆風の中、軍用機が何モノかの攻撃を受けて墜落しようとしていた。一体何が起きているのか?それ以前に、男は自分が何者なのかすら思い出せないことに気付く。隣の房にいた女が男に告げる「我々は侵略された」のだと。すると突然、武装した男たちが留置所に押し入ってくる。女に乱暴しようとしたそいつらを、男は圧倒的な武力を持って制圧する。どうやら男はアメリカ軍の兵士だったらしい。だが、檻の外に出た男の目に飛び込んできたのは、見たこともないロボットが、逃げ惑う人々を虐殺する光景だった。果たしてこの地球に何が起こっているのか?男は、医者だと名乗る女と共に決死の逃避行を開始するー。(公式サイトより)

 

■ネタバレ

*ケニア、首都ナイロビから200㎞離れた町ナロク。男が留置所で覚醒する。警察署の中らしいが警官の姿はなく床には死体が転がり、署内は荒れ果てている。壁の隙間から覗くと外の世界も荒廃しており、飛行機が墜落するのが見える。「誰か居ないのか?」と大声を出すと、隣の房から「敵に気付かれるから黙って。殺されたいの?」と女の声がする。彼女は医師として2年半勤務した海外支援病院が破壊されたと言う。名前はナディア。一方男は自分の名前を思い出せなかった。分かるのは恐らくアメリカ人だろうと言う事だけ。
*外で[敵]の気配が近付くと、照明が不安定に明滅し様々な機器から火花が飛ぶ。男の身体も電気を帯びているようで、指先から青いプラズマが走る。幸い敵は警察署を素通りして遠ざかったらしい。次いで人の気配がして、男は助けを求めて「ここに居るぞ」と叫ぶ。ナディアは「敵は非情だけど、人間はもっと残酷になれるのよ」と毒吐いて、檻の傍に散乱していたガラス片を掴む。やがて現れた暴漢達が2人に襲い掛かるが、男はどうやら軍人だったらしく接近戦にも銃火器の扱いにも長けていた。揉み合う内に男は警察署の外に転がり出る。そこで初めて目にした敵は、金属製のロボットのような生命体だった。攻撃されれば一瞬で肉体は消滅してしまう。ナディアの方はレイプされそうになるが、相手の股間にガラス片を突き立て銃を奪い取る。
*ナディアが荒くれ者達を一掃した頃に男が戻って来る。助けるためにわざわざ舞い戻った事に彼女は驚く。着ていた服に残った文字[BO]から、男の呼び名はボーだ。ボーは「軍の基地へ向かえば安全だ」と主張。外で爆撃機・トラックや兵士も見た。ペンタゴンと作戦を練っている誰かが居るかもしれない。ナディアは「あらゆる国の人工衛星が8日前に撃墜された。ペンタゴンも安全な場所も何処にもない」と言う。それでも「絶対に諦めない」と言うボーと、ナディアは行動を共にする事に決める。
*壊れていない車を見付けて2人は走り出すが、程なくして銃撃される。相手はこの国の軍隊の生き残りらしい。銃を向け合いながらも交渉して、水を分ける代わりにこの道を通してもらいたいと伝える。話がまとまりそうだったが、ボーの腕にある刺青に相手が強く反応する。それはアメリカのレーダー基地にある、衛星アンテナを示す印だと言う。元軍人は「アメリカ人が信号を送ってロボットを招集した。ロボットはアメリカ製だ」「町が破壊されてもアンテナだけは残っている」と話す。基地は山の西、ここから500㎞離れた国境付近にある。
*壊された車の代わりにジープを奪い、基地を目指す2人。ボーが汚れた腕を拭ってみると、アンテナの刺青に向けて刻まれた矢印型の傷跡がある。人が居る場所にはロボットも居るため避けて進みたかったが、他に道がなく已む無く町の中へ。すると父と娘が無残に殺される場面に居合わせて、何も出来なかった事に打ちのめされる。車も壊れてしまうが、野営している頭上には戦闘機が飛ぶ。まだ誰かが戦っているのだ。
*徒歩で進むには基地はあまりにも遠く思える。小さな集落に差し掛かると、人の声が聞こえてきた。声の主を探してみると、ラジオ放送の録音テープが流れているだけだった。放送局から撤退前の最後の放送だ。それを餌にして集落外の人間を捕まえているらしい。そして捕まえた人間を餌にして、ロボットを狩ろうと言うのだ。ボーとナディアは拘束され、そこへ誘き出されたロボットがやって来る。集中砲火・バズーカ砲・バッテリーによる過電流…人間側にも犠牲が多いが、畳み掛ける攻撃で遂にロボットを倒す。しかしそこへ2体目・3体目が現れる。混乱の中でボーはどうにか拘束から逃れ、ナディアも助けて身を潜める。バイクで逃げ出した生き残りを追い掛けて、ロボット達も集落を離れて行く。
*国境まで309㎞、歩き続ける2人。橋を渡ろうとしていると光の反射に気付く。スナイパーかと思ったが、カメラのレンズだった。川辺に居たのは瀕死の戦場カメラマン。少年兵を6週間掛けて取材すると言う仕事の最中だった彼は、宇宙船襲来時の映像を見せてくれる。まず送電網が乗っ取られて侵略が始まった。武器を持たない少年が巨大なロボットに向かって石を投げ付ける動画もある。「これぞ人間の精神だ。人々を奮起させる映像になる。これを受け継ぐため、神は君等をここへ寄越したんだ」
*やがてロボットの気配が近付いて来たため、カメラマンを抱えて近くの建物へ入る。カメラマンはボーの刺青に気付いて「北西の高原を抜けた所にある」と教えてくれる。少なくとも数日前にはまだ基地やアンテナは残っていたようだ。カメラにはアンテナの写真も残っていて、これを持って行けば彼の通った道を辿る事が出来る。「デジタルの道標だな」と言い、カメラマンは「カメラと銃弾1発」の交換を要求する。彼は痛みに苦しんでいて、死を望んでいるのだ。「医者には無理でも兵士になら出来るだろ」とボーを促すカメラマン。ボーが拒否するとカメラマンは暴れて騒ぎ出し、このままではロボットに居所が知られてしまう。「本当にそれが望みなのね?」と訊くと、ナディアはカメラマンの首を締め上げる。
*カメラを手に2人は再び歩き出す。カメラの中の状態よりも、世界は荒廃が進んでいる。それでもカメラマンの来た道を逆戻りする事は出来た。写真の枚数は徐々に少なくなる。しかしある町に入ると、カメラのバッテリーが切れてしまい画像が見れなくなる。気落ちしていると、幸いにもボーが車を発見。かなり旧式のアメ車でナディアは懐疑的だったが、ボーが見事に修理する。久々の車に2人は安堵して気持ちも上向くが、周囲は燃やされ壊され、見渡す限り人影はない。国境まで67㎞。
*2人は道端でロボットの残骸を見付ける。ここでも1体倒したようだ。このロボットは当初、遠隔操作の武器だと思われていた。パイロットの居ない殺人兵器だと。実際は[宇宙からの侵略者]だった。「何か弱点がある筈だ」と呟くボー。そこへロボットの大群が来襲する。開けた荒野で、視界の全てを覆うように横一列に広がって突進して来る。必死で小さな小屋の地下へ逃げ込むと、ロボットに取り囲まれるが攻撃はしてこない。ナディアを抱き寄せるボー。その時、宇宙船が小屋の上空に現れて全てを弾き飛ばす。剥き出しになった地下から、ナディアの身体だけが吸い上げられていく。ボーはナディアの身体を離すまいと縋り付くが、結局1人その場に取り残されてしまう。
*傷を追ったボーは、足を引き摺りながらも1人でキャンプ・ウィリアムズに辿り着く。カメラで撮影された頃は本来の姿を保っていたが、今はアンテナも壊され基地全体が瓦礫の山だ。残骸の中から武器や水を探すボー。壁には[反撃を/RESIST]との文字がスプレーされている。ここに到るまでに何度も見た言葉だ。触れると指が黒くなるところを見ると、書かれてからまだそれ程時間は経っていないようだ。矢印が示す方へ向かってみると、方々から煙が立ち上る都市が見える。
*街に辿り着いてみると、ロボットと人間の抗争が繰り広げられているようだ。しかしボーにはもう充分な気力も体力も残っていない。小型のロボットに捕捉されるが動く事も出来ずに居ると、顔をスキャンされてそのまま解放される。その後意識を失ったボーは、兵士だった頃の夢を見る。瀕死の戦友に請われて射殺した記憶。カメラマンを殺せなかったのも、この時の事が記憶の底にあったからだ。戦友と交わした言葉が響く。「生きる事は戦い、戦う事は生きる事。全てが失われた時、我は見付かる」
*生き残った人々が集まる病院へ運ばれるボー。従来のような設備や体制は整っていないが、侵略の直後に病院スタッフが治療所として構えたベースキャンプだと言う。自分の発見者であるカーラ達にナディアを救い出したいと訴えるが、攫われた者はもう戻らないと言う。カーラはナディアだけが連れ去られた事や、そもそもアメリカ兵のボーが警察署で1人目覚めた事を訝り、仲間のロッドに引き合わせる。
*ロッドは軍のエンジニアで、電磁波爆弾を調整中だ。宇宙船の真下で爆発させれば効果が期待出来る。ボーがここへ到着した経緯を聞いて、ワザとロボットに泳がされていたのではないかと考えるロッド。その考えを裏付けるように、ロボットの大群が2方向から街へ向かっているとの報告が入る。ボーは記憶の一部が蘇り、戦友を射殺しようとした時にロボットに拘束された事を思い出す。生存者へ導かせるために、首の後ろにタグを付けられて解放されたのだ。屈強な兵士で大きな怪我もしていなかったボーは適役だったのだろう。記憶が消される事を察したボーは、その寸前にナイフで腕に矢印型の傷を付けた。目覚めた後でアンテナを目指せるように。
*「あんたを殺せば連中は引き返すかもしれない」と銃口を向けるカーラに「俺を使え」と言うボー。自分を利用すれば、離れた場所へロボットを誘導出来るかもしれない。しかしそれには時間が足りないだろう。それならボーが作戦に加わって電磁波爆弾を仕掛けるのはどうか?宇宙船は発電所近くの決まった場所に人々を集めては連れ去っている。そしてそこまで続く地下通路がある。爆発が起これば船は墜落する筈だ。「船の中の人達はどうなる?」「俺達は地上の人間しか救えない」アメリカもヨーロッパも中国も既に消滅した。ナディアはもう助けられないが、人類が生き残るためにやるしかない。
*暗い通路を進む間にもロボットに襲われ、仲間が減っていく。カーラも深手を負い、手榴弾で自爆して仲間のために時間を稼ぐ。やがてボー達は多くの人々が集められた場所に到達。人々はロボットに取り囲まれ、逃げ出そうとすれば攻撃され消滅してしまう。磁気グレネードの最後の1つを投げて1体倒すと、人々が散り散りに走り出す。何人かは攻撃され、電磁波爆弾を運ぶ仲間も1人また1人と消滅する。ボーとロッドが最後に残って運び続けたが、ロボットの攻撃でバッテリーが壊れて装置が動かなくなる。更にロボットが爆弾に照準を合わせている事を察知したボーは、カメラマンが捉えた少年がしていたように、ロボットへと投石する。それを切っ掛けに、逃げ惑うばかりだった人々がロボットを攻撃し始める。石や鉄パイプ等1つ1つは頼りないが、一斉に攻撃されてロボットは標的を定める事が出来ない。やがて1体が倒れる。

*ボーは自分の身体から放電したような状態になった事を思い出す。倒れたロボットを掴み、もう一方の手で電磁波爆弾に触れると爆発が起こり、残っていたロボットは倒れて宇宙船も墜落する。意識を失ったボーはナディアとの旅路を夢に見る。目覚めると作戦は成功しており、ロッドに助け起こされる。「ワシントンだ。ワシントン通り337番地…そこで育った」記憶が戻ったボーは「じゃあ名前は?」と訊かれ「ボーだ。ボーと名乗る」と答える。墜落した宇宙船の上空を、戦闘機が横切って行く。

 

■雑感・メモ等

*映画『リヴォルト』

*レンタルにて鑑賞

*イギリス製侵略系SFアクション

*主役はリー・ペイスでヒロインはボンドガール、ジェイソン・フレミングも居るよ。

*ジャケットに『第九地区』×『インデペンデンス・デイ』との記載があるけど『モンスターズ/地球外生命体』『スカイライン 征服』みたいな雰囲気もある。前半~中盤はロードムービー的な趣き。

*その前半~中盤はひたすら基地を目指すけど、テンポは緩めながら映像や雰囲気は悪くなかった。(ロボットのデザインやぎこちない動きは好き。)しかし基地に辿り着く前にヒロインは消えて、辿り着いても特に何もないと言う展開。ロボット達の目的も不明。(抵抗したり逃げたりすれば殺すけど、基本は人間を回収したいみたい。でもその後が分からない。)見終わってみても、記憶を奪われたボーと医師だったナディアが留置所に到った経緯が想像し難い。全体的に消化不良感が強い。

*「生きる事は戦い」云々の言葉が繰り返し出て来るけど、何かの引用だったり元ネタみたいなものがあったりするのかな?