THE BITE 変身する女 | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

結婚が決まっているケイシーは、友人のクリスティンとジルの3人で、旅行先のコスタリカで独身最後のバカンスを楽しんでいた。現地の若者から聞いた秘境に向かい泳いでいると、”何か”に足を噛まれてしまう。帰国後、婚約者ジャレットと過ごしていると体調に変化が…。噛まれた箇所が化膿し、嘔吐を繰り返す。その上、音にも敏感になり、気づくと浴槽の水の中で寝ているという奇妙な行動をとり始める。連絡が取れなくなったケイシーを心配してクリスティンが部屋を訪ねると、そこに変わり果てたケイシーの姿があった!!(メーカーサイトより)

 

■ネタバレ

*結婚間近のケイシーは、友人のクリスティンとジルの3人で独身最後の旅行へ出掛ける。コスタリカで羽目を外して楽しむが、実はケイシーは結婚に躊躇いがある。恋人のジャレッドは子供を欲しがっているが、ケイシーにはまだその覚悟がない。クリスティンはケイシーを宥めて励まし、ジルは早く破談にするべきだと焚き付ける。

*現地の青年から[ラグナ・エストレラ/星の海]と言う場所を教えてもらう3人。水が透き通り宙に浮いているような気分になると言う。観光地ではないから連れては行けないと言われ地図を書いてもらうが、迷ってしまってなかなか見付からない。どうにかそれらしい場所に辿り着くが、水に入ったケイシーは何かに腰の辺りを噛まれてしまう。周囲には小さく透明な粒が沢山転がっている。

*帰宅するとジャレットが優しく迎えてくれるが、彼とその父親が使っていたと言うベビーチェアが修理済みの状態で部屋に置かれていて気が滅入る。ケイシーとジャレッドは同じアパートの別の部屋に住んでいるが、大家はジャレッドの母親だ。ケイシーは酷く嫌われていて、今日も山程嫌味を言われて気落ちする。「結婚はまだ無理、心の準備が出来てない」と泣きながら友人に電話をするケイシー。更に身体に何ヶ所か湿疹が出ていて痛みもある。

*仕事に出ていたジャレッドがアパートに戻り、ケイシーの事で母親と口論する声が聞こえる。ドアの直ぐ外での会話のように思えたが、2人はまだ下のフロアに居た。常人の聴力ではない。やがてジャレッドが部屋に到着して食事を始めると、彼の咀嚼音等も気に障る。気分が悪くなり嘔吐するケイシー。粘り気のある粒を吐き出して困惑する。

*気を取り直してケイシーはジャレッドをベッドに誘う。彼は元々母親のアパート経営を手伝うため2ヶ月間の予定で住み始めたのだが、ケイシーと出会って期間を延長した状態だ。母親が大家として同じアパートに住んでいるため、婚前交渉は禁止と言う事になっていた。今日こそは事に及ぶと言う段階で、太腿に出来た大きな膿瘍をジャレッドが掴んで潰してしまう。膿がジャレッドの手とケイシーの足を汚し、ケイシーは慌ててバスルームに駆け込む。ムードも台無しで興醒めとなり、ジャレッドは自分の部屋へ戻る。

*そのままケイシーはバスタブで眠ってしまう。携帯電話への着信で目覚めると、彼女は水底に居た。驚き飛び起きると、バスタブの中は普通の水ではなく粘り気がある液体で満たされている。それにしても全く息苦しくなかったのは何故なのか。あまり食欲がないがトーストを食べようとすると、また嘔吐するケイシー。黄色い液体と粒状のものを吐き出す。同じアパートに住む老人マシスンの飼い犬シラノを散歩に連れて行こうとしても怯えられてしまう。とても懐いていたのに。ケイシーの身体の変化が進行している。

*疲弊しているケイシーの元に、ジルが訪ねて来る。友人を心配していると言うよりはジャレッドを狙っている様子で、言葉の端々から別れさせたいのだと感じ取れる。旅行中の録画を見返すと、ケイシーは気付いたら浜辺で全裸の状態で、服も財布も婚約指輪もなくなっていた。ジルはわざわざそれを録画していてクリスティンに咎められている。実は泥酔させられ行きずりの男と寝た事は、ジルが仕組んだのだ。彼女はケイシーの婚約指輪を盗んで持っている。

*クリスティンとカフェで話すケイシー。嘔吐した事等を話すと妊娠を疑われる。ジャレッドとは寝ていないため否定するが、旅行中の事が気掛かりだ。帰宅後バスルームに入ると太腿の状態が酷くなっていて、「コスタリカで何かに噛まれた」と救急外来に電話をする。「まず消毒が必要」と言われて薬局で色々と買い込むが、また嘔吐して透明な粒々を吐く。光にも過敏になっていてカーテンを一日中閉める。追い討ちを掛けるように妊娠検査薬で陽性の判定結果が出る。

*眠っていると何かの気配がして、隣室へ行くとジャレッドや友人達がサプライズパーティを準備している。「赤ちゃん、赤ちゃん」の大合唱の中、ケイシーの股間から大量の粒状の卵が溢れ出る。卵を踏み付けてまた「赤ちゃん」と大合唱する友人・知人。「止めて」と絶叫するケイシー…それは現実ではなく悪夢だが、目覚めるとまた粘ついたバスタブの底に居る。ベッドに戻るとベッドも粒々の卵だらけで、今までは目立たない場所だったが顔中に湿疹が出ている。

*怯えていると大家がやって来る。部屋中が卵だらけで汚れており、臭いについて苦情があったようだ。「大切な息子を汚さないで」と罵られ、妊娠した事も知られて「お腹の子の父親は誰なの」と詰め寄られる。堪らず大家の首を締め上げ、反射的に口から何かを吐き出すと、酸のように大家の顔が爛れて溶ける。泣いて戸惑いながらも、絶命した大家をバスタブに沈める。

*ケイシーの虹彩の色素が薄くなり、開いた瞳孔ばかりが目立つ状態になる。爪が剥がれてその爪を食べ、床を這っている虫も食べる。絶えず粒状の卵を吐き出し続けるケイシー。大きめの卵の中には虫のシルエットが浮かぶ。鏡の前で叫び声を上げると、空気が震えて鏡が割れる。電話に折り返しがなく、心配してジャレッドがやって来る。彼は「ドアを開けてくれ」と言うが、ケイシーの部屋は卵だらけで酷い有様だ。とても招き入れられず、ケイシーはジャレッドを追い返す。

*クリスティンもケイシーを案じて部屋を訪れる。部屋の中は卵が溢れ、膜に覆われて汚れている。それでもケイシーを心配して抱き締めるクリスティン。しかしケイシーの変化した顔を間近で見ると、クリスティンは驚き後退りしてしまう。バスルームに逃げ込んで「救急車を呼ぶわ」と言うが、そこにはジャレッドの母親の死体が置かれたままになっている。クリスティンが思わず携帯をバスタブに落とすと、ケイシーがドアを破って入って来る。泣き叫ぶクリスティンを黙らせようとケイシーが掌で口を塞ぐと、青い粘着性のものが口と鼻に覆い被さる。掌を見ると沢山の穴が開いていて、そこから出たものらしい。窒息して息絶えるクリスティン。そんなつもりはなかったのにと、彼女を抱きかかえるケイシー。

*トイレの最中、血尿が出て困惑するジャレッド。そこでジルに呼び出される。アパートの敷地内、ジルの車で会うと、ケイシーの浮気の証拠として旅行中のビデオを見せられる。「自分はまだケイシーとセックスしていないのに」と項垂れるジャレッドを「彼女は浮気女よ、私みたいにあなただけを見てないわ」と誘惑するジル。車の中で2人がセックスしていると、それを桁違いの聴力でケイシーが聞きつける。彼女が叫び声を上げるとジャレッドとジルが2人揃って嘔吐。そのままジルは逃げ帰る。

*その後、改めてアパートを訪れケイシーの部屋へ行くジル。卵と膜だらけで汚れた室内に驚く。更に膜に絡められ、壁に飾られているような状態のクリスティンの死体がある。茫然と死体を見上げていると、背後から忍び寄ったケイシーが長く尖って歪んだ指で首を突き刺す。気を失い、椅子に拘束されるジル。目を覚ますと必死に「一緒に病院に行きましょう」と呼び掛けるが、髪が抜け落ち全身に穴が開いたケイシーは聞き入れない。ケイシーはパソコンで旅行中の動画を再生する。ジルは、ケイシーが行きずりの男に部屋へ連れ込まれる様子まで録画していた。「私を苦しめるために嵌めたわね」と詰め寄り、キスをしてジルに粘液を飲み込ませる。

*ジルを責め立て、ジャレッドの名を呼ばせるケイシー。叫び声を聞いたジャレッドがケイシーの部屋へ駆け付ける。醜く変身したケイシーが「まだ私と子供を作りたい?」とジャレッドに迫る。そしてケイシーは、傍で泣き叫ぶジルの首を切り裂く。ジャレッドはジルを助けようとするが為す術もない。ケイシーを押さえ込むが「ごめんなさい、許して…最初は小さな傷だったの。助けて」と言われて、ジャレッドはそれを受け容れようとする。ケイシーには今や尻尾まで生えていて、「良い人ね」と笑うとその尻尾でジャレッドを繰り返し突き刺す。揉み合いになり、ケイシーの頭を踏み潰すジャレッド。どうにか自分の部屋へ戻るが、白い粘液を吐き出し携帯も握れずにそのまま意識を失う。

*1週間後、通報がありアパートが調べられる。現場を調査した捜査官は危険物処理班の出動を要請。アパートは隔離する必要があると判断される。ジャレッドは生きて発見されるが、腹部から大量の卵と虫が溢れ出て、居合わせた調査員達が虫に襲われる。

*アパートの近くではコスタリカ旅行間近の女性が友人とジョギングを楽しんでいる。「旅行には様々な危険が付き物」とアドバイスされているが、一般には知られていない危険もある。女性が足を噛まれて見慣れない虫を叩き潰すと、粘液が彼女の手と足を汚した。

 

■雑感・メモ等

*映画『THE BITE 変身する女』

*レンタルにて鑑賞

*カナダ製変身系籠城ホラー

*蜘蛛に噛まれたり蠅と融合したりしてその能力を得る…と言うならまあ理解出来るんだけど、この人は一体何に噛まれたのか。虫らしいものは映るけど、酸性の液体や青い粘着性の物体を放出するのはどんな生き物の能力なの。挙句に尻尾が生えるし。怖さよりも終始不思議な気持ちに包まれる。

*あと怖さよりも汚さが目立つのが許し難い。ホラー映画を見ている時には血や内臓には覚悟が出来てるけど、どんなジャンルでもあらゆるタイミングで吐く奴らが存在するから映画を見ながら何かしら食べるのが嫌なんだよね吐かれると不快だから。この映画を見ている最中も幸い何も食べてなかったけど、それでも不快なものは不快なんだよお前ら幾ら何でもちょっと吐き過ぎだろ。

*お話としては、主人公が積極的に動かず成り行き任せで面白味に欠ける。自室への訪問者を殺す×4と言う展開だからどうにも単調で盛り上がらない。でも犬に害が及ばなかった点は評価出来る。

*[星の海]の水は言う程美しくなかったから、場所を間違えた結果酷い目に遭ったと言う事で良いのかな?

*本筋とは関係ないけど、母親が同じアパートに住んでいるとは言っても外で会えばよろしいのでは…「俺まだヤってないのに」じゃないよ彼氏。あと別に血尿要素は要らなかったような。

*ネタバレでは粒々とか粒状とか書いたけど、卵の外見はビーズタイプの芳香剤そのもの。あとイクラ。