ドント・ハングアップ | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

モズリーとブレイディはイタズラ電話で人をダマし、その様子を実況しながらSNSに流して反応を楽しむ悪質な遊びにハマっている。2人はいつものように酔った勢いで知らない番号に電話し、ある男に繋がる。いつものようにダマそうとするが、全くこちらの意図に乗ってこず、面白くない2人はすぐに電話を切る。すると今度は家の電話が突然鳴り出す。その電話は先ほどの男からの折り返しだった。その男はなぜか2人の名前を知っていて、次第に男の異常性があらわになってくる。2人のいるリビングのTVが突然ONになり、映し出されたのは監禁されているブレイディの両親だった!さらに2人の友人も囚われの身となり、半殺しにされている。そしてモズリーの彼女にも何者かが襲い掛かる様子が映し出される。2人の大切な人たちを次々とターゲットに狙うその男の目的とは―?(メーカーサイトより)

 

■ネタバレ

*傍迷惑ないたずら動画を撮影する4人組、サム・ブレイディ・モーズリー・そして[イタズラモンキー69]を名乗るロイ。彼らの動画の中にはかなり悪質なものもある。例えば深夜に電話を掛けて「あなたの家に侵入者が居る、侵入者を確保するため現在家を包囲している」と告げると言うもの。「家には今、幼い娘と2人だけ」と言う女性には、部屋の扉を家具で塞ぐように指示をして、騒がしい音を立てる。「突入したぞ」「子供が居る」等と叫べば、相手の女性はパニックに陥る。それを面白がって配信するのだ。

*両親不在の週末、サムの家にブレイディが押し掛けて来る。今日もまたいたずら電話を掛け捲る2人。ある男に電話が繋がるが、何故か相手は2人の自宅や携帯番号等を把握していて、電話を切るなと要求する。不気味に思い乍らも最初は取り合わないが、男はブレイディの両親を拘束している画像を送り付けてくる。警察や救急に電話をしようとしても、全て男に繋がってしまう。更に「家から出ればブレイディの両親は死ぬ」とメッセージが届く。そして、男は昨日撮影したと言うロイの殺害映像を送ってくる。

*2人の動きを正確に把握している男。パソコン内蔵のカメラを操作して、2人の様子を見ているようだ。白いゴムマスクをしていて、相手の顔は分からない。やがて仲間のモーズリーが拘束されている映像も届く。モーズリーはどうやらこの家の中に居るらしい。サムは慌てて家中を探す。半ば放心状態で1人リビングに残ったブレイディ。男は画面越しに「両親を助けたかったら取引しよう、命を救うために別の命を差し出せ」とブレイディに話し掛ける。

*モーズリーは裏口付近で見付かるが、瀕死の状態で助ける事は出来なかった。ブレイディは両親ではなく、自分とサムが助かろうとして2人で逃げようとする。しかし、サムの恋人ペイトンが拉致・拘束される映像がテレビに映し出され、サムは逃げる事を拒否。2人は揉み合いになり、ブレイディが頭をぶつけて気絶する。そこに男からのメッセージが届く。「ブレイディを殺せばペイトンは助かる」と。どうすれば良いのか分からないが、逃げられないようにブレイディを結束バンドで繋ぐサム。

*次いでテレビにはイジーと言う少女の動画が流れる。少し前にイジーからSNSの友達申請があった事を覚えていたサムは、パソコンで彼女のホームを見る。そこにはサムや仲間達の画像や動画が山ほど投稿されている。4人は1年間も監視されていたようだ。中にはブレイディとペイトンのセックス動画もあった。ブレイディが隠し撮りしてパソコンに保存していたものだ。親友と恋人の裏切りにサムは強いショックを受けるが、拘束されているブレイディの両親の背後に映る時計が2時間前の表示だと気付く。

*動画は録画されたもので、男との遣り取りが始まった時点でもう2人は殺されていたのだ。ペイトンももう生きてはいないかもしれない。サムはブレイディの拘束を解いて、2人で逃げようとする。警察に知らせてあいつを捕まえてもらうべきだ。ブレイディは了承したよう見せ掛けて、サムだけを外に出す。マスクの男と対峙しようと考えたのだ。家の中では何も見付からず、外に出てみるとブランコに乗せられているモーズリーの死体を発見。裏口付近で死んだモーズリーにシーツを掛けて、死体はずっとその場所に横たわっていたのに。思案するブレイディの背後に、死体になりすましていた人影が現れる。

*締め出されたサムは、家の近くでペイトンの車と見慣れないワゴン車を見付ける。ワゴン車の中ではペイトンが拘束されていた。警察に通報して、救援到着まで隠れているようにと彼女に伝えて再び家の中へ。しかし、外からペイトンの叫び声がする。彼女もモーズリーの死体を見付けたのだ。駆け付けようとするサムの背後には、包丁を握った白いゴムマスクの男が続く。揉み合いになり、包丁を奪って男を刺すが、それは自由を奪われ口をテープで塞がれたブレイディだった。そこに本物のマスクの男が姿を見せる。「どうしてこんな事を」と泣き叫ぶサム。「お返しがしたいだけだ」と男は言う。

*発端は、過去にサム達の掛けたいたずら電話。警察を装って侵入者が居ると嘘を吐く。幼い娘と2人きりだった母親は拳銃を持ち出して、物音に向かって発砲してしまう。しかし、それはトイレに起きた娘イジーだった。母は娘を撃った銃で自殺した。それはマスクの男の妻と娘だった。「誰も傷付けるつもりはなかった」と言うサム。「傷付いた者がいたんだ」と銃口をサムに向ける男。命乞いをするが銃声が響き渡る。

*家の裏口付近で意識を取り戻すサム。手には包丁と銃が握られていて、リビングのテレビではブレイディとペイトンのセックス動画が繰り返し流れている。状況が呑み込めずに裏口から外へ出ると、そこにはペイトンの死体が転がっていた。泣き崩れるサムを警察のライトが照らし出す。「武器を捨てろ」と叫ぶ警官。サムは大量殺人の容疑者となった。あの動画が動機とされるだろう。

*別の男が、恋人を騙して泣かせたいたずら動画をアップロードする。その男は、イジーと言う少女から友達申請されるのだった。

 

■雑感・メモ等

*映画『ドント・ハングアップ』

*レンタルにて鑑賞

*イギリス製SNS系ホラー且つ密室系サスペンス。内容的にはそれぞれ無関係だけどタイトル『ドント・**』系の1本でもある。

*鍵が掛かっている訳ではないけど実質的な密室・メインは男2人と女1人・メインと他数人死亡・主人公だけが生き残るが容疑者となる…と言う流れはこの作品と共通。

*イタズラ動画系の別映画が胸糞悪い結末を迎えるのに比べると、こちらはムカつくティーンが漏れなく制裁を受けるので満足度が高い。主人公の恋人は直接加担していないから可哀想だけど、その辺を緩和するために二股ビッチな設定なんだと思う。

*幕切れは良いけど、終盤までの手札が少ない印象。 前半は幾つか軽めの指示を出すような流れがあっても良かったのでは。サムとブレイディが監視されていると気付くまでも長い。緊急通報用の電話もコントロールされるとか、マスクの男の妻がドア越しに娘を撃つとか、ちょっと無理を感じるエピソードもある。何より、イタズラモンキー69の殺害を「録画映像」と説明した上で流すのはマイナス。他の映像も録画では?て当然考えてしまうよね。

*メーカーサイトのあらすじではモズリーて人が主人公みたいになってるけど、正しくはサム。モズリー(と言うか字幕の表記はモーズリー)はペイトンと同じピザ屋でバイトしてるイタズラ仲間の友人ね。