エミリー 悪夢のベビーシッター | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

ダンとジョイスの夫婦は結婚記念日を祝うため久しぶりに二人きりのデートに出かけることになり、11歳の長男ジェイコブと幼い妹弟の3人を友人に紹介された若い女性ベビーシッターのアンナに預け、レストランに向かう。優しくて両親が許してくれないこともやらせてくれるアンナは、子どもたちにとって夢のようなベビーシッターだった。しかし、彼女の遊びが次第に過激さを増していくにつれ、彼らはアンナの本性に徐々に気付き始める。そして、アンナの秘密が明らかになるにしたがって事態は最悪な方向に進んでいくのだった…。(メーカーサイトより)

 

■ネタバレ

*ダンとジョイスの13年目の結婚記念日に、新しいベビーシッターがやって来る。今日は馴染みのシッターであるマギーの都合が悪く、彼女の友人アンナが代理なのだ。しかし本物のアンナは拉致されていて、やって来たのは偽物だ。

*トンプソン家の子供達は長男ジェイコブ・長女サリー・次男クリストファーの3人。ジェイコブは母にゲーム機を取り上げられたため不機嫌だったが、アンナがそれを返してくれる。皆で好きな扮装をして楽しむ時には、ジェイコブはヘルメットを被りレーサーになりきる。

*次の遊びはかくれんぼ。鬼のジェイコブが100数える間にアンナは家の中を物色。彼女はドライバーを手に取り、箱をこじ開けて保管されていた父の銃を持ち出す。パソコンのモデムのコードを引き抜き、並んだスニーカーの紐も抜き取る。それらが済むとアンナはバスルームからジェイコブを呼び、「生理になったからタンポンを探して」と言う。

*ジェイコブはアンナが気になり、壁に落書きをする時には彼女の名前を書く。次は父が飼っている蛇に餌をやる事になるが、アンナはサリーのハムスターを餌にする事を提案。ジェイコブとクリストファーは面白がって賛成するが、サリーは泣きじゃくる。

*アンナはクリストファーを抱えて、ノートに描いた自作のお話を聞かせる。子熊を亡くして、新しい子熊を探す母熊の話。不穏な絵が並び、血のように赤い頁もある。それはどうやら彼女自身の経験らしい。

*様子がおかしい事に気付いたジェイコブは、アンナの鞄を調べる。すると、身分証の名前はアンナではなくエミリーになっている。ジェイコブが気付いた時には、サリーとクリストファーは両親のセックス動画を見せられていた。やはりこのベビーシッターは普通ではない。

*[アンナ]が持ち出していた銃をサリーが見付けて、ジェイコブは「正体は分かってる」と言い[エミリー]に銃口を向ける。その時クリストファーが部屋に入って来たため、ジェイコブは咄嗟に枕の下に銃を隠す。ジェイコブとエミリーが睨み合っている間にクリストファーが銃を手にしてしまい、エミリーは「ママに銃を渡して」と言う。彼女はクリストファーを自分の[子熊]にするつもりなのだ。無邪気な様子でクリストファーが引き金を引くが、弾は出ない。

*そこへいつものシッターであるマギーが様子を見にやって来る。友人のアンナが居る筈なのに見慣れない女に出迎えられて、困惑するマギー。彼女は子供達に会ってから帰ると主張する。エミリーは子供達を呼びに行きながら、夫に「マギーにメールして」とメッセージを送る。エミリーの夫はトンプソン夫妻が食事を楽しんでいるレストランを見張っており、アンナの携帯電話を持っているのだ。

*エミリーは「マギーに不幸になって欲しくないでしょ」と念を押して、3人を玄関先へ。アンナの携帯からメールも届き、マギーは納得する。ぎこちない笑顔で話しながら、別れ際にサリーがマギーに抱き着いて鞄にメモを押し込む。ジェイコブが用意したそのメモには「助けて」とメッセージが書かれていた。それを車内で読んだ時にエミリーが乗り込んできて、マギーの頭を繰り返しハンドルに叩き付ける。血塗れのマギーを運び、クロゼットに押し込むエミリー。

*エミリーは子供達に睡眠薬入りのジュースを飲ませる。ジェイコブはそれを吐き出し薬の影響を受けずに済むが、サリーとクリストファーは眠り込んでしまう。母からの電話にエミリーが対応、ジェイコブは子機から危機を伝えようとするが失敗。隣家へ逃げて、ツリーハウスで友人のハウィーと落ち合う。経緯を説明して助けを求めると「今はそのシッターと、妹達が一緒に居るって事か?」と言われ、ジェイコブは急いで家に戻る。

*家の電気を落とすエミリー。マギーが意識を取り戻し、暗闇でエミリーと揉み合いになる。マギーはエミリーに深手を負わせるが、結局殺されてしまう。しかし、エミリーの目標は達成されていない。「まだ時間が掛かる」と伝えると、彼女の夫がトンプソン夫婦の乗ったタクシーに車で突っ込む。エミリーの夫は街灯に衝突して、衝撃で車外に飛び出し即死する。

*両親は事故現場で警察から事情を訊かれるが、ベビーシッターを待たせていると話すと警察車両で送ってもらえる事になる。自宅へ向かう途中に無線で情報が入り、エミリーの夫が運転していた盗難車のトランクに女性の死体があったと言う。そして身分証によると、その死体がアンナだと判明。では今、自宅に居るベビーシッターは誰なのか。両親はもっと急いで欲しいと運転手の警官に懇願する。

*クリストファーを確保したジェイコブと、サリーを確保したエミリー。ジェイコブはコンテナの中にクリストファーを隠す。地下室ではこと切れたマギーを発見。嗚咽していると、ダストシュートからエミリーの声がする。「悪い子にはお仕置きよ。妹もこうさせたいの?」そしてダストシュートから、血に汚れたハウィーのジャケットが落とされる。

*エミリーはサリーとクリストファーの交換を要求。ジェイコブはコンテナを運ぶが、中にはツリーハウスに残されていたハウィーの花火を仕掛けてエミリーに大火傷を負わせる。その隙にサリーを取り戻して、妹と弟を車に乗せるジェイコブ。ヘルメットを被り父の車のハンドルを握ると、立ち塞がるエミリーを轢く。

*警察車両が到着し、両親と子供達は無事に再会。ハウィーも怪我はしているが無事だった。しかし、ガレージの前に倒れていたエミリーの姿は消えている。彼女は死んではいなかったのだ。エミリーは1人、夜の森を逃げて行く。

 

■雑感・メモ等

*映画『エミリー 悪夢のベビーシッター』

*レンタルにて鑑賞

*なりすまし系ベビーシッターサスペンス

*なりすまし系だけど、導入部分で道を聞く振りをしつつわざわざ「アンナかしら?」と確認してから拉致→その後に登場するアンナは当然分かり易く偽物→それならこれは誰かと言うと、タイトルからして名前はエミリーなんだろうね。と言う割と大胆な構成になっている。(何故その辺を少しは伏せないのか。)

*悪夢の…とは言うものの、このベビーシッターの詰めが甘くて悪夢感や緊張感は薄い。行動の意図もよく分からない。クリストファーだけが狙いなら、もっと早い段階で睡眠薬を飲ませれば良いのでは。ある程度懐かせてから攫いたいのなら、表面上はあくまで優しくしつつ兄弟姉妹間で仲違いするように仕向けるとかさ。

*因みにジャケット画像は酷いけど、エミリーの実物はもっと美人ではある。詰めは甘いけど。

*子供が3人も居ると誘拐するには面倒に思えるけど、どうしてクリストファーに固執するのかな。最初は素っ気ない態度だったりもして、そもそも固執していたと言えるのかも分からないけど。この家族に恨みでもあるならまだしも、自分の過失で子供を亡くしたらしい描写もあるので、エミリーに同情的にはなれない。

*ところで靴紐を抜き取った事で何かに影響が出たり、紐を何かに使ったりした?

*両親のレストランでの場面は長過ぎて、こっちはこっちで何かが起こるのかと思った。

*何にせよ蛇にハムスターを食べさせた時点でエミリーは勿論兄も弟もどうでもよくなり、妹だけ助かれ。と言う気持ちになってそれが最後まで持続した。