ヴィジット 消された過去 | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

拭いきれない違和感が呼び覚ます、忌まわしい記憶。住み慣れたはずの実家に漂う不穏な空気は、地獄のような日々の予兆となる。(Netflixより)

 

■ネタバレ

*ジャニュアリーは恋人カラムの運転していたバイクで事故に遭う。彼女は車椅子での生活となり、加えて事故前の記憶が一切なかった。カラムには大きな怪我はなく、4ヶ月間彼女から離れる事なく看病をした。しかし、その結果カラムは現在無職。ジャニュアリーは6年前に家出していたが、実家を頼って故郷に戻る事になった。

*ジャニュアリーの生家は人里離れた大きな屋敷で、執事のトーマスが出迎えてくれる。家族は父アルバート・母マリリン・兄ローレンス・妹キャサリン。しかし、誰についての記憶もない。カラムは歓迎されていないようで、ジャニュアリーとは離れた東棟の部屋に案内される。ベッドもなく床にマットレスを置いただけの薄暗い場所だ。

*思い通りに動かない身体と戻らない記憶に苛立つジャニュアリー。カラムと口論になってしまい、その後彼は姿を消す。礼を受け取って出て行ったと父は言う。信じられないが、家の固定電話は使えず誰も携帯電話を持っていない。

*幾つも季節は移り、自由のない暮らしの中でジャニュアリーはリハビリを続けている。家には写真がなく、キャサリンが写真を見て描いたと言う絵が飾られている。母はジャニュアリーは豆が好物だったと言うが、娘の好きだった色については答えられない。電話は村へ行かなければ使えず、連れて行って欲しいと頼むがトーマスには断られる。

*不信感を募らせる中、キャサリンの部屋で絵の元になった写真を発見するが、その中に自分は居なかった。偽物の家族だと悟り、逃げようとしてもド窓は釘で打ち付けられ塞がれている。ジャニュアリーは[家族]を拒絶し部屋に立て籠もる。すると彼らの眼を盗んで、トーマスがドアの下から新聞記事を差し入れてくる。それは『ダンフィールド夫人自殺』についての記事で、遺産は一人娘のジャニュアリーが相続したと書かれている。やはり家に居るのは偽物の家族なのだ。

*どうにか逃げ出さなくてはならない。薬を飲んで自殺したように見せ掛けて、割った鏡を突き付けてマリリンを人質にする。偽の家族全員とトーマスを部屋に入らせて、外から鍵をかけて逃げ出すジャニュアリー。彼女はもう充分に走る事が出来る。しかし程なく扉が破られ、麻酔銃を撃たれて連れ戻される。

*ジャニュアリーはアルバートから、本物の父親もカラムも殺したと聞かされる。「貧しくても幸せに暮らしていたのに、お前の父が壊した」と。家族の一員になれと言われてそれを拒否すると、アルバートに繰り返し犯されやがて妊娠する。

*従順な態度で過ごしていると、ある晩部屋に鍵を掛けられなかった。ジャニュアリーは家を抜け出すが、車には鍵が掛けられていて逃げる事が出来ない。そこで油を運び、屋敷に火を放とうとする。しかし、アルバートに見付かり失敗に終わる。

*再び虐げられるジャニュアリー。限界に達したトーマスがキャサリンを刺殺して、彼女が常に持ち歩いていた銃を取る。ジャニュアリーに一緒に逃げるよう促すトーマス。彼の話では、家を支配している連中は本来使用人一家だったようだ。実父が使用人を犯して生まれたのがジャニュアリーだった。彼女は養女となり、正妻はそれに耐え切れず銃で自殺。それを実母マリリンから聞いて、ジャニュアリーは家を出た。事故の報せを聞き、ジャニュアリーが記憶をなくしていると知って、アルバートが中心となり家を乗っ取ったと言う。

*ジャニュアリーはトーマスから銃を受け取り家に戻ると、ローレンス、次いでアルバートを撃ち殺す。マリリンは唯一本物の自分の肉親だったが、娘を苦しめる行為に加担したのだ。銃を渡すとマリリンは自ら命を絶つ。トーマスは屋敷を去り、ジャニュアリーは屋敷の前で1人茫然と座り込む。

 

■雑感・メモ等

*映画『ヴィジット 消された過去』

*動画配信サービスにて鑑賞

*イギリス製家族の秘密系お屋敷サスペンス

*邦題に若干ネタバレ感あり。間違って先にこちらの作品を見る人が居ない事を祈る。

*全編主人公の不遇が描かれてるけど、特に家族が偽物だと明瞭になってからは酷くなり、その部分の尺が長い。結果的に全体的に胸糞悪い。手数も少なめでまったり展開。

*トーマスはもう少し早く何とか対処出来たのではないかと。銃と暴力で縛られていたんだろうけどそれにしても長過ぎる。暫くの間なら手持ちの現金が自由になるかもしれないけど、劇中で結構な時間が経っていたようだったので、資産をそんな簡単に好き勝手出来るならもっと早く乗っ取られてもおかしくないよなと思ったり。