サタニック 悪魔に呼ばれて | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

コーチェラでの野外フェスに向かう途中、ある惨劇の舞台となった現場に立ち寄ることにした4人の大学生。それが命がけの寄り道になるとは夢にも思わずに…。(動画配信サービス作品頁より)

 

■ネタバレ

*クロエと親友のエリース、そしてそれぞれの恋人デヴィッドとセスの4人はロサンゼルスへ旅行に出掛ける。長距離を走り漸く街に到着すると、裏通りの建物に女が見える。高い階で身体を揺らすシルエットに、セスとエリースは「ジャンキーと売春婦の街」と言って笑う。最終的な目的地は野外フェスだが、エリースが悪魔崇拝かぶれのためにシャロン・テートの邸宅等にも立ち寄っている。宿泊するのもレイニー・ゴアが自殺されたとされるフラワーホテルの204号室だ。

*黒魔術ショップに入ると、口を縫い付けられた人形がクロエの目に留まる。エリースは本を欲しがるが「その言語は読めないだろう」と店員は素気無い態度だ。店の奥には儀式用のスペースがあるらしく、覗いてみたら店を追い出されてしまった。気を取り直して一般的な観光地にも行ってみるが、どうにも気分が収まらない。クロエは反対するが、多数決で黒魔術ショップの店員の後をつける事になる。

*閉店時間になり店員が店を出ると、車で尾行を開始。次第に郊外へ向かい、やがて人里を離れて私道に入る。到着した場所では儀式の最中らしく、裸の女性が刃物を突き付けられている。黙っていられずクロエが「止めて」と叫ぶと同時に、女性が例の店員を突き飛ばして姿を消す。クロエ達は銃を手にした店員に追われるが、どうにかその場を逃げ出す。

*通報しようとするが、セスの携帯電話がない。逃げ出した時に落としたようだ。窮地に蒼褪めていると、セスの携帯から着信がある。セスの携帯を拾ったから返したいと言う内容で、相手は儀式で生贄のように扱われていた女性だった。彼女の名前はアリス。

*カフェでアリスと対面するクロエ達。彼女は謝礼等を一切要求せず、そのまま立ち去ろうとする。明日にでも街を出ると言うがバス停にぼんやりと座り込んで、行く当てもなさそうに見えた。他のメンバーは難色を示すが、助けてもらったから一晩だけと、クロエがアリスをホテルに誘う。

*アリスは悪魔崇拝のグループに属していたせいか、レイニー・ゴアの自殺についてやけに詳しい。喉を切り裂いたと言われているが、実際には手首を切ったのだと言う。[扉]が必要だったから血で星を描こうとした、地獄は場所ではなく[美しい混乱]だ、とも。アリスは儀式めいた事もしてみせる。やがて彼女は壁に星と[1]から[5]を示す印を描き「皆自ら参加した。全員呼ばれたわ、私が1番よ。暗闇の中を私が導く」と話すと、自分の首を切り息絶える。

*警察の取り調べを受ける4人。当面は街を出るなと指示され、ひとまずデヴィッドのいとこの家に宿泊する事になる。皆が疲弊して怯えている中、追い討ちを掛けるように突如家中が荒らされる。瞬く間の出来事で人間業とは思えなかったが、デヴィッドは黒魔術ショップの店員の仕業だと決め込んで店に乗り込む。しかし店員は全く身に覚えがないと言う。そもそもクロエ達の居所も知らなかったのだ。アリスについてはグループ内でも過激派で、破門にしたと話す。

*警察の指示がどうあれ、もうこの街には居たくない。4人は帰路に就こうとするが、エリースは酷く調子が悪そうだ。街に着いた時に見上げた建物の傍で、トイレに入るエリース。彼女はそのまま姿を消し、トイレの中には[2]を示す跡が残っている。警察に通報するが電波が途切れ、建物からは助けを求めるエリースの声がする。セスが先に飛び込み、クロエとデヴィッドも続く。セスが熱さに苦しむ声がして、燃え尽きた衣服と携帯電話が見付かる。柱には[3]の印、そしてデヴィッドの顔に[4]の印が刻まれる。一緒に逃げ出そうとしたがいつの間にかデヴィッドが消え、クロエ1人になる。建物の外を見ると、街に到着した日の自分達の姿が見える。必死に身体を揺らして「行かないで、そのまま帰って」と叫ぶが、その声は届かない。

*アリスや死んだ仲間達の姿が現れ、パニックに陥るクロエ。気が付けば自分の周囲は全て壁になっており、暗く狭い空間に閉じ込められている。壁には数を示す印が無数に描かれ、自分の腹部には[5]を示す印が。いつの間にか黒魔術ショップで見た人形のように口を縫い付けられ、叫ぶ事も出来ない。更に両腕を切られたクロエに、人ならざるものが指を伸ばした。

 

■雑感・メモ等

*映画『サタニック 悪魔に呼ばれて』

*動画配信サービスにて鑑賞

*vs.悪魔系ティーンズオカルトホラー

*悪魔の話をすれば悪魔が現れる/サミュエル・テイラー・コールリッジ(冒頭)

*主人公は怪しげな儀式の最中に叫んだり初対面の相手を泊めようとしたりのお人好しで、親友は悪魔崇拝かぶれ。『悪魔に呼ばれて』るのは確かなんだけど、自分からトラブルに踏み込んでいる感も強い。男同士はそんなに仲良くなく、そもそもトラブル前から特別楽しそうでもない。テンポが緩めで特に前半は雰囲気先行型。

*冒頭には悪魔教会の開祖アントン・ラヴェイ絡みの映像等が挿入されるけど、レイニー・ゴアについては特に説明がなかったような。こちらは架空のエピソードかなと思うけど、劇中での設定等にもう少し言及して欲しいところ。