ウィズイン 恐怖が潜む家 | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

年頃の娘と父親、そして新しい妻。3人は新生活への期待を胸に閑静な住宅街に引っ越してきた。ところが彼らの周囲で奇妙な出来事が次々に起こる。理想的な新居だと思われた家には、ある秘密が隠されていた。次第に明らかになる恐ろしい秘密。そして秘密を知ってしまった以上、彼らもまた、その血塗られた歴史の1ページに加わる運命にあるのだった。(メーカーサイトより)

 

■ネタバレ

*父とその再婚相手メラニー、そして猫のモンティと共に引越したハンナ。彼女は引越前にパーティで家を酷い状態にした上に、未成年の飲酒で逮捕もされた。お陰で高校最終学年の新学期まで、2ヶ月間外出禁止になっている。

*30年ローンで購入した家のガレージには、ローンを踏み倒して失踪した前所有者の物が残されたままになっていた。父は外出禁止のハンナにその片付けを指示する。

*新居では繰り返し家具が動き、布団が剝ぎ取られ、奇妙な音がする。そんな中、近所の少年からこの家で過去に殺人事件があったと聞かされるハンナ。父は隠していたが、前々所有者一家は母親と娘が殺され、父親が首を吊った状態で発見されていた。

*家に対し不安を覚えるハンナ。同じ間取りの建売住宅に住むローズマリーは、過去に住んでいた家族の事を教えてくれた。「結局外部からでは、他人の家の事は分からない」と彼女は言う。

*その後、天井裏で人影を見てパニックに陥るが、父は「殺人事件の話を聞いたせいだろう」と取り合ってくれない。しかし、何者かが深夜に家の中を撮影した映像がビデオカメラに残されていて、恐怖が募る。

*父が近所に住む鍵屋のレイと揉め事になり、逆恨みされてしまう。不法侵入したレイがハンナの部屋を覗いていると、家に棲み付く何者かに頭を叩き潰される。ハンナを訪ねてきた恋人トニーもまた、背後から襲われる。しかし、ハンナはそのどちらにも気付かない。

*レイは姿を消した。住んでいた家も勝手に入り込んでいただけのようで、その家は改めて売りに出される。彼が深夜に不法侵入を繰り返して、ビデオも撮影したのだろう。危険は去ったと安堵する家族。

*ある夜、父とメラニーは正装して出掛ける。家に1人残されたハンナはワインを飲むが、薬を盛られて意識を失う。結局酒を飲んだ事が露見し父に咎められ、前倒しで許されていた外出がまた禁止になってしまう。酒を飲んだのは事実だが、ベッドまで自力で辿り着いた記憶はない。何かがおかしい。

*この家で足を切断され惨殺された娘は、写真家を目指していたと言う。残された家族写真の中には家の前で撮られたものもあった。背後に写る家の窓には、少年の姿がぼんやりと見える。

*調べてみると、広場恐怖症が悪化した弟デイヴィッドを入院させようとしていたらしい。診断書には「反応が暴力的になりがちで、時に殺人衝動に苦しむ」等と書かれている。環境が変わる事を恐れたデイヴィッドが家族を皆殺しにしたに違いない。周囲の住人はデイヴィッドの存在を認識していなかったのだろう。そして、彼はまだこの家に居るのだ。

*一家が真実に気付いた時、デイヴィッドが姿を現した。父の首にコードを巻き付けると屋根裏部屋へと吊り上げる。どうにかコードを外すが、倒れこみ動けない父。ハンナ達の通報で駆け付けた警官が、男を撃つ。

*周囲が喧騒に包まれ、男が救急車で運ばれる。彼は屋根裏の一角に潜み、家族の目を盗んで食料等を奪いつつ暮らしていたようだ。今度こそ漸く危険は去った。それでも今夜、この家で眠る気にはなれない。3人はモーテルに泊まる事にする。

*準備をしながらトニーに電話をすると、クロゼットで呼出音が鳴る。中を覗き込むと、ハンナは壁の裏側へと連れ去られる。警官に撃たれたのは、デイヴィッドに捕らえられていたトニーだったのだ。トニーは救急車の中で絶命する。

*異変に気付いた父とメラニーが必死に呼び掛け、自力で拘束を解いたハンナがそれに答える。2人の誘導で狭い壁の中を移動して、屋根裏部屋に辿り着くハンナ。しかし、メラニーが壁の向こうで切り付けられ、父は再び吊り下げられた。

*1人残ったハンナ。自分を捕えようとするデイヴィッドの脇腹を、割れた家族写真のフレームで突き刺す。必死にドアノブに手を伸ばして一度は外を見たと思ったが、デイヴィッドに捕まり引き戻される。圧し掛かられ首を締め上げられながら、泣き叫ぶハンナ。しかし、外部からはその様子は全く分からない。

 

■雑感・メモ等

*映画『ウィズイン 恐怖が潜む家』

*レンタルにて鑑賞(GEO先行)

*何かがいる系ホラー。今回の人は屋根裏部屋を中心に、壁の中にも居てます。全体的にオーソドックスな作り。

*父は完璧ではないけど良い人・継母は終始良い人。鍵屋は駄目だけど、恋人は良い奴で男前。でも全滅…主人公くらいは助かって欲しかったな。見終わった時にエエ…てなった。

*序盤くらいは幽霊系か実在系かどちらなのか?と言う雰囲気でも良かった気がするけど、割と早い段階でどう見てもリアルな人影が出る。

*本編終了時に内部の様子は分からない家の姿が映し出されて、タイトル表示。エンドロールの最後に改めてタイトルロゴが映るんだけど、そちらには猫が乗っている。ハンナが飼っている猫のモンティが大変可愛くて前半は出番も多いのに、中盤以降は全く姿を見せない。後半にも少しは出して欲しかった。

*ちょっと不親切だなと思う流れが幾つか。例えば父が鍵屋のレイの家に押し掛けたのはハンナがビデオの件を伝えたから・射殺されたのは実は捕まっていた恋人トニーだった…の辺り。恐らくそうなんだろうねとは思うけど、特に説明がない。

*捜査員の台詞で「屋根裏に潜んでいたようですね、実はよくあるんです」みたいなのがあって、そこが一番怖いかも。(実際にそんなニュースも時々あるよね。)あと訳アリ物件で複数オーナーでも30年とは、ローンも恐ろしい。