美しい湖の底 | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

■あらすじ

小さな町で発生した銀行強盗事件と3人の容疑者。そのうち1人は自分の兄弟だった…。真相の解明を目指す保安官の姿を描いた時間逆行型クライム・スリラー。(Netflixより)

 

■ネタバレ

*お話は全4章。金曜日から始まって、銀行強盗の起こった火曜日へと遡る。

『金曜日/アンディが湖に向かう』

『木曜日/ドーキンスが旧友に電話する』

『水曜日/クリスがピンチに』

『火曜日/エドが決心する』

*それぞれタイトルになっている人物が章の冒頭で目覚め、その日に死ぬ。

*アンディ・クリス・エドが強盗犯で、ドーキンスは判事であり襲われた銀行のオーナー。エドに強請られたドーキンスは金庫の暗証番号を教える。(金は保険で保護されるので、金銭的な痛手はない。)

*他の主な登場人物は、保安官でアンディの弟ジーク(事件のあった日は銀行で警備をしており、エドに撃たれた)・エドの妻ステファニー・アンディの妻マーサと娘サリー・ジークの相棒の保安官助手・2人のBクラスFBI捜査官。

*エドとクリスの過失によりステファニーは5歳の息子を亡くしている。アンディは元検事だったが今は職を失った。(エドに買収され、僅か8ヶ月の懲役とした事が響いている。)判事も含めて、ステファニーが復讐のために動いているらしいと徐々に分かってくる。

*実は、事故で死んでしまったステファニーの息子の父親はエドではなくジークだった。ステファニーはエドが更生する事を期待していたが、子供が生まれても子供を亡くしても彼は何も変わらずクズのまま。ステファニーとジークは息子の仇を取ったのだった。

 

■雑感・メモ

*映画『美しい湖の底』

*Netflixにて鑑賞(Netflixオリジナル作品)

*ふりだしにもどる系サスペンス。最終的に起こる事はお話の序盤で提示されるけど、時間を遡るにつれて真相が分かってくると言う体裁。面白味は薄いけどそれなりにまとまっている。

*金曜日、散々逃げ続けた挙句ステファニーと合流しようとしてアンディは射殺される。銃を握り助手席から突き出された腕には刺青が。この刺青がエドのものらしいと分かるのはお話の後半。前半は長時間姿を見せないので、エドは既に死んでいるんだろうなと感じ取れる。いっそこの刺青は映さず、ステファニー単独犯のように演出しても良かったのでは。(刺青の件は、学生時代に同じアメフトチームだったためジークもお揃いで彫ってると言うオチ。)

*ステファニーの息子の死については詳細が語られない。それもあって、ステファニーの心理が些か分かり難い。父親が違うと分かっていて、父親としては如何にも不適格なエドとの暮らしを継続する辺りが。銀行強盗を考え直して真っ当に生きようとしていたら、縒りを戻すつもりだったのか?結局復讐劇が繰り広げられるけど、その手段として銀行強盗を嗾けるのはどうかと。クリスはドーキンズが、ドーキンズはアンディが、揉み合っている内に殺すと言う感じ。成り行き任せが過ぎる気がする。いざとなったらジークが手を下す予定だったのか。

*ジークの相棒が、金曜日にパトカーの後部座席(容疑者その他が入るスペース)に座る羽目になってキレる。曜日を遡っていくと、劇中で毎朝(本来自分が座る筈の助手席には別の人物が座っていて)後部座席に座らされていると分かる。それにしても毎朝お迎えしてもらっているのかな。

*最初はキレ過ぎでは…と思ったけど、この相棒がとても良い奴だった。因みに迎えに来てもらって、飲んでたカップをそのまま玄関先に放置するんだけど、職場でも同じ赤いカップを使ってるっぽい。

*ジークに「事件を解決したら手柄は譲るが、現場は俺達が仕切る」とか言われて快諾するFBI捜査官も面白かった。「我々は(FBIの中で)Bチームだから、それは最高の申し出だ」「Eよりは上のBだ」とか、割と珍しいタイプのFBIだった。