今日は歯医者についてのお話です
遡ること1年3ヵ月前、2023年10月から歯医者に通い始めました
きっかけは、上あごの前歯の一部が欠けてしまったからです
欠けたのはほんの直径1ミリくらいの大きさでしたが、よく使う前歯のため急がなくてはと思い、以前かかっていた自宅近くの歯医者に行きました
医者の説明では、欠けた部分を樹脂で補填する治療法か、欠けた前歯の土台だけ残して大半を削り、義歯の上屋を建てる治療法の二つを提示されました
どちらが耐久性が高いのか質問すると、義歯の方が断然耐久性が高いと即答されたので、僕は迷わず義歯を選択しました
今思えば、とても後悔しています
なぜかというと、樹木で例えるなら、木を根元近くで切断して切り株に穴を開け、そこに接ぎ木をして接着剤で固めたような状態になっているのですが、治療後何ヵ月も経過した今でも、微妙にぐらつく感じが終始つきまとい違和感ありまくりなのです
もちろん担当医師にはそのことを何度も伝えたのですが、「きちんとはまっているので問題ない」の一点張りでお話にならない
とりあえず欠けた前歯の治療が終わると、間髪入れず「レントゲン検査の結果、下の左の奥歯(古い被せ物あり)が虫歯になっているので次はそこをやります」
被せ物を取ると確かに中の歯は虫歯でボロボロで今にも崩れそう
今度の治療法は、ボロボロの歯を抜いて、穴が自然に塞がるのを待ち、根っこのない義歯を作り、両脇の無事な歯と繋げて3連のブリッジを作ります、とのこと
この段階で、歯科衛生士さんから「保険治療にしますか?それとも保険外治療にしますか?」と聞かれる
保険外治療にすると自己負担額が10万円超えとかになるのがわかっているので、即座に「保険治療でお願いします!」
仕事の関係で通院は週1回土曜日にしか行けないため、治療の進行はとても遅い
しかも、数カ月に一度歯茎の検査とクリーニングを入れられ、「クリーニングは最後でいいから早く治療を進めてよ!」と言いたくなる
治療を開始して9ヵ月程が経過したある日(2024年7月)、僕の心がプッツリと折れた瞬間を迎えました
ようやく一連の長かった治療が終わり、「今日で最後だ(うれしい)!」と思った次の瞬間、お医者さんから言われたのは、
「じゃあ、次は右の上の奥歯に軽い虫歯ができているようですので、次回はここをやりましょう」
僕はとりあえず「はい」と答えて、受付で次回の予約を取って帰りましたが、二度とその歯医者には行くものかと思いました
(もちろん予約はキャンセルしました)
結局、今回通院した9ヵ月の間に最初に欠けた前歯を含め4箇所の治療を施され、5箇所め(軽い虫歯)と言われた時点で心が折れてしまったのです
でもその歯医者は腕が良いのか患者集めが上手なのかわかりませんが、予約も思うように取れないほど繁盛しているようです
数年前には見かけなかった別の医師もいるようで、予約していても待合室で数十分待たされることも多い
待ち時間が長い理由のひとつは、その歯医者では治療が終わった後も1ヵ月に1回のメンテナンスを推奨していて、それを真面目に受けに来ているお客さんも多数いるからだと思う
歯医者さんからしてみれば、律儀にメンテナンスを受けてくれれば安定収入にもなるし、自覚症状がなくても「軽い虫歯があるから治療しましょう」とも言いやすいだろう
時は流れ・・
暮れも押し詰まった先月下旬のある日、僕は奥歯に違和感を感じて舌で奥歯を探ると、右下の奥歯に大きな穴が空いています
どうやら、以前この歯医者で治療した虫歯の詰め物が取れたらしい(心当たりはない)
僕は、別の歯医者を探すことに躊躇はありませんでした
スマホで平日仕事が終わってからでも行ける歯医者を探し電話すると、「詰め物が取れたのならできるだけ早く来てください」と言われ、電話したその日の夕方に受診
穴が空いた歯の内側を少し削って樹脂の詰め物を入れ、ライトで固めて終了
「歯石除去もしますか?」「はい、お願いします」
当日は上の歯全部をやって、2回目の受診で下の歯と歯科衛生士による歯茎の状態チェックとブラッシング指導
治療費(自己負担)は、2回合わせて2500円程度で済みました
受付も兼ねている歯科衛生士さん「次回は10ヵ月後くらいに歯の状態を確認しますので来てください」
今まで通い詰めていた歯医者(治療が終わっても毎月来いという)はいったい何だったんだろうと思う
もちろん、どちらが正しいとか良いとか僕は言えません(素人だから)
ただ、僕が行くのを止めた歯医者は、お金に余裕がある人が行くところなんだな、ということは理解できました
少子化で子どもの数が減ったり、フッ素歯磨きや洗口が普及して虫歯になる人も減って歯医者さんも経営が大変だというニュースも目にすることがあります
歯医者にしても他の病気で医者にかかるにしても、基本的に僕らはお医者さんの言うことを信じてそれに従うしかない
もしその心理を利用して必要以上の治療やケアのための通院を勧めてくる医者がいるとしたらそれは許せない
でも僕等には、その真偽を見分ける力がありません
いったい何が正解なんだろう?
どの歯医者にかかるのが正解なのか、その答えは、80歳を迎える頃に自分の歯で何でも噛めるかどうか
それまで生きていられるかなぁ