杞憂は杞憂ではない | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

2024年も大晦日となりました



今年もいろいろありましたが、ちょっとネガティブな話題で今年を締めたいと思います



景気の良い話で終わりたい方はどうかスルーお願いしますm(_ _)m





さて、「杞憂」(杞人憂天)という言葉があります



昔の中国の故事で、空が落ちてこないか心配で食事も睡眠もままならない人のことで、無用の心配を表します



空が本当に落ちてくると思っている人は僕も含めてもはやいないだろうと思います



しかし、科学の進歩によって宇宙のさまざまなことが解明されつつあり、杞憂は無用の心配ではないことが科学者たちによって予言されています



僕ら地球上の生物が繁栄の恩恵を受けている太陽は、およそ45億年前に誕生



その太陽にも寿命があり、推定100億年前後とされているそうです



つまり多少の誤差はあれど、あと50億年くらいで太陽は寿命を終えることになる



寿命を迎えた恒星は、急激に膨張し近くを公転している惑星たちを呑み込み、その後膨張から転じて収縮を始め、最期は地球と同じくらいの大きさの白色矮星→黒色矮星となって恒星としての一生を終えます(太陽の10倍くらいの質量がある恒星だと、いわゆるブラックホールになる可能性があるそうです)



つまり、気の遠くなるような遠い未来ではあるけれど、杞人が憂えた空が落ちてくるのは、無用の心配ではない




僕が言いたいことは、



昨今の日本の政策を見ていると、持続可能な社会をめざしているとは到底思えないような刹那主義的、イソップ寓話の「アリとキリギリス」のキリギリスのように見えるのです



東日本大震災による福島第一原発の事故を受けて、一時は原子力依存を止めようとしたエネルギー政策も、その後なぜか撤回されてしまった



しかも原発の稼働により増え続ける核のゴミ問題も、棚上げされたまま先送り



そもそも無害化されるまで10万年かかると言われている放射性廃棄物のことを、10万年間安全に閉じ込めておけると一体誰が保証できるというのだろう(いや、誰もできない)




経済に目を向けてみても、日本の国債発行残高(借金)は1,100,000,000,000,000円(1,100兆円)を超え、

経済対策や少子高齢化対策には積極的な財政出動が必要だとして国家予算(令和7年度:115.5兆円過去最高)は膨らみ続け、借金を減らそうとする動きは少なくともコロナ対策が始まって以降全く見られない




国債は今必要なお金を将来の子孫に借りて運用しているので、すごく乱暴な例えだけど、奨学金を借りる時に、孫やひ孫に払わせますと孫もひ孫も承諾していないのに臆面もなく言っているようなもの・・だと僕は思う




少子高齢化はもはや止めようがなく、出生率が現状と変わらないとすると60~80年後の日本の人口は現在の約3分の2以下の8,000万人程度になると推計されています(厚労省HPより)



返済すべき世代の人口がどんどん減っていくのを知っていながら際限なく借金を重ねるのは、困難を先送りして今だけを乗り切ろうとするキリギリスと何も変わらないと僕は思うのです





憂いの多い杞の国の人と変わらない僕には、さらに心配なことがあります



近年、老朽化の加速によって水道管の更新が予算的にも期間的にも追いつかず漏水していると解っていてもすぐに対応できない自治体が増えているそうです



また、古い橋が架け替え時期を迎えているにも関わらず予算が確保できなくて、住民が川を渡るのに迂回せざるを得ず不便を強いられている地域があります



橋だけではなくトンネルや道路、ダムや鉄道や建物なども、今後次々と耐用年数を超え、更新時期を迎えます



高度経済成長期に当時の潤沢な財政力によって怒涛の勢いで整備された多くのインフラも、いずれ役目を終え、更新が必要になることは誰の目にも明らか



今後地球温暖化の影響で確実に自然災害は増えていき、それによってダメージを受けるインフラや建物等はさらに多くなるだろう



その時に、果たして日本はそれらを更新・修復して持続させようとする体力、国力、経済財政力、そして気力が残っているのだろうか




テレビで最新ニュースを分かりやすく説明してくれるあの人も、日本は国債の発行残高に匹敵する海外資産を保有しているから大丈夫、と太鼓判を押していたけれど・・



世界情勢の変化によって日本が国際紛争に巻き込まれ、海外資産や国内資産が凍結されたり没収されたりすることは絶対にないという保証はどこにもない




はぁ~ε-(´Д` ;)  今年最後のため息デス




50億年後の地球滅亡を含めた心配は尽きませんが、僕の目下の悩みは、次々と届く(もちろん自分が注文した品物ですが)アマ〇ンのダンボールの置き場所がなく、ついに部屋の入口に置かざるを得なくなって、体を通す空間が20cmくらいになり、ダンボールの隙間を縫うように横向きにならないと部屋の出入りができないこと



大地震が来たらモノの下敷きになって死ぬのは確実だと分かっています



分かっているのにやらないのは、キリギリスや今の日本の政治と同じだなぁ




〓今日の1枚〓


今日は午後から晴れて、窓からあたたかな陽が差し込んで暖房いらずでした( *´﹀` *)


皆様の1年が幸多くより良い年となりますように☆。.:*・゜