この連休中、洗車に関する「あること」がひとつの区切りを迎えました。それは、アルミホイールの磨きです。
1年前にM4が納車された時、ホイール(純正19インチ鍛造ダブルスポーク437M)は一見すると傷ひとつ無い綺麗な状態に見えたのですが、よく観察するとハイグロス(高光沢)仕上げのブラックの塗装の上にブレーキダストが頑固にこびりついていて、表面を手で触るとザラザラ、デコボコの感触でした。
そこで洗車の度に、さまざまな道具や液剤などを使って、固着したブレーキダストの除去を試みました。
まず試してみたのは、鉄粉を化学的に溶かして除去するスプレー(パープルマジックなど)です。鉄粉は液剤と反応して紫色になり、いっぱい溶け出たように見えたのですが、残念ながら数回の作業後もザラザラは変わりませんでした。おまけに、使った人ならわかると思いますが、液剤自体に硫黄のような独特の強烈な匂いがあるので、周囲に人がいる洗車場で使うのはちょっと無理がありました。
次に、塗装用のコンパウンド(研磨剤)を数種類用意し、一番目の細かいものから順に使ってみました。でも、極細や細目では全く落ちないし、粗目にするとベースの塗装まで痛めてしまう恐れがあり、なかなかうまくいきませんでした。
こうして週末の洗車の度にさまざまな方法を何か月か試してみて、僕なりに辿り着いた結論は、固着したダストを粘土クリーナーで少しずつ削っていく、という方法でした。
一度や二度の施工では到底ツルツルにはならないし、ホイールは4本あるので気が遠くなるような作業の繰り返しです。しかも、表面(外側)がある程度仕上がると、つい欲が出てきて内側奥深くまで手を伸ばしてできるだけ多くの面積を磨きたくなります。
洗車の度に、ホイール磨きに毎回1時間以上かけました。M4の大径ブレーキディスクで手を切ったり、力を入れて磨くため指の爪を剥がしたりしたことも一度や二度ではありません。まさに、「苦行」と呼んでも差し障りないかも。
そして、ようやく今週の洗車の際に、外側から指を精一杯伸ばして届く範囲のブレーキダストを全て除去できた、と思える仕上がりに到達しました。
折しも先日、作業のために訪れたディーラーに現行M4の新車がショールームに展示してあって、僕と同じホイールを履いていたのでそっと手で触って新品ホイールの表面の感触を確かめることができました。結果、新品と同じ質感にようやく到達したことを確信できました。納車から足かけ1年以上の作業です。ブレーキダストとの長い闘いの道のりでした・・
輸入車のブレーキダストでお悩みの方は参考に、と書きたいところですが、僕の方法は手間と時間がかかりすぎて全く参考にはならないですね。
でも、他のどんな方法でも落ちなかった、熱で融着し酸化した頑固なブレーキダストでも、時間(+諦めない気持ち)さえかければボディ用の粘土クリーナーで確実に落とせます。苦行を厭わない方はよかったらお試しください(笑)
ただし、粘土クリーナーはボディ用と絶対に共用してはいけません。粘土に取り込まれた粒子の大きな鉄粉がボディを傷付けてしまう怖れがあるからです。
また、せっかく綺麗にしたホイールなので、新しいダストがつきにくいよう綺麗な状態を保つために、市販の「ホイールコーティング剤」(シュアラスターなど)をいくつか試してみました。その結果、驚くべき結論が。
毎週洗車の度にホイールの汚れ具合の違いを観察し続けた結果、最もブレーキダストの付着が少なかった(掃除がしやすかった)のは・・・
Amazonで評価の高いどのコーティング剤でもなく、洗った後何もしない状態、だったのです。コーティング剤を塗布すると、見た目は多少艶が出ますが、翌週洗う際には付着したダストを落とすのに結構苦労します。でも、何も塗布していなければ、水洗いだけで簡単に汚れが落とせるのです。
僕に残された最後の課題は、手を伸ばしてもどうしても届かないホイールの最も内側数センチの清掃をどうするか、です。整備用のリフト付きのガレージハウスを建てれば、車体の下に潜り込んで作業できるので解決するのは判っているんですが・・
まずは宝くじ買わなくちゃ。