輸入車フェアで考えたこと | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

先日、地元で開催された輸入車フェアに行ってきました。

BMWのディーラーの主催だから、BMWのクルマが多いのは当然だけど、展示場の一角に他メーカーの輸入車をたくさん集めたコーナーがあって、多種多様なクルマが展示してあって面白かった。

一例を挙げると、
ゴルフ(フォルクスワーゲン)
A1・A3(アウディ)
A180(メルセデス)
ルーテシアRS(ルノー)
500ツインエア(フィアット)
ミト(アルファロメオ)
C4ピカソ(シトロエン)
スマートカブリオ(メルセデス)
ゴースト(ロールスロイス)
などなど。

これほど多くのメーカーのクルマを一度に見られる機会はなかなかないので、ゴースト(3,200万円)以外の車には全部乗ってみました。

展示場は屋内だから、動かしたりエンジンをかけたりはもちろんできないけど、運転席に乗ってみてハンドルを握り、ポジションをきちんと合わせてペダルを踏んでみる。

たまたますべての車が右ハンドル仕様だったけれど、運転環境の酷さにびっくり。

まずはペダルのオフセット(偏り)。

すべての車でアクセルペダルは左(中央)に偏っていて、ひどいのになると右足を真っ直ぐ伸ばした先には右前輪のタイヤハウスがドーンと居座っていて、アクセルを踏むには足をクロスするくらいねじ曲げないと踏めない車も。

まー、上記(ゴーストを除く)は全てB・CセグメントのFF(フロントエンジン・フロントドライブ)なので、仕方ないと言ってしまえばそれまでだけど。

レンタカーとかで一日だけ我慢するとかならともかく、毎日乗ってたら間違いなく腰や膝に不具合が起きてもおかしくないレベルです。

次に気になったのが、アクセルペダルを踏んだ感触。

たぶんB・Cセグメントの車でも、現在は電制スロットル(踏力を電気信号に変換して燃料噴射を制御しているもの)が多くなってきていると思うけど、まるでおもちゃかと思うくらい、スカスカというかペカペカの車が多いのにびっくり。

アクセルペダルの踏み加減と車の挙動のリニアリティ(応答正確性)は、運転の楽しさに直結するし、逆に言えばこれがダメな車は運転がストレスにしかならない。

もちろん、ペダルが不自然に重すぎたり、踏みしろが多すぎ、少なすぎの車も同様。

おそらく、これらの不始末は本国での左ハンドル仕様では問題にならないものもあるだろうけど、右仕様の仕立ての酷さには本当にびっくりしました。

たぶん国産車なら、最初から右ハンドルを前提に設計するだろうから、いくらB・Cセグメントの小型車であってもここまでひどくはないと思います。

もし、これから初めて輸入車に乗ってみようと思っている人は、ぜひ実際に試乗して、数々の「試練」に耐えられるかどうかちゃんと検討したほうがいいと思います。

最後にもう一つ。

ドアの内側のレバーと、開閉するための取っ手の位置。

このクラスの車は、スペックや外見が似たり寄ったりになりがちなせいか、内装のデザインが奇抜なものが多い。

デザインは好みの問題だからとやかく言わないけど、デザインを優先させた結果、車の乗り降りで毎回手を掛けて力を加えないといけないドアのレバーや取っ手の位置が、とても使いにくいものが多くなってしまうのはどうかと思います。

フェアで乗ってみた車の中にも、シートから体を浮かせて思い切り手を伸ばさないとレバーに届かない車や、取っ手が前のほうに付いていて、ドアを開閉する際にめっちゃ重く感じる車が少なくありませんでした。

少しでも多くの人に輸入車の良さを知ってもらいたい僕としては、ちょっと残念な結果になりましたが、それだけにBMWの車造りのポリシーが際立った経験でもありました。

フェアではもちろん、たくさんのBMW車に乗ってみたけど、200万円台からある1シリーズから、1,000万円を超える車まで、上記のネガを感じることはほとんどありません。

BMWの内装が質素過ぎるとか、昔から変わりばえしないという意見もよく目にするけれど、それは運転を楽しむために必要不可欠な要素や条件を頑固なまでに守り、毎日車を使うユーザーの使い勝手をちゃんと考慮した結果に他ならない。

BMWびいきの手前ミソやろって言われそうですが、ぜひ、他のメーカーのクルマと乗り比べてみてください。

きっとエンジンを動かすまでもなく、その違いに気づくはずです。