外でごはんを食べるとき、あまり冒険をしないほうです。
お気に入りのメニューがあったり、お店の雰囲気が気に入ったりすると、ずっとそこに通い続ける傾向が強い。
大好きな広島風お好み焼もそのひとつ。
以前、家の近所にめっちゃ美味しいお店があって、月に2回くらい足繁く通っていたけれど、ある日突然閉店してしまった。
そこで、新たなお店を捜し求めて福岡(天神)・博多エリアを中心に10軒以上の広島風お好み焼を出すお店(遠くは下関市や北九州市まで出かけたことも)を食べ歩いた結果、ようやくお気に入りのお好み焼にたどり着き、以来10年近く、同じお店に通い続けている。
家からはそこそこ遠いので、2〜3ヶ月に一回くらいしか行けない、とても「常連」とは言えない頻度だけど、毎回必ず同じメニュー(トッピングまで同じ)を頼むので、いつの間にかお店の人から顔を覚えられて、行けば世間話や好きなクルマの話などをするようになりました。
カウンター中心の小さなお店だけど、駅に近く評判も良いので、混んでいて1時間以上の待ち時間があることも多い。そこで、あらかじめ電話で予約してから行っています。
広島風お好み焼は、大量の野菜をじっくりと蒸し焼きにするため、焼き始めてから出来上がりまで30分近くかかる。
なのでかどうかはわからないけど、数年前からは電話で予約して到着時間を告げておくと、お店に着いたときに「もう焼いてますよ」って言われるようになりました。
もちろん、電話予約の際に注文までしているわけではありません。
毎回必ず同じものを注文するので、顔だけでなく注文まで覚えられてしまったようです。トッピングとか、けっこう細かいんだけどな。
お店に着いてものの5分とか10分で、出来たて熱々のお好み焼を食べられるのはありがたい。でも、最近少しだけ、そのことが重荷になってきました。理由は、歳のせいです。
食いしん坊の僕はいつも、お好み焼の麺(そば)をダブル(2玉)で頼んでいます。しかし最近、量が多すぎて食べきれないと感じることが徐々に多くなってきました。
でも、お店に着いて「お久しぶりですね。もう焼いてますよ〜」とマスターに笑顔で言われると、「すみません、麺は普通(1玉)でお願いします」とはとても言い出せない雰囲気。
常連ならではの悩みなのかな。
・・・と、ここまで書いて、はたと気づきました。
「予約しないで行けばいいじゃん。」
多少の待ち時間は覚悟して、いきなり行けば注文を変えてもだいじょうぶ。いや、待てよ。待ち時間があったとき、やっぱり「もう焼いてますよ」って言われちゃうかな。
とりあえず今日、行ってきます。