今回は、雪豹号(1M)に満足している点についてです。
・BMWらしい、力強い直6ツインターボエンジン
1Mの搭載エンジンは、型番こそN54B30Aと、通常モデルのM135iと同じだけど、M GmbHによって細部のリファインとチューニングが施されたスペシャルモデル。
その真骨頂は、ステアリングのMボタンを押してスポーツモードに切り換え、フルスロットルで4,000回転を超えた時に最大限発揮される。
オーバーブーストが自動的に発動し、じつに51.0kgmもの強大なトルクで1,400kg台の軽い車体をロケットのように加速させていく。
この感覚は、一度味わってしまうとやみつきになります。赤い帽子のお兄さんに気をつけなければ・・・
・左ハンドル&6速マニュアルの快適さ
右MTの蜜柑号(E92_M3)から乗り換える決断をした大きな理由のひとつでもある左マニュアル。
E46_M3で初めて経験して以来、この快適な運転感覚が忘れられなくなってしまいました。マニュアルにこだわる僕としては、輸入車の右仕様のペダルオフセット(&ペダル間隔の窮屈さ)は、M3という充分な大きさのクルマでもやはり多少気になっていました。
あと、輸入車のウィンカーとワイパーのレバー位置の反転は、左に乗ってみないと運転の際の快適さはなかなか解らない。もしこの先マニュアルがしんどくなってきたとしても、少なくとも輸入車に乗るならば左であることは外せない要素だと感じています。
・純正マフラーのサウンド
以前にも書きましたが、純正とは思えない、それでいてけっして耳障りだったりうるさかったりしない力強いけれど洗練された排気音に感動しました。
たらればの話になりますが、もし日本にこの1Mが正規導入されていたとしたら、僕はこの‘勇ましい’音のままでは日本に入って来られなかったのではないかと思います。
もちろん、AKRAPOVIC(アクラポヴィッチ)をはじめとしてアフターパーツとしての1M用のマフラーは数多く出ていますが、アイドリング&低回転時の静音性やエンジンの純正マッピング(出力制御)との相性を考えると、僕は純正マフラーのままでも十分楽しめると思います。
・コンパクトだけど筋肉質なフォルム
1Mの全長は438cmしかなく、カローラ(アクシオ)よりも小さいけれど、E46_M3以上に左右に張り出した前後のフェンダーアーチやM3と全く同じF245/35/R19(9.0J)・R265/35/R19(10.5J)の極太ホイール&タイヤが、その小さな躯体に秘めたパワーをさりげなく主張しています。
正面から眺めた時のMモデル専用の台形フロントフェンダーを含む精悍なフロントマスクもいいけれど、僕は斜め後ろから見たときの塊感がギュッと凝縮されたような躍動感のあるお尻(後ろ姿)が大好きです。真のMだけに許された、迫力の4本出しマフラーもお気に入り。
以上、1Mを気に入っている点についてでした。次回以降は、要素ごとにインプレを書いて1M紹介のまとめとしたいと思います