スーパーの駐車場で車同士の接触事故現場に遭遇しました。
前向き駐車していた車2台が、たまたま同時にバックで出ようとして、お互いに後ろをよく見ていなかったのが原因。
両方とも動いていたから、僕が見たところ過失割合は50:50に近くなると思う。
それぞれの車のドライバーは、渋い顔をして家族だか保険会社だかに携帯で連絡している。
運が悪かったとも言えるけど、こんな場面に出合うたびに僕は思う。
「どうしてバックで駐車しないのかなぁ」
僕は、必然性があるとき(後ろ向きで駐車すると排気ガスで隣接の植栽や住宅に悪影響がある等)を除いて、駐車スペースに前から車を入れることはほぼない。
ひとつには、蜜柑号は最低地上高が低いので、コンクリートの車止めでフロントを擦ってしまうことがあるから。
また、入るときにちょっとひと手間かけてバックで停めておけば、出るときに苦労することはないから。
しかし世の中には、無造作に頭から突っ込んで駐車する人が何と多いことか。
バックで出ようとするときにすごく苦労して、車を出すだけですごく時間がかかっている人もよく見かける。
そんなに苦労するくらいなら、最初からバックで停めておけばいいのに。
停めるときに時間をかけるか、出るときに時間をかけるか、結果的にはどちらでも変わりない・・・とは限らないのです。
例えば、停めるときは隣が空いていたのに、出るときにすごくくっついて停められたりしていると、特に真っ直ぐ下がって出られない場合すごく苦労します。
でも、最初からバックで入れておけば、例え隣とのスペースが狭くても、真っ直ぐ出られなくても、さほど苦労はしない。
どうしてこの差(苦労するorしない)が生じるのか、しばらく考えてみると、思い当たること(仮説)が二つありました。
ひとつは、クルマは前輪を曲げて車体を左右に動かすから、必然的に車体前部のほうが後部に比べて大きく動く。
つまり、狭いスペースから出ようとするとき、バックしながら曲がろうとしても少しずつしかハンドルを切れない。
反対に、前進で出るときは、少し頭を出してやれば、大きくハンドルを切って曲がることができる。
この違いは結構大きいと思いました。
もうひとつは、運転席の位置の問題。バックで出るとき、運転席はより奥側になっているので、後方の安全確認がしにくい。
冒頭に書いた接触事故も、このことが原因のひとつであることは間違いない。
映画なんかでは、主人公がわざわざクルマを停める度にバックで駐車していたらテンポも格好も悪いから演出上しないのだろうけど、僕らがそんな真似をする必要はない。
普段から前向きで駐車するのが当たり前、という人たちに、そうする理由を訊いてみた。
「前から停めたほうが早く車を出られるから」
「バック駐車が苦手だから」
だそうです。
一番目はともかく、「バック駐車が苦手だから」というのは、理由になっていない気が。
バック駐車は苦手だけど、バック出庫は得意です、というのはあり得ないし。
別にどうでもいいやと思いつつ、無用の事故に巻き込まれるのは避けたいので、とりあえず僕の自衛策は、アタマから駐車している車の隣にはできるだけ停めないこと。
これだけ気を遣っていても、当てられるときは、当てられてしまうんだよなー。
偶然なのか、運が悪いのか、どっちでもいいけど、もうドアをぶつけないでね、駐車場のお隣さん。
ほっぺのえくぼはチャーミングだけど、蜜柑号のえくぼ(ドアを当てられてできた凹み)は、とっても可哀そうだから。