3月11日 | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

3月11日。

メディアには、あれから4年を迎えるこの日についての報道や情報が溢れる。

自分は、この時期を迎える度に、4年前のある出来事を思い出して息が詰まり、胸が苦しくなる。

4年前、地震・津波の被害の状況が明らかになるにつれ、全国各地から大勢のボランティアたちが現地に駆けつけた。

自分も、何かできることはないかと気が気ではなかったけれど、年度末で仕事の段取りがつけられず、なかなかタイミングを見つけられずにいた。

そして4月になり、年度初めの仕事のあわただしさも少し一段落した頃、職場でボランティアを募り、組織として被災地の支援に向かうことになり、メンバーが募集された。

ボランティア一人が現地に行く期間は、土日をはさみ一週間。僕は、ぜひ現地に行って少しでも役に立ちたいと、まず自分の職場の同僚たちに相談をしたところ、ほとんどの人たちが、「私たちの分まで、しっかりやってきてください。留守の間は大丈夫ですから。」と賛成してくれた。

しかし、たった一人だけ、「私は反対です。あなたがいない間、仕事はどうするんですか。はっきり言って迷惑です。どうしても行きたいのなら、週末に一人で勝手に行ってくればいいじゃないですか。」と強硬に反対された。

「(個人として)休日に行けばいい。」その意見に僕は、「どちらもボランティアには変わりないけれど、組織として行くことで、僕にしかできないこと(仕事の知識や立場を活用してできること)が必ずある。僕はそうしたいから、組織として行きたい。」と説明したけれど、彼女は頑として受け容れず、最後まで彼女を説得できずにとうとうボランティアには行けず仕舞いだった。


あのとき、反対を押し切ってでも行くべきだったのか。

個人としても結局は行かなかったのは、自分の心のどこかに弱さや躊躇する気持ちがあったのではないか。

たぶんこれから先も毎年、この時期を迎える度に僕は自問自答を繰り返すだろう。


今、思うことふたつ。

もし、時間を巻き戻せるのなら、反対した彼女と、とことん話し合って自分の思いを伝え、きちんと彼女に納得してもらって、ボランティアに参加したい。

もうひとつ。

自分は、あの日の出来事と、今もなお苦しんでいる、闘っている、がんばっている人たちがいることを、けっして忘れない。