山のカタチ | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

久しぶりに電車に乗りました。しかも、いつも使うのとは逆方向。車窓から、田園風景の先に、山が見える。あまり高くはないけど、この地域で、よく親しまれている名山のひとつ。自分が子どもの頃を過ごした地域は、今日、電車で久しぶりに通った沿線にある。


車窓から見える山のかたちが、すごく懐かしかった。


じつは、今住んでいるところも、そう遠く離れてはいなくて、その山は自宅からいつも見えている。でも、見えている山のかたちは、微妙に違う。方角が違えば、形が違って見えるのは当然だけど、この山は特に、ほんの少し場所を移動しただけでも、見せてくれる表情は実にさまざま。


最近岐阜県に仕事で行ったという知り合いが、こんなことを話していた。岐阜県といえば思い浮かぶのは飛騨山脈。木曽・赤石とともに通称「日本アルプス」と呼ばれる三つの山脈のひとつ。


「むこう(岐阜県)に行くと、山がこんなに高くて、近いんだよ。あちらの人は、それが当たり前なんだろうけど、僕らが行くと、びっくりするよね。」


行ったことはないけど、何となくその光景が目に浮かぶ。二千メートル級の山々が、街の目前に峰を連ねている風景。今の季節だったら、上のほうはまだ冠雪しているだろう。そんな、山懐(やまふところ)に抱かれた暮らしにも、ちょっと憧れる。


そういえば、神戸の六甲山には、毎週・毎日のように登山する人が少なくないそう。先日テレビで、六甲に20,000回以上登り続けている人にインタビューしていた。2万回って、単純計算で、毎日欠かさず登っても55年。すごいとしか言いようがない。


六甲のように高くはないけれど、うちの近くにも登山者でにぎわう小さな山がある。麓まで家から歩いて30分。麓から頂上まで、ゆっくり歩いて30分。往復2時間あれば、けっこうな運動になる。


登山ルートもいくつもあって、代表的に難・中・易の三種類。その時の体力や気分に応じて自由に選択できる。途中ですれ違う、見知らぬ人たちとの挨拶も楽しみの一つ。街なかですれ違っても、まず言葉を交わすことはないだろう人とも、山で逢えば不思議と笑顔で「こんにちは!」


以前は、週末の度に私も登っていて、8合目から頂上まで続く400段近い階段を、どこまで息を切らさずに一気に登れるかで、体力の鍛錬のバロメーターにしていたっけ。最近はあまり登っていないので、体力も低下、体重は増加気味。


話がだいぶ脱線しました。山が見える地域に住んだことがある人なら、山の名前を聞いて思い浮かべるかたちがきっとある。通った小学校で、校庭からスケッチしていた山は、建物がいっぱい建って学校からは見えなくなってしまったけど。


車窓から久しぶりに見た懐かしい山のかたちは、今の私に、「だいじょうぶだよ、がんばれ!」って、励ましてくれているように感じました。