鍼、初体験(続 病院) | M3遣いのブログ

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足の痛みに耐えかねてとうとう病院にかかる決意をした私。以前、頚椎椎間板ヘルニアによる肩から手先にかけての痛みと痺れに悩まされたとき、病院行くところ行くところでさじを投げられ、たらい回しにされ(ペインクリニックも行った)、結局何の解決にもならなかった苦い経験がいまだにトラウマとして残っている。


そんな私が今回試してみようと思ったのが、鍼(はり)。職場の先輩が、足の痛みに呻いている私にこんな話をしてくれた。


「自分がぎっくり腰になって苦しんでいたとき、知り合いから「だまされたと思って、鍼を打ってごらん」と言われて、「だまされた」と思って行ってみたら、一発で治ったんだよ。その時の鍼灸師の人が言うには、『ガンと骨折以外の病気は、鍼で治せます』って。だから、あなたも、だまされたと思って鍼に行ってごらん。」


藁をもつかむ気持ちで、今日、行ってきました。もちろん鍼灸院は初体験。電話で予約して出かけると、受付でアンケートに記入してさっそく施術台へ。お尻と足に10本近くの鍼を打って、電気を流しますとのこと。


鍼を打たれる瞬間にちくっとするけど、痛くはない。ただ、深く刺し込まれた針が筋肉のスジに当たったときに、疼くような鈍い痛みがある。電気鍼は15分ほどで終了。その後、左右の足をすっぽり包むスーツみたいなのを巻かれて、エアでスーツを膨らませたり縮めたりして脚全体に圧をかけるものや、マッサージ・ストレッチなどを入念にしてもらい、約90分で終了。


施術中に、いろんな話をしてくれた。前述の、「がんと骨折以外、鍼で治せます」というのは、今日の鍼灸師さんによれば「あり得ない」って断言。「うちは、病院じゃありませんから、治療が必要と思ったら、『病院に行ってください』ってお断りしてます」って。


興味深かったのは、どんな病院にかかっても改善できなかった症状(いわゆる「不定愁訴」)が、鍼や整体によって良い方向に向かう場合もある、という話。病院は、あくまでも医学的なアプローチ。検査をして、「異常」に対して科学的に対処していく。いっぽう鍼や整体は、東洋医学に基づく、「体の不具合の原因を探り、それをひとつずつ整えていくことで体全体としての機能の回復、改善を目指す」という考え方。論理的でよく理解できた。


自分の足の不具合(痛み)を、偶然にも車のサスペンションに例えて解説してくれた。人間の足をサスに例えると、基本的には一生メンテナンス不要なんです。それは、足の筋肉が十分な柔らかさを持っているから。


ところが、あなたの足の筋肉はいま、ガチガチに固まってしまっています。レース用の車両の硬いサスと一緒です。レース用のサスは、1レース走るたびにオーバーホールが必要です。そのくらい、耐久性がないんです。だからあなたの足も、このまま固いままだと、必ず腰(ボディ)に不具合がきます。家庭でもいいから、足のスジをマメにストレッチで曲げ伸ばしして、ほぐして柔らかくしてください。って。


気になるのは、90分の施術結果。自分も、ベッドを降りたら嘘のように痛みが取れてたら・・・と思ったけど、それはさすがに甘かった。残念だけど、鍼灸院に行くときにゆっくり歩いて行ってかかった時間と、帰るのに要した時間は全く同じ。歩く途中で痛みに耐えかねてしばらく座り込むのは、行きも帰りも変わらなかった。


それでも、今日、人生初の鍼を経験できたのは意味があったと思っている。劇的な改善は期待しないで、この痛みとうまく付き合いながら、ぼちぼちやっていきます。仕事も忙しいし。がんばらなくちゃ。