じつは、ビリヤードも大好きだったりします。
学生の頃、バイトが終わった深夜から、タバコの煙で霞んでる行きつけのお店に友達と繰り出して、朝まで撞いていました。ゲームはほとんどナインボール。お店のキューは、微妙に曲がっているものがほとんどで、結局、マイキューを購入。凝り性なんでしょうね。
勝負はいつも真剣そのもの。だって、いろんなものが、賭かってたから。ゲーム代、ジュース代、ガソリン代などなど。プレッシャーかかったショットになればなるほど、気合い入り過ぎて、失敗しちゃう。「スカッ」って。・・・一瞬の静寂の後の、気まずい空気。今のはなかったことに・・・ってもう遅い。
「カコーン」という音とともに花火のように弾ける豪快なブレイクショットもいいけど、好きだったのは、薄く、うすーく当てて、ターゲットを静かに「コトン」と落とす地味なショット。「ノルウェイの森」の影響かなぁ。もっとも、本のほうは四つ玉だったけど。
TVゲームでも、ビリヤードのゲームはたくさんある。良くできてるし、グラフィックもすごい。でも、やっぱり物足りないのは、ランダム要素がないから。
ゲームでは、ショットの角度、強さ、手球のどこを撞くかを決めたら、あとは決定ボタン押すだけ。完全にデジタル。でも、実際はいくら正確に計算しても、冒頭の「スカッ」みたいなことがフツーに起こる。
最近は、ぜんぜん行ってないなぁ。ビリヤード場も、少なくなったし。マイキューは、どこにしまったかしら。書いてたら、無性にまた撞きたくなりました。今度、行ってみよう。