翌日の午後に手術を控えていました。
「生きることの大切さを、命の大切さを、自ら娘に教えねばならない」
と、スマホのスケジュール欄にメモしてありました。
さて、何を考えていたのか、自分でも思い出せません。
時間は「21:30~22:30」の時間帯の記録。病院の就寝時間前後です。
初めての手術の前日、寝る前に考えたこと・・・。
それまで元気だった親父が、突然がんになり大手術をする。
しばらく管につながれた生活になったり、後遺症が残ったり、あるいは手術が失敗したり・・・。
いろんなリスクを抱えながらも、変わらずがんばって生きて見せないと、と自分を励ましたくて書いたのでしょう。
書いたことすら忘れてました。
でも意外に不安も恐怖もなかったのを覚えています。手術をするのはドクターで、自分じゃないし、などと冷静にそう考えていました。
「切ってもらって治すのだ」
と、ただ思っていました。
手術の前日の夜は、魚の竜田揚げとか食べてたんですね。
このあとしばらく食べられなくなるんですよね。