カメラを向けられるのが嫌いで
写真を残すのが嫌で
ずっと逃げ回っていた
魂にかえったときに
残らないことが
美学だと思っていた?
でも今は
何年後かの自分が
セピア色の写真を見つけるのが見える
時空をこえて
帰ってきたときに
何か足跡が残っているのも
悪くない
ファインダーの隅には残ってもいいかも
と思える


わたしは

誰かを

批判したり

否定できる

にんげんではない

横に並び

肩を組む

名前がなくとも

共有することはできる

同じ時を

新しい扉の前に立ち尽くしていたころを

覚えていたとしても

今はあける方法と

扉の向こうに何があろうと

進む気持ちを手に入れた

手の震えはなく

胸の鼓動は落ち着いていて

いち

と唱えて

一歩踏み出せる

扉の向こうには

幸せが満ちている