わたしは

まだ

耳をふさぎ

目を閉じて

知ることを

恐れている

答えを

知らないフリをする


それは

麻痺しているようで

とても楽で

答えを

知るよりも

とても楽で


でも

知らないフリをすることは

無機質で

とても

透明で

悲しい


それを知っているのに

知らないフリをすることに

慣れてしまった


感じない

感じない



久方ぶりの眠れぬ夜に

あなたの声が
薄布の何層も先から
聞こえてくる

光は
見ないようにすればするほど
漏れてくる

目を瞑り
光とともに浮かびくる

文字

鏡文字の印は
逆転の始まり

内臓が
子宮が

そして思考が

逆転のもと
身体から浮かび

そして抜けていった

静寂とともに

文字は消え
回転は時計回りに回りだすも

思考のみ取り残された

想いは募る

自分がわかるから

他人との境目がわかる


二人は別々の二人だと認識する

自分がわからなければ

境目が曖昧になる


あなたとわたしは

何が違う?

二人が別々のものだと

思えるから

一緒にいることを

大切に思える


一緒にいないときは

いない人だから

今あっている瞬間を

大切に思える


あなたと

わたしは

違う別々の存在だから

あなたを

大切にできる

あなたを

大切にできる