小さな星は訊ねました。
「私と貴方とはとてもとても遠いけれど、貴方は私が見えますか?」
黒々とたゆたう海は凪いでおり、何かに怯えるように、波音ひとつ立てません。
小さな星は言いました。
「私には貴方がよく見えるわ。貴方は私と違ってとても大きいから。でも、貴方はあまりにも深すぎて、その奥が見えないの。」
「私の光が届かない」
その時、海は一度だけ、高い高い波をつくり、キラキラと美しい水滴を上げました。
それはまるで、星に手を伸ばそうとしたかのようでした。
星はハッとして目を見張ります。
しかし、星に届くにはその高い波でもまるで足りません。
小さな星は黙って海を見つめました。 けれども、星が見るのは不安定に波間で震える自分の姿だけでした。