池で子供達が魚釣りをしていました。中州ではカメが甲羅干しをしています。
と、夏らしい光景です。
ところが釣竿の先にはルアー、乾いた甲羅からは赤色がかった首が伸びています・・・
これが今年、いや僕が小学校に入ったくらい(15年くらい前)からの様子です。
魚は「ブラックバス」です。琵琶湖なんかで漁業に被害を及ぼすということでニュースにもとりあげられ
有名でしょう。なので今回は「カメ」について。自分にとって一番思い入れが強い生き物です。
外来種の問題がメディアにとりあげられることも多くなりました。
おかげで「カミツキガメ」や「ワニガメ」という名前や顔は見たことがあるかも知れません。
どちらも成長すると60cm近くになり、あごの力は強力で指くらいなら持っていかれそうなほどです。
そして日本国内での繁殖が確認されています。千葉や埼玉(すでに全国か?)の川などで
遊ぶ時には注意しましょう。
しかし深刻なのは冒頭で出てきた、首筋に赤く耳のような模様がある「アカミミガメ」です。
おそらく誰もが見たことあります。というか最近の池にはこいつしかいないのでは?というくらいです。
もっと知られた呼び名だと「ミドリガメ」といい、全国のペットショップで見かけます。
さらに夏祭りでは「カメすくい」とかいう出店があり、子供達が集まっています。
はじめは4、5cmで動きも愛くるしく、飼育も簡単なため可愛がります。
でもすぐに大きくなります。餌を与えていれば普通に30cm近くまで大きくなります。
そうなると飼えなくなり、良かれと思って川に逃がします。それが問題です。
確かに人を噛んだり、農作物を荒らすとという話はあまり聞きません。しかし生態系に影響を及ぼします。
日本の池や川には本来「ニホンイシガメ」というカメがいました。ところが僕は今まで一度も野生の「イシガメ」を
見たことがありません。
これが「イシガメ」 日本らしいやさしい色ながらもなんとも渋い姿です。
独自調査ですが「井の頭公園」、「三島大社」、「深山公園」は何度行ってもイシガメの姿はなく
アカミミガメかクサガメ(最近新たに外来種との報告があったよくいるカメ)です。
もちろん水質や河川の環境の変化が理由としては大きく、アカミミガメのせいだけではありません。
しかし体格も1.5倍ほど負けてますし、比べると繊細で弱い面もあるようです。
それが”生存競争”であり、弱い物は淘汰される運命だ!となってはいけないと思います。もともと人の手で
持ってこられ、人に捨てられこうなったのだから。
このまま外国から来たカメに日本の固有種であるイシガメが追いやらるのは絶対にいけないことです。
ちなみに実家ではイシガメの繁殖に向けて飼育中です。
しかしアカミミガメは500円で売られているのに対し、イシガメは滅多に見かけません。たとえ売られていても
4000円くらいします。10年前からすると値上がりしていますし、いよいよ個体数が減ってきているのかと
危惧しています。
また絶滅危惧種などを調査した「レッドデータブック」においてもイシガメは”データ不足”となってます。
本来神社の池や川にいなかったミドリ色のカメが悠々と生息し、それを不自然だと感じないのが現状です。
日本の本来の姿を取り戻すためにはまずはそこからではないかと思います。