久しぶりに、ひとり映画観てきました。
ミニシアター系。
20年前のチケットを実家で見つけてから、猛烈に行きたくなりました

観たのは、こちら。
国立西洋美術館は、ル・コルビュジエが設計したもので、世界遺産にも登録されているようです。
世界遺産登録されたなんて、知らなかったー!
彼の理念を尊重するための整備がはじまる。
それによる、美術品の大移動。
そして、美術展の問題点。
美術館の裏側、実態を知れたドキュメンタリーでとても面白かったです。
前庭に鎮座していた彫刻たちの移動。
傷をつけないために、グルグル巻きにされた「考える人」。
大きな怪我をしたかのよう。
『私たちを何処に連れていくのかね?』とつぶやいてそうな彫刻たち。
なんだろう、彼らのつぶやきが聞こえてきそうでした
そして、美術館で働く人たちの熱意。
日本の代表的なとこで働くだけあって、みんな賢そう。すごく勉強してそう。
私が凄いなーと思ったのは、若い人でも会議でもきちんと自分の意見を言っていること。
そして、年長者の人もきちんと聞いて、いいことは「いいね!」と言っていること。
その意見をきちんと実施していること。
自分の会社が古いだけなのかも知れませんが、若い人が積極的に発言する場面はあまり見ません。
結局、年長者の指示で動くことが多いです。
職種、業種の違いがあるかもしれないけれど、それが当たり前の自分にとって、美術館スタッフの発言する姿は、すごい
と驚きました。
そして、美術館運営が金銭的に厳しいことも…
新聞社テレビ局マスコミ主催でやらなければ、展示会が開けないとは。
一般ウケする展示ばかりじゃ、面白くない
学芸員がこだわる展示も沢山見てみたい
幅広い展示は、興味の幅も広がると思うから。
色々考えさせられる映画でした。
久しぶり、心地よい余韻に浸りながら、映画館を後にしました。
やっぱ、この余韻に浸る感じ、いいわー