診察室に入り、最初は息子と一緒にお話しました。
先生、穏やかに息子に話しかけます。
電車が好きだったよね?
新幹線のポスターを指差し、これ何か知ってる?
息子は得意げに答えます。
他に好きなことは?
なにして遊ぶのが好き?
何気ない会話から入り、今の息子の様子を話しました。
息子は看護師さんがつきっきりで相手して遊んでくれます。
私
かんしゃくは少なくなったけど、やはり気に入らないと出る。
どうでもいいような、こだわりがある。
スーパーの駐車場は自分が決めたとこでないと大泣きする、など。
これ!というと意地でも引かない。
この頑固さは性格か、特性なのか分からない。
先生
特性ですね。
自閉症スペクトラムの特性のひとつでしょう。
1年前説明したのをもう一度見せながら
視野が狭い、周りを見て行動が苦手
抽象的なことがわからない=相手の気持ちを思うことが苦手
こだわりは、自分なりの論理があるんでしょう。
私
小学校は、どうなんるんでしょう?
先生
知能は高いので、息子さんの場合だと、普通級に通い、週一で通級指導教室に通うことに当てはまりますが、説明受けました?
私
前回の時、聞きました。
フルタイムで働いているので、週一休むのは現実的じゃないんですが…
やはり通った方がいいんですよね?
先生
息子さんのタイプは、一昔前はずっと普通級にいましたからねえ。
お母さんがフルタイムなら、入学して1年間様子見で、しんどそうなら2年に上がるタイミングで通級を考えてもいいかもですね。
薬??と驚かれるかもしれませんが、ひどくなったら病院に受診して薬で症状を抑えることもできるので、それで1年間やり過ごすという手もあります。
私
そうですね。
とりあえずそれで考えてみます。
息子は衝動的な時もあるんですが、ADHDになる可能性もありますか?
どういう声かけをこれからもしていけばいいのか…
先生
納得がいかない時は、まず聞いてやる。
どう感じているのか。
その後に、こんなことをすると、あんないいことがあります。
と教える。
そして、2冊ほど本を見せて、
「こんなのがありますが、知ってますか?」
「コミック会話」→鉛筆で描いたような簡単な絵で、吹き出しに会話を入れる。
一言でいえば、見える会話。
聞くよりも、見る方が理解しやすいという特徴を活用してます。

あと、「マイソーシャルストーリーブック」
こちらも物事の見通しを立ててやる、という手法のようです。

小学校入学してからの活用になるかと思いますが、今から読んでおこうと思いました。
私
保育園から小学校には、息子の情報は共有されるのでしょうか?
療育センターからも小学校には連絡行くんでしょか?
先生
保育園と小学校は、来年になって報告会がありますので、そこで伝える場があります。
念の為保育園に確認されてもいいと思います。
こちらからは、診断結果(医師診断と検査)を伝えるのみとなります。
お勧めするのは、療育センターの診断報告書と、お母さんご家庭が作るサポートブックというのを用意されるといいと思います。
診断だけでなく、日頃の具体的な様子や困った場面などもあると、小学校側もより分かりやすいですからね。
ということで、年明けに療育センターが作る報告書を貰いに行くことにしました。
今回受診して、呆然としてた今後の小学校のこと、色々不安が出てきました。
今まで、様子見でグレーかな、まあ今回も大したことないだろうと思ってましたが、ハッキリと息子は性格的なものではなく、自閉症スペクトラムの特性だと言われ、ショックを受けました。
なんで、今頃ショックなのよ

って感じでしょうが

今までは念の為な気持ちで、大丈夫だろうと思い込んでいました

翌日までは、落ち込んでいました

ここ最近は、しゃーないな、と思えるようになってきました。
少し客観的に見れるようになったかな。

つい先日の出来事。
イオンのおまつりイベントでパパと一緒に射的をしました。
どれも当たらず、な結果でした。
息子は、どれか当たると思ってたらしく、床に寝そべって大泣きしました。
射的は初めてしたので、ルールが分からなかったのでしょう。
貰えるはず
と見通してたものが違い、癇癪が起きたのだろうと思います。

他にもらえなかったと大泣きしてる子はいません。
以前の私なら、逆ギレして抱えて去っていったでしょう。
周りに恥かかせて
と息子を怒鳴ったと思います。

今回は、逆ギレすることなく冷静に対応できたと思います。
当たらなかったらもらえないよ。
絶対貰えると思ってたんだね。
私の心の中は、こんなこと思ってました。
気持ちの切り替えができないんだな、
だから癇癪起こすのか。
特性だから、仕方ないか…
単なるワガママじゃないしね。
息子も辛いんだろうな。
息子の手を掴み、駐車場に戻りました。
家に戻る頃には、だいぶん落ち着いてきました。
これから先を考え出すと、不安ばかりですが、息子も辛いんですよね。
息子の味方になるのが、一番の大きな仕事ですね。