「黒地の絵 傑作短編集(二)」松本清張 | EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

~図書館大好き!勝手な感想とASD息子子育て忘備録~

私的おもしろ度【☆☆☆☆☆】

「黒地の絵」は、ずっと読んでみたかったんです。

2年ほど前、大学の市民講座で「松本清張を知る」という
テーマが開催され、私も参加しました。
その時に紹介された作品のひとつです。

北九州という近くの地で起こった事件。
戦争というのはこんなにも近くで残酷で。
そして、このタイトルの意味するものとは。

$EMONの週末は図書館-黒地の絵

かつて、北九州にあった米軍基地。
そこで起きた事件。
沖縄の基地でも問題になっていることが
北九州でも起こっていたとは驚きです。

あまりに悲惨でショッキングな内容に
もう二度と読みたくないと思いました。
そう思わせるほど、清張の文面からは
リアルさがあり、やはり、清張はすごい
と思わされました。


短編集でしたので他にも面白い作品がありました。

男女の怖い感情のもつれが表現された
『二階』『拐帯行』『確証』・・・

芸術家たちの嫉妬の怖さ、『装飾評伝』


久しぶりに清張を読みましたが、
どれをとっても面白かったです。